◇第68回全日本学生選手権大会◇男子団体戦決勝トーナメント◇対西日本工大◇於・関西大学弓道場◇
【試合結果】
[第1回戦]
関大 17-18 西日本工大(全20射)
1回戦敗退
4回生にとっては集大成となる本試合。オンライン開催となり、相手がその場にはいないものの、緊張感と集中が途切れることはなかった。凍てつく寒さの中、予定より1時間遅れで行射が開始される。

今回の出場メンバーは、大前・前原俊介(化生4)、弐的・中西啓(経3)、参的・澤田達矢(経4)、落前・宮下哲也(商4)、落・吉田智哉(情3)の5人。 まずは前原が落ち着きのある行射を見せ、見事的中。幸先のいいスタートを切った。続く2射目では全員が的中を見せる。このまま勢いに乗りたいところだったが、3射目は3人の的中に留まった。しかし4射目で立て直し、全員が的中。四つ矢を引き終え、澤田と宮下が皆中を果たした。





5人の合計は17中。決して悪くない結果だったが、相手が一枚上手だった。惜しくも1中差で1回戦敗退となる。「1本の重みを改めて実感した」と津田純平主将(シス理4)は試合を振り返った。

4回生はこの試合をもって引退となる。ラストイヤーは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で異例尽くしだった。活動を制限され、試合はオンラインでの開催。大学生活最後の試合である本大会では、日本一になる難しさを改めて痛感した。この悔しさの数々は、下級生が晴らしてくれるはずだ。日本一が射程圏内であることは間違いない。先輩の思いを引き継いだ、次世代の関大弓道部に期待だ。【文:横関あかり/写真:遠藤菜美香】
▼津田主将
「1本差で負けて、1本の重みを改めて実感するというか、自分たちの力が足りなかったということを思い知らされた。(4年間を振り返って)楽しいこともいっぱいあったし、辛いことも苦しいこともいっぱいあったが、同期や色々な人に支えてもらった。指導者の監督コーチの方にも厳しく指導していただいたり、優しくフォローしてくださったり、色々な人の支えがあってやって来られた4年間だったので、充実していて良かった。また、色々支えてくださった方々に感謝したい(と思える)4年間だった。(主将としてこの1年を振り返って)コロナウイルスの関係であまり活動ができなくて、全てが初めてだった。何をしていいか分からない、部員たちに情報共有が遅れてしまうなど色々迷惑をかけてしまった。それでも、こんな僕に付いてきてくれて、みんな支えてくれてありがとうという感謝ですね。こういう状況の中でも、試合には負けてしまったので、不甲斐ない主将だったかなと。そのチームを作り上げられなかったというのでは不甲斐ない主将だったかなと思う。(後輩へ)今日の円陣でも言ったが、今回のインカレでの負けであったり、先週やった王座の代替試合の負けっていうのを、しっかり受け止めて、忘れることがないように。今回のことを糧にして、来年こそ日本一になってください。頑張ってという思いです」
▼宮下
「反省が残るような試合で、悔しいというか、あっけなかったなという風に思っている。(皆中だったことについて)皆中できてもやはり悔しいのは悔しいのだなという風に思った。やはりチームで勝ちたかったなという風に思っている。(今日の課題点について)やはりチームとしては、詰め切る。持った4本を詰め切るということが最後まで徹底できていなかったのではないかなと思う。僕は4回生なので、課題を自分の手で解決することはできないが、今日試合に出た人や、見ていた人も、感じるものがあったと思うので、しっかり僕たちの思いを背負って、来年以降、また日本一の壁に挑み続けてほしいと思う。(4年間を振り返って)こんなに悔しい思いができる部活に入れて良かったなと思っている。今日だけではなく、4年間ほぼほぼ悔しいことばかりで、こういうことを経験できたのが良かったなと思う。(最後の試合に臨むにあたって)緊張とか上がったりするのは馬鹿らしいなと思って、4年間の答え合わせの試合だと思って覚悟して挑んだ。(後輩へ)4年間が、1年生の時は無限にあるように感じていたが、1年は365日しかない。その限られた時間で結果を残すというのが大事だと思う。だから、本当に1日1日を無駄にしてほしくないし、どれだけ努力しても日本一にはなれなかったので、結果もそうだが、結果までの過程を大事にしてほしいと思う」
▼澤田
「四つ矢の勝負ということで、この4本にみんなこれまでかけて練習してきた。みんなの努力を見ていて勝ちたいなと強く思って、今日自分ができることを最大にやって臨もうとやってきたが、それでもまだ届かなかった。自分を含め、全員がまだまだだった。やはり、全国で優勝を狙って、実際にやるという難しさを部員全員が身に染みて感じることができたのかなと思う。(4年間を振り返って)シーズン中ずっと思っていたのが、僕が1回生だった頃、上回生たちを見て憧れてやってきたのだが、チームを代表して引いてきた人達に追い付きたい、追い抜きたいという風にやってきて、ただ肩を並べるだけではだめなのだなと。まだまだ、全国をとるチームを代表して引くということはもっとより一層身を削ってやっていかなければならないのだなと今日まで思ってやってきた。今日は自分の姿を見て、僕がそう思ったように、追い抜きたいと思ってくれる人がいたらいいなと思う。(後輩へ)円陣の時に津田が言ってくれたのだが、僕もほぼ同じことを思っている。やはり後悔しないために、たくさん練習をして、1本1本を大事にして、できることは何でもやってほしい。また、上手くなるためのヒントは色々な所に転がっていると思うので、それを見逃さずに。それに、チャンスは誰にでもあると思うので、そのチャンスも見逃さずにつかんでほしいと思う」
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