◇第102回関西学生リーグ前期第2節◇対京橘大◇4月13日◇於・ヤンマースタジアム長居◇
【前半】関大1-0京橘大
【後半】関大0ー1京橘大
【試合終了】関大1ー1京橘大
スターティングメンバー
GK 山田和
DF 桑原、大西、木邨、吉村瑠
MF 川島、吉永 、三木仁、真田
FW 堀、淺田
後半アディショナルタイムの劇的弾で開幕節を制した関大。勢いそのままにリーグ2連勝を狙った。今季から1部昇格を果たした京橘大を相手に、前半から果敢にゴールを狙うと、前半終了間際にPKを獲得。FW淺田彗潤(はうる=人3)が冷静に決め、試合を優位に進める。しかし後半、コーナーキック(CK)を起点に同点弾を許すと、スコア動かぬまま試合終了。終始ペースを握っていただけに、手痛い引き分けとなった。
開始早々、FW淺田、FW堀颯汰(人1)が激しいプレスを掛ける。相手陣地でボールを奪う場面が増え、主導権を握った。
関大のファーストシュートは前半14分。MF真田蓮司(法2)が高い位置でボールを奪うと、MF吉永陸人(商4)、MF川島功奨(社4)のパス交換から最後はFW淺田へ。切り返してシュートを放つが惜しくもバーの上。果敢にゴールへ迫る姿勢を見せた。
その後もDF吉村瑠晟(経3)、DF桑原航太(社2)の両サイドバックが高い位置をとり、好機を演出。ゴールへの期待感を漂わせると、試合が動いたのは同39分だ。ロングボールに反応したDF吉村瑠がペナルティエリアへ侵入する。中へ切り込むと、ファールを受けPKを獲得。これをFW淺田がゴール右へ落ち着いて沈め、待望の先制点をもたらした。
後半も攻撃の手を緩めない関大。FW淺田とFW堀が前線でボールをキープすると、DF吉村瑠が走りこみ、シュートを打つ。ここは相手守備のブロックに阻まれたが、いきなり見せ場を作った。
追加点を狙うべく、前がかりに攻め込む紫紺の戦士。しかし後半11分、カウンターを受ける。なんとかCKに逃れたが、流れたボールをボレーで合わされ失点。試合を振り出しに戻された。
勝ち点3に向けて執念の攻撃を見せる選手たち。同24分には前節で勝ち越し弾を決めたFW前田龍大(人4)、FW大矢瑞樹(情3)を投入し、ゴールを狙った。MF三木仁太(政策3)が中盤で統率を図りながら、何度も相手ゴールへ迫ったものの、最後まで決定機を生み出せず。そのまま試合終了のホイッスルが鳴り響き、京橘大と勝ち点1を分け合った。
前半から主導権を握り、終始関大ペースで進んでいただけに、手痛い引き分けとなった今節。引いて守る相手に対しての攻撃オプションは今後の課題となりそうだ。次の試合は天皇杯行きをかけた大阪選手権準決勝。タフな試合になることが予想されるが、『全員サッカーで日本一』を体現するためにここで立ち止まるわけにはいかない。3年連続で大阪の頂点へ立つために。一戦必勝で戦い抜く。【文/写真:稲垣寛太】
▼DF木邨主将
「(前半からハイプレスを掛け、サイドバックも高い位置で構えた)相手がパスをつないでくることはミーティングを通してチームで共通認識があったので、サイドに追い込んでセンターバックに戻させようという話はしていた。(DF吉村瑠が起点となって、サイドからの攻撃で好機を演出)関大の両サイドはそれぞれ個性があって、右はMF川島とDF桑原2人が連動して崩せること。左であればDF吉村瑠のスピードを使う。活性化のあるサイド攻撃ができるので、どちらも高いポジション取りなのかなと思う。(サイドバックが高い位置を取る分、DF大西とはカバーリングが求められる)両サイドバックが上がる時の裏のケアは、今日だけで言えば相手が1トップだったので、そこをケアすればいいとDF大西と話していた。(攻守ともに安定した前半。ハーフタイムで確認したことは)前節の京産大戦に比べたら、まだまだ自分たちのサッカーができていないということを話して、後半もう一度ギアを上げて戦おうと話した。(守備に人数をかけてくる相手に対して攻撃面で意識したこと)ブロックを敷いてくることは想定していなくて、相手がそうしてきた時に自分たちがどう攻撃していくこは今後考えていかなければいけないことかなと試合を通して感じた。(次戦に向けて)次は天皇杯予選で3連覇がかかっているので、そこをまず勝ってリーグに向けても頑張りたい」
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