Loading Now
×

入学してからはや8ヶ月、今年も残すところ数日となった。皆さんは今年に未練はもうないだろうか。私はこれもやっておけばよかったあれもしておけば良かったと悔やむばかりだ。

年の終わりを告げる大晦日だが、この日の夜に入るお風呂のことを『年の湯』という。これは、お風呂につかりながら一年のことを振り返ったり、この一年の垢や厄を洗い流してきれいさっぱりすることで、新年を気持ちよく迎えれるというものだ。現代では毎日のようにお風呂に入るのが普通になっているが、昔の庶民にとっては毎日入れるものではなかったので、この日のお風呂は非常に特別感のあるものだったらしい。ただ、今年はコラムを書くといういい機会が得られたので一足早く一年を振り返ってみようと思う。

この1年を思い返してみると、後悔の念にかられることも多いが、1つ自分の決断に大いに感謝したことがあった。それは関大スポーツ編集局(カンスポ)へと入部を決めたことである。カンスポとの出会いは入学してまもなくのこと。クラブ紹介の冊子を見たとき、私は体育会の中でも異色を放つある部活に目を奪われた。その部活の説明曰く、学生だけで新聞作りを行い、学生だけで取材をして記事を書いているらしい。私の目には意味のわからないもの、それでいて非常に魅力的なものに写った。それこそがカンスポと私の最初の出会いだったと思う。

新入生歓迎会2日目。友達を誘って、カンスポのブースを訪れた私は、バスケットボールの体験取材に行くことに。カメラを持ったこともない、バスケも生で見たことがない、SNSにもほとんど触れてこなかった私にとって体験取材は初めての連続だった。ほとんど何も思うようにはいかず、「自分にはこの部活は無理だな、入部するのは辞めておこう」。そんな考えも頭をよぎる。しかし、取材中に先輩がかけてくれた言葉が心に残っていた。「思うようにはいかなかったかもしれない。けど、それが原因で入部をためらっているなら絶対に入るべき。この部活にはそんな不安で諦めるにはもったいないほどの楽しみがあるから」その言葉に背中を押されカンスポに入部。心配ばかりの当初だったが、いつしか取材の魅力にとらわれた。私は、その先輩にまんまとはめられたのかもしれない。

LINE_ALBUM_カンスポと関関戦_241222_1-133x200 きっかけ
△関関戦の取材中にて

カンスポの活動の中でもっとも高揚感を感じるのは、書いた記事や新聞を選手たちに喜んでもらえる時や、「ありがとう」と言ってもらえた時だ。それは、自分たちの存在意義が選手達に喜んでもらえるか否かにかかっていると感じるから。極論すれば私は、カンスポは存在していなくても選手たちが活動を続ける上では必須の部活ではないと思う。たとえ、自分たちが取材にいかなかったとしても試合は始まるし、企画や新聞がなかったとしても、選手に大きな影響を及ぼすことはないはずだ。(あればうれしいが(笑))だからこそ、自分たちの活動が選手たちに喜んでもらえた時、行ってきた活動に意味はあったのだと確認でき、満足感を得られる。

来年からは水上競技とフェンシングの班長を担うことになる。どちらも競技経験はないが、胸を踊らせる熱いものがあるのは確かだ。カンスポでの活動年数は3年間。来年は部の中堅層として活動していく必要がある。2025年は今年カンスポに入部を決めた時のように、勇気のある一歩を踏み出して、後悔の少ない一年を過ごそうと思う。【金佐康佑】

224A9432-200x133 きっかけ
△来年担当班となるフェンシング取材中の一枚
-e1734856992136-200x133 きっかけ
△水泳取材でのベストショット

コメントを送信