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◇第59回関西学生賞典障害馬術大会・第59回関西学生賞典馬場馬術大会◇7月14日◇於・三木ホースランドパーク

【障害個人成績】
1位 島村・千蘭組 減点0 タイム60.28 (JO:減点0 タイム38.52)
4位 金折・千駿組  総減点0 タイム59.35 (JO:減点8 タイム41.94)
光森・エルニノ組 総減点4 タイム65.23 総
中沢・千香組  減点4 タイム65.11
光森・ドルス組 総減点4 タイム59.42
清水・ナレッタ組 総減点8 タイム61.34
漆原・カリエーレ組 総減点8 タイム63.23

【馬場馬術競技】
光森・エルニノ組 最終得点率 57.407%
光森・千令組 最終得点率 55.037%

【団体成績】
1位 関大

関西学生賞典(夏学)が開幕。障害飛越競技、馬場馬術競技の関西一が決まる。昨年、ワンツーフィニッシュを果たしただけに、関大の全人馬に注目が集まった。関大からは、7組が出場。その内2組が、第一走行を減点0で通過したコンビだけが進めるジャンプオフに進んだ。見事、島村空音(情4)・千蘭組が関西の頂点に、金折真杜(情3)・千駿組が4位入賞を果たす。

夏学は130㌢の障害を飛越。学生が行う障害飛越の中で最高の高さを跳ぶ。関大からは7組が出場した。今大会最初に走行を行ったのは、光森美絢(人4)・エルニノ組。第1障害で脚が当たるも、ここは落ちず、順調に走行した。しかし、最終の3連続障害、10Bでバーが落下。減点4となった。

金折・千駿組は今年の成績が良かったことで夏学出場が決まった。「高齢馬だけに経験は豊富だけど、パワーは少ない」と愛馬を分析。だが、堂々とした走行で順調に障害を越えていく。光森と同様に、最終障害で怪しい場面が。しかし、ここでバーが落ちなかった。減点0でジャンプオフへ進んだ。

IMG_7614-200x133 島村が障害飛越関西1位に、団体も昨年に続く1位!
△金折・千駿組

昨年2位となった、島村・千蘭組は昨年からのコンビネーションを発揮。声を掛け合いながら、余裕感あるジャンプで安定感あふれる走行を見せる。中盤で、バーに脚が当たるも落ちず。昨年に続くジャンプオフ進出を決めた。

IMG_7719-200x133 島村が障害飛越関西1位に、団体も昨年に続く1位!
△ 島村・千蘭組

清水奨真(情3)・ナレッタ組は、走行開始後にバーが落下。その後は安定的な走行をするも、中盤で再びバーを落としてしまう。だが、昨年成績を大幅に超えるタイム、減点数で1年間での成長を見せた。

続いて出場したのは、中沢壮主将(情4)・千香組。第1障害で馬の脚が止まってしまった。ここは中沢主将がカバーし、跳ぶ。だが、後ろ脚がバーに接触し、落下。「第1障害でのミスはまさかでした」(中沢主将)。しかし、その後はミスなし。減点4で走行を終えた。

IMG_7871-200x133 島村が障害飛越関西1位に、団体も昨年に続く1位!
△中沢主将・千香組

昨年覇者の漆原竜吉(情3)・カリエーレ組は、第2障害で歩幅が合わずに失敗。その後もバーが一度落ちてしまう。その他は安定感のあるジャンプだっただけに惜しい失敗となった。「失敗を経験することも大事だと言われたが、悔しい。1から出直します」と悔しさをあらわに。挫折を味わった前王者はさらに強くなることを誓った。

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△漆原・カリエーレ組

関大勢最後に出場したのは、光森・ドルス組。長年共に過ごしてきた安定感を見せ、早いペースで障害を通過して行った。余裕のあるジャンプをしていく。しかし、第9障害でバーが落下。減点4となってしまう。

緊張感漂う会場。1位を決めるジャンプオフに全体から4人が駒を進めた。仲間が見守る中、1番に走行を開始したのは金折・千駿組。2度障害を落としてしまい4位入賞となった。続いて、島村・千蘭組の走行が開始。不安を感じさせないジャンプで障害を順調に超えていく。最後の障害を飛び越え、ボードに表示された減点0、38.52。その後、2人馬はこの結果を超えず。島村・千蘭組の優勝が決まった。表彰式で、輝く笑顔を見せた2コンビ。応援に来ていた親からも歓喜の笑顔が溢れた。夏学ラストイヤーで手にした2度のウィニングラン(優勝者のみ2度ウィニングランが与えられる)。後輩からは「島村さん、いいぞー」と声が。1を作りながら笑顔で駆け抜けた。また、団体では昨年に続く1位。障害飛越強豪の力を見せつけた。

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△2度目のウィニングランを走る

続いて行われた、馬場馬術競技には、光森が2度出場する。規定された演技を美しく披露することが重要になる馬場馬術。光森・エルニノ組は、落ち着いて馬場に入場するも、演技のつながりの際に馬の勢いに乗り手が押されてしまい、点数が伸びず。だが、並足、駆け足などの歩行は良い結果に。最後の停止では、馬の脚が少しずれてしまい、加点にならなかった。

光森・千令組は、はや足移動、ピルエットからの脚変えがきれいに決まる。最後の停止も良かった。だが、得点率は伸びない結果で終わる。

IMG_8367-200x133 島村が障害飛越関西1位に、団体も昨年に続く1位!
△光森・千令組

全人馬が躍動した今大会。関大の強さを改めて関西に知らしめる結果となった。8月の秋学にも期待が掛かる。そして、11月には全日本学生大会で再び同じ高さの障害での勝負。4年生にとってのラストランだ。今大会で得た自信、そして反省を生かし、全国でも関大の名をはせるに違いない。再び関大馬術部が輝く姿を見逃すな。【文:村中望乃/写真:合田七虹、村中望乃】

▼島村
「(今の気持ち)今まで2位とか、惜しい結果だったので今回1位を取れたことは全日本に向けて自信にもつながったし、いい走行ができたと思います。(走行を振り返って)今まで、ジャンプオフで攻めた走行をしなかったから1位になれない部分もあったし、今日はいけると思って攻めました。人生最後の夏学というのもあって、攻めました。(練習から意識したこと)今まで変わらずにやってきたことを意識してきた。天候もあって、体調を崩しやすい時期なので、馬の管理を徹底しました。(全学にむけて)今年は馬事公苑で行われます。私たちも行ったことがないので、不安と緊張が大きいです。自分が4年生で、最後でもあるので笑顔で終われるように頑張ります。応援おねがいします」

▼金折
「(入賞の気持ちは)モンスター(千駿)は初めての130㌢の障害だったけど、第一走行は減点0で帰ってこれて良かったです。(ジャンプオフは)自分にとって初めてのジャンプオフで、早く帰ってくることも重要だから、攻めたんですけど、焦っちゃってバーを落としてしまったから直さなくてはいけないと思いました。結果は良かったけど、障害への対応がそれぞれ違う部分があまりうまくできず、内容には満足できない部分もあります。(全学に向けて)馬の歳もあるから、最後になる可能性もあるので、良い結果を残したいです」

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