◇第30回大阪女子選手権大会1回戦◇対帝塚院大◇6月23日◇於・帝塚山学院大学グラウンド
【前半】関大0-3帝塚院大
【後半】関大0-0帝塚院大
【試合終了】関大0-3帝塚院大
スターティングメンバー
GK 勢古
DF 山田志、徳弘、岩川、瀧沢
MF 植田、吉田遙、𠮷尾、前田柊
FW 木田、冨田
皇后杯予選をかねた今大会初戦、1部の上位校・帝塚院大と対戦した。厳しい戦いが予想される中、前半20分までは互角の戦いを見せる。しかし、飲水後に先制点を献上したことを皮切りに、さらに2失点。0−3で前半を終えた。後半は攻める時間もあったが、チャンスをものにできずそのまま試合終了。強敵を相手に力負けとなったが、後半は無失点で終えられたという戦果を得れたことは大きい。1部との対戦で、課題と収穫があった試合だった。
![IMG_0476-200x133 [なでしこ]1部上位校を前に、敗北](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/06/IMG_0476-200x133.jpeg)
雨が降ったり止んだりと足場の悪いコンディションの中、関大ボールで試合がスタート。早々にコーナーキック(CK)を与えるが、大きく枠をそれた。直後には右サイドに展開し、攻撃の態勢へ。DF山田志穂(人3)が駆け上がり、中で待っていたFW木田陽花(経1)へクロスを供給。ボールが渡るも相手ディフェンスの壁が厚く、シュートを打たせてもらえない。その後は互いに主導権を握り合う、拮抗(きっこう)した展開となる。
![IMG_0515-200x133 [なでしこ]1部上位校を前に、敗北](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/06/IMG_0515-200x133.jpeg)
飲水後、1対1になったところをGK勢古亜実(人3)が積極的に前へ出て、ボールを押し出す。絶体絶命のピンチをしのいだ。しかし直後の同24分、一気に中央を崩されシュートを放たれる。ゴールネットを揺らされ、先制点を献上してしまった。
失点後、すぐさま相手ゴールに迫る関大なでしこ。DF山田志が右サイドから切り返しクロスを上げる。FW冨田歩花(政策4)がワンタッチで合わせるが、惜しくも枠の外。同33分には、左サイドの深い位置でフリーキックを獲得するが、得点までつなげることはできない。
同点弾が欲しい場面で、さらなる悲劇が。同37分、カウンターから一気にゴール前へ運ばれ、追加点を献上。さらにその1分後、CKを与えてしまう。1度は難を逃れるもセカンドボールを拾われ、ゴールを決められた。0−3と大きく差を開かれる厳しい展開で、試合を折り返す。
![IMG_0691-200x133 [なでしこ]1部上位校を前に、敗北](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/06/IMG_0691-200x133.jpeg)
まずは1点を返したい後半。ボールこそ保持するものの、相手の堅い守備に阻まれ、なかなか前線につなげることができない。相手の隙を突き、攻撃のタイミングを見計らう。同15分、MF植田真央(情1)が右サイドを駆け上がり、ゴール前のMF前田柊(政策1)へクロスを供給。これは相手GKにキャッチされてしまった。今度は左サイドからチャンスを演出。FW冨田がプレッシャーをかけ、高い位置でボールを奪う。しかしゴールを生み出すことはできない。
![IMG_0508-200x133 [なでしこ]1部上位校を前に、敗北](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/06/IMG_0508-200x133.jpeg)
飲水が終わり、時間が刻々と経過していく。途中交代のMF藤田祐穂(法1)からMF吉田遙(情2)へ。さらにFW冨田との連携で中へ持ち込むも、最後は相手GKの手中。足場の悪いピッチにも慣れ徐々に早いパス回しができるようになるが、相手DFの高いハードルを超えることができない。ベンチから「あと1本」の声。もどかしい時間が続き、まもなく試合終了のホイッスルが鳴り響く。強敵を前に0−3で敗北を喫し、皇后杯予選は初戦で幕を閉じた。
![27A5523C-2E0E-44A1-ACE1-1EA68C4F508AIMG_0830-200x133 [なでしこ]1部上位校を前に、敗北](https://kanspo.jp/wp-content/uploads/2024/06/27A5523C-2E0E-44A1-ACE1-1EA68C4F508AIMG_0830-200x133.jpeg)
敗北の中でも、1部との対戦で得られた収穫がある。「秋季リーグ1部で帝塚院大を倒したい」(MF𠮷尾)。まずは1部昇格を現実にするため、30日の最終節へ標準を合わせる。【文:合田七虹/写真:佐藤大誠】
▼MF𠮷尾主将
「(前半を振り返って)入りは結構いい形で入れたかなと思っていたんですけど、しっかり自分たちの隙を突かれて、それをしっかり仕留められてしまった。そこからあまり立て直せず3失点してしまったのは、すごくもったいなかったと思う。(後半を振り返って)ハーフタイムに入った時に、これ以上の失点は重ねないでいこうというところは、全員が強く言っていた。その中で無失点で終われたのは良かったのと、その中で点が取れなかったことは課題で、いくつかチャンスがあったのを物にできなくて得点につなげられなかったので、そこはもっと自分達がレベルアップしていかないといけないところだと思う。(今日の試合で得られた収穫や課題)シンプルに速さであったり、能力の差があった中で、自分たちがやっているビルドアップからしっかりつないで前進していくところや、崩していくところは、少しは通用したところはあったと思う。1部の大学相手に通用する部分としない部分とがはっきり今日の試合で分かったのは、収穫できたところ。(最終節に向けての意気込み)残された試合がリーグ最終戦関学戦というところで、今日負けた悔しさ晴らすためにも、1部に上がるうえで関学に勝つしかない。そこだけに集中してしっかり勝って1部に上がって、秋季リーグ1部で帝塚院大を倒せたらいいと思う」
コメントを送信