◇ 2024年度関西学生男子リーグ戦第1戦 ◇対大産大◇9月7日◇関西大学東体育館
[第1Q]関大18―21大産大
[第2Q]関大15―19大産大
[第3Q]関大15―14大産大
[第4Q]関大19―10大産大
[試合終了]○関大67—64大産大
インカレ出場を懸けたリーグ戦が、ついに開幕した。初戦の相手は大産大。第1Q(クオーター)から点の取り合いが激しい拮抗(きっこう)した展開に。第4Qになり、最大13点開いていた差を縮め、試合終了まで残り2分半になったところで西村宗大(経2)のジャンプシートで関大がリードすることに成功する。見事逆転勝利を収め、幸先の良いスタートとなった。
スターティングメンバーは佐藤涼真主将(人4)、玉造大誠(人4)、竹内綾哉(政策4)、岩本悠太(経3)、西村の5名。佐藤主将のスリーポイントシュートで先制点を奪うと、続けて玉造もスリーポイントシュートを沈める。さらに、西山登馬(商4)のフリースローや野村吏希(シス理2)のジャンプシュートで点を重ねた。しかし、関大のファールが続き、相手にフリースローを多く与えてしまう。序盤のリードもつかの間、第1Q残り2分でリードを許してしまい、3点ビハインドで最初の10分を終えた。
相手ボールから始まった第2Qは、倉ノ下大吉(人3)のファールで相手にバスケットカウントを与えてしまうも、岩本が連続でゴール下のシュートを沈める。しかし、山本晴大(安全4)のスリーポイントシュートや倉ノ下のゴール下シュートで何とか食らいつくも、試合の流れは相手に傾き、4点差を縮めることができない。第2Q終了まで残り5秒で玉造がバスケットカウントを受け、このまま前半が終わると思われたが、相手にブザービートでスリーポイントシュートを決められてしまう。33―40で前半を折り返した。
第3Q開始早々、連続でスリーポイントシュートを沈められ、一気に点差は13点にまで開いた。ここで関大はすかさずタイムアウトを要求する。タイムアウト終了後、佐藤主将のスリーポイントシュートとカットイン、玉造のレイアップシュートが連続で決まり、40―46と6点差に追い付いた。しかし、ここからまた相手が勢いづき、再び点差が引き離される。竹内が速攻でバスケットカウントをもらい、西村もカットインやフリースローを沈め、6点を追いかける展開で勝敗は最終Qに託された。
第4Q、玉造のワンハンドシュートで先制するも、すぐにスリーポイントシュートを返される。その後も攻守の入れ替わりが激しく、点の取り合いが続く。残り5分半の時、7点差にまで開かれてしまったが、誰一人としてあきらめていなかった。玉造がカットインを連続で沈め、岩本も懸命にリバウンドに飛び、シュートを決める。そして試合終了まで残り2分半、西村のジャンプシュートで逆転に成功し、盛り上がりは最高潮になった。残り少ない時間の中で、堅いディフェンスを貫き通し、相手に点を与えない。相手にファールを受け、佐藤主将のフリースローで3点差に。そのままリードを守り抜き、大産大を相手に見事逆転勝利を飾った。
次戦の相手は京産大。5月に行われた全関西で敗北を喫している相手だ。レベルアップした自分たちの力を信じて、やるべきことをやるのみ。挑戦者として全力で戦い、必ず勝利をつかみ取る。【文:藤井海/写真:春田史帆】
▼佐藤主将
「(最終Qで逆転するまでの時間帯のチームの雰囲気)途中で10点くらい開けられていて、(関大が点差を)縮めて、また10点くらい開いて、また縮めるというところで、自分たちがよく我慢できたなとスタッフにも言われました。自分たちでも、絶対にもう1回関大の流れが来るから、というふうに話していました。そこは自分たちが成長して我慢できた結果として最後にシュートが入ってくれたし、逆転勝利にもつながったのかなと思います。(初戦に対する気持ち)初戦で勝つか負けるかというのは本当に大きいというのは今月ずっと話していました。負けている展開が多かったけど、そこで自分たちがもう1回やるべきことを徹底できて、ディフェンスでもハードワークできて強度も落ちることがありませんでした。さっきも言いましたが、初戦で勝つか負けるかでチームの雰囲気も全然違うので、ここで勝ち切れたのは今後にとってもかなり大きいと思います。(明日の相手は全関西の時に負けている京産大だが、その意気込み)京産大のアウトサイドにもうまい選手が多いので、今日みたいにうまくはいかないと思いますが、自分たちのバスケットをやってどれだけ成功できるかなので。チームでまたミーティングすると思うので、そこで話して、チーム一丸となってまた明日コートに戻ってきます」
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