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◇第26回大阪選手権大会兼第42回皇后杯JFA全日本選手権大会大阪府予選大会1回戦◇対スペランツァ大阪高槻◇7月12日◇J-GREEN堺

【前半】関大1-0スペランツァ大阪高槻
【後半】関大1-0スペランツァ大阪高槻
【試合終了】関大2-0スペランツァ大阪高槻

待ち望んでいた日がやってきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの試合が中止や延期になり、ようやく今年度初の試合が関大なでしこの元に。1年生3人をスターティングメンバーに迎え入れ、新体制で挑んだ今大会。練習通りの見事な連携で完封勝利を収めた。

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前後半各30分ずつといった短い試合時間の中、序盤は何度かシュートチャンスが訪れるも決め切ることができなかった。11分に、DF中尾純菜(社1)のコーナーキック(CK)にDF林祐里(人2)が合わせるが、GKの正面。その後、カウンターを受けるも、FW瀧沢雪乃(人1)の前線からの守備、DF林のヘディングでのロングボールの処理など関大の守備は堅かった。そして21分、ついにここで均衡が崩れる。MF藤崎愛乃(人4)が相手守備の隙をつき、一気に抜け出す。GKとの1対1になるが、さすが最上級生。冷静なプレーで先制点をもぎ取った。

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△DF中尾
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△DF林
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△FW瀧沢
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△MF藤崎

後半9分、ここでFW大田萌女子主将(文4)を投入。その直後、MF笹部麻衣(人3)の奪ったボールがFW大田につながる。放ったシュートは枠外へ外れるも、主将の気迫を見せつけた。ここからは一進一退の攻防が続く。GK井上沙季(商2)の飛び出しや、MF田中杏実(人2)のフィジカルの強さを生かした守備、FW塚原碧衣(政策2)の献身的なプレーでチャンスを作らせない。

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△FW大田女子主将
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△MF笹部
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△GK井上
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△MF田中
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△FW塚原

このまま終わるかと思われた27分、CKのチャンスが訪れる。DF中尾が放ったボールはきれいな放物線を描きDF林の頭上へ。「絶対決めてやるって気持ちでいった」。高さを生かしたヘディングでダメ押しゴール。関大の勝利を確かなものとし、そのまま試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

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昨シーズン、1部残留を決め、今年こそインカレ出場へと闘志を燃やす関大なでしこ。この公式戦初勝利は選手たちの自信につながる。そして、この試合は多くのサッカー部員たちが応援に来ていた。「声を出しての応援が禁止になっていてもああいう風に見に来てくれるのはすごく力になる」と大田女子主将。いい影響を与え合い、さらなる勝利を。まずは1週間後の2回戦。必ず勝ち進んでみせる。【文:宮本晃希/写真:勝部真穂・遠藤菜美香】

▼FW大田女子主将
「今回の試合は、いろいろな初めてが重なって、緊張した雰囲気があったが、入りはあまりよくなかった。でも、なんとか勝ち切れたのはよかった。皇后杯の1回戦を突破したのは関大で初のことで、このまま絶対勝ち進んでいきたいし、関大にいい流れを自分たちのカテゴリーから出していきたい。(今日は紫紺のユニホームでしたが)紫紺のユニホームはサッカー部の中でもトップと自分たちしか着ることができなくて、最初はトップしか着ることができなかったものを関大からお金を出してもらっている。そういったものを着させてもらっているという誇りはあるし、関大を象徴している色なので、重みを感じながら試合ができた。(今日はトップの選手も応援に来ていましたが)うれしいですね。関大サッカー部の一番のいいところでもあると思うし、こんな状況でもわざわざここまで足を運んでくれていて、声を出しての応援が禁止になっていてもああいう風に見に来てくれるのはすごく力になる。お互いにいい影響を与えられるようにここから応援し合って高め合えるように頑張っていきたい」

▼MF藤崎
「初の公式戦ということで、すごく緊張していたけど、とりあえず1点入ったのはほっとした。1年生は練習で一緒に合わせていて、即戦力やなと思っていた。頼りになる3人なのでよかった。今日はFWの瀧沢が前で時間を作ってくれたり、動き出してくれることで、自分が前を向いてパスを出せたので、動きやすかった。(最上級生になって)今日はキャプテンの大田が前半出ていないということで、自分がキャプテンマークを持たせてもらったけど、重みは感じていて、常にしゃべり続けなければいけないというのと、プレーで見せなければいけないなというのがあった。最初は緊張していたけど、始まったらもうやるだけだったので落ち着いてプレーできた」

▼DF林
「自分個人にも周りからの応援がけっこうきていて、体育会としても初めての試合ということもあり、注目というのは感じていた。それなりの緊張はあったけど、練習では細かいところまで合わせてきていたので、それほど心配はなかった。今日のゴールが公式戦初ゴールで、コーナーから上がるからには、決めたいというのはあったし、キッカーの中尾がボールを蹴るというのは練習の時から分かっていたので、絶対決めてやるって気持ちでいった。決めたときはすごくうれしかった。ディフェンス面は今シーズン始まってから、声を出し続けるというのが、個人としてもチームとしても課題に出ていて、それが完璧にできたかと言われれば、まだまだやなというのが率直な感想なので、そこがこれからの課題」

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