◇第56回秋季関西学生リーグ戦◇対立命大◇10月５日◇神戸学院大学第５グラウンド

［１試合目］
立命大　１００　０００　０＝１
関　大　０００　１０１　Ｘ＝２

秋季リーグもいよいよ中盤。ここまで２連敗中の関大は、１部残留に向けて勝ちたいところである。昨秋、１点も奪えず敗北を喫した相手・立命大との戦い。先制点を許すものの、６回に長尾翔太（商３）の適時打で逆転に成功する。そのまま逃げ切り、リーグ戦初の白星をつかみ取った。

先発を任されたのは、小松琉晟（るいせい＝法１）。初回から、適時三塁打を浴び先制を許す。打撃も振るわず、三者凡退に終わった。２回には、末廣亮主将（あきら＝商３）が四球で出塁し、長尾が三遊間を破るも、後続が倒れ得点にはつながらず。

暗雲が立ち込める中、関大が試合の流れをつかんだのは４回。榎上総（かずさ＝経２）が相手の失策のうちに二塁へ進むと、福田一心（文１）の左翼線適時三塁打で同点に並ぶ。関大にいつもの活気が戻ってきた。

完全に主導権を握った関大。６回には榎が四球で塁に出ると、長尾が初球をとらえる。左中間へと力強く適時打を放った。これが勝敗の決め手となり、逆転でリーグ戦初勝利。守備においては、小松が７イニング全てを投げ切る好投を見せる。試合後、初めての勝利に選手たちは安堵（あんど）の表情を浮かべた。

［第２試合］
京　大　０００　０１０　０＝１
関　大　２００　００１　Ｘ＝３

続く第４戦目の相手は京大。今春、大差をつけ圧勝している相手である。この試合では、三浦航生（人３）が先発を任された。冷静な投球で３人に抑えると、関大は初回からチャンスメーク。野見山心（社３）と榎が四球で塁に出た。長尾も安打で出塁すると、２死満塁の好機を作り出す。ここで福田から力強い適時打が放たれ、２人の走者がホームへ。関大ベンチは、２試合連続の福田の活躍に大喜び。この日一番の大歓声に包まれた。

その後は両者三者凡退に倒れた。２点のリードを保ちたいところだが、５回にピンチを迎える。ここまで８奪三振だった三浦が安打を許し、１人の走者を背負った。続く打者に適時三塁打を浴び、１点を献上。ここで、三浦に代わり井上勝裕（情２）が起用された。約１ヶ月前に行われたインカレでも大活躍した井上勝。安定した投球で、追加点を奪わせない。

６回には榎が出塁すると、４番・末廣主将が意地を見せ、左中間適時二塁打を放ち３点目を獲得する。最終回も井上勝が落ち着いた投球を見せ、三者凡退に抑えて試合終了。リーグ２連勝を果たした。

関大は現在２勝２敗である。２週間後に迫った最終戦の相手は京産大。勢いそのままに、連勝記録を積み上げるべく関大は立ち向かう。【文：早川莉央／写真：上田峻輔】