◇第43回全日本王座決定戦1回戦◇対福井工大◇6月27日◇於・川崎重工ホッケースタジアム
[第1Q]関大0―0福井工大
[第2Q]関大0―3福井工大
[第3Q]関大0―0福井工大
[第4Q]関大0―1福井工大
[試合終了]関大0―4福井工大
いよいよ開幕した王座決定戦。初戦の相手は北信越代表の福井工大だ。関西学生リーグ1部と強敵だが、第1クオーター(Q)は前線での攻撃が続き、関大が押す展開に。しかし、第2Qにセットプレーから複数失点をしてしまう。このQの3点が響き、王座は初戦敗退となった。
第1Qは関大のセンターパスから始まる。序盤からFB磯嶌瑞希(社4)、MF山下日菜子主将(人4)を中心に右サイドから攻撃。さらにFW山根奈菜子(社3)の高い位置でのプレスでプレッシャーを掛ける。攻め続ける関大だったが2分、この試合初めてのピンチが。カウンターから攻められ、GKが抜かれてしまう。このまま先制を許すかと思われたが、FB齋藤奈津美(社1)がゴール直前でクリア。ビッグプレーで難を逃れた。6分には、MF山下主将がドリブルからシュートを放つ。さらにリバウンドシュートを狙うも得点とはならない。その後も、MF山下主将からFW野口奈央(人3)へ鋭いパスが送られるなど攻めの姿勢を貫いた。
第2Qは一転して守備の時間が長く続く。再三ピンチが訪れるがGK高堂香晴(経2)がセーブ。しかし、ペナルティコーナー(PC)を阻止した直後のセットプレーから失点する。さらに7分に中央からのヒットで追加点を献上した。攻撃はパスコースを読まれてしまい苦しい展開。11分に再びPCを奪われる。ここはMF山下主将がクリアし、失点を阻止。だが直後の14分に再びPCを奪われる。リバウンドシュートを押し込まれ3点差となった。
反撃したい第3Q。MF寺井乃梨(人4)のパスカットを起点に攻撃を開始する。ファールを奪い、FB髙杉美羽(情2)からFW山根へゴール前にパス。しかし、惜しくもラインオーバーしてしまう。その後も、サークル付近で攻め、得点機会を模索。11分にカウンターからFB髙杉が仕掛ける。FW野口へつなぎ、FW山根へ。だがあと一歩追いつくことができなかった。その後もスルーパスがあと一歩つながらない場面が続く。
第4Q、開始5分に相手ロングパスから絶妙なタッチで失点。それでも何とか1点を返そうと、人数をかけて攻撃をする。FB徳田琳(社1)が3人にマークされながらもパックを浮かせて回避するなど粘り強さを発揮。さらにMF山下主将やFB髙杉がバックハンドシュートでゴールを狙う。最後まで攻め続けたものの1点は遠く、敗戦となった。
幾度となく好機を演出した関大。それだけに決め切ることができなかった悔しさが残った。この敗戦を糧にし、まずは残りの春季リーグで全勝優勝を目指す。そして、今度は全国の舞台で白星を。【文:写真/櫻田真宙】
▼MF山下主将
「(どのようなテーマで試合に入ったか)立ち上がりで相手に飲まれることが多いので自分たちのペースでホッケーをしようと意識しました。攻めつつも、落ち着いて自分たちのペースでやろうという気持ちで試合に入りました。(第1Qは前線での攻撃が多かった)消極的なプレーではなく、迷ったら攻めようと思っていました。消極的にならず、積極的に引かないように意識しました。(試合全体を振り返って)全体的に見たら0-4だったのですが、内容的に見たらもっとチャンスはあったと思います。やはり、そのチャンスを決めきれないというのが自分たちの課題かなと思います。(王座の経験を生かして今後につなげたいことは)まだインカレの全国大会があるので、そこではしっかり初戦突破できるようにしたいです。基礎からしっかりと見直して、最後の詰めの甘さや予測するという課題をしっかりと克服したいです。まだ残っている春リーグや秋リーグから改善していきたいなと思います」
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