◇第102回関西学生リーグ前期第1節◇対京産大◇4月6日◇於・J-GREEN堺S1◇
【前半】関大1-0京産大
【後半】関大2ー2京産大
【試合終了】関大3ー2京産大
スターティングメンバー
GK 山田和
DF 桑原、大西、木邨、吉村瑠
MF 川島、吉永 、三木仁、真田
FW 堀、淺田
昨年のリーグ1位、京産大との一戦で開幕した前期リーグ。前半は関大のペースで試合が進み、1点リードで後半につなげた。後半は一進一退で試合が進む。関大も追加点を上げるが、徐々に相手が勢いを持ち、同点に追いつかれた。だが、アディショナルタイムで勝ち越し。そのまま1点差で試合終了し、白星をつかんだ。
「開幕戦で、観客もたくさんいる。今日の状況を楽しもう」とDF木邨優人主将(政策4)。試合前、チームに声を掛けた。その声に応えるよう、徐々に攻撃の勢いが増していく。開始直後は相手が攻める時間帯が続けていたが、前半5分を過ぎた頃から関大の流れに。同8分、12分にシュートを放つがここは決まらなかった。同15分、コーナーキックに合わせたDF吉村瑠晟(経3)が折り返す。それに反応したFW堀颯汰(人1)が待望の先制点を獲得した。
その後は相手がボールを保持する展開が続く。DF桑原航太(社2)が相手と1対1になる場面も。しかし、冷静な対応で攻撃を阻止。チームのピンチを救うなど固い守りを見せ、相手にネットを揺らさせなかった。中盤、関大はゴールを狙うもここは決まらない。終盤には、相手がゴールに近づく場面もあったが、GK山田和季(社3)が対応。1点リードで後半につないだ。
後半開始直後、FW堀がシュートするも惜しくもゴールポストに当たり、得点とはならず。同9分、MF三木仁太(政策3)があげたクロスに、合わせたFW淺田彗潤(はうる=人3)が追加点。しかし、その後は厳しい時間帯が続いた。関大の応援の声はさらに大きくなり、選手たちを鼓舞する。だが、相手の守備が固く、なかなか攻められない。その間、相手に得点を許してしまった。終盤に、DF吉村瑠がサイドを駆け上がり、攻撃のチャンスを作るもゴールには結びつかず。同45分、ここで相手が追加点を上げ、同点に追いつかれた。
2-2でアディショナルタイムに突入する。アディショナルタイムは4分。この間に得点を上げ、勝利したいところ。関大の応援はさらに熱気を増した。応援に背中を押された選手たちは勢いを取り戻す。同47分、FW前田龍大(人4)がDF吉村瑠のクロスを押し込んだ。昨年のリーグで悔しくも引き分けに終わった相手に、最後の最後に勝ち越し弾。「ナイス、龍大」とチームメイトは喜びの声を上げた。ここで試合終了のホイッスルが。3-2と勝利で開幕戦を終えた。
1年生の活躍など、全員サッカーを見せた今試合。今年こそリーグ優勝へ。次の試合からも「狂熱」を見せつけていく。【文:村中望乃/写真:貴道ふみ】
▼DF木邨主将
「(チームで力をいれてきたことは)京産大は特殊なサッカーをする。その部分への対策と、自分たちのサッカーをするというところで、ボールのつなぎ方やセットプレーの動きを1週間してきた。(試合前の声掛けは)開幕戦勝てば、いい感じに残りのリーグ戦を迎えられる。絶対に勝とうということは言った。(社会人、大学生での違いは)カテゴリーの違いもあるが、相手が大学生になると走る部分が増えた。その部分で違いを感じた。(後半は相手が攻める展開が続いたがどうか)後半がチームの課題だと思う。失点した時に、自分が中心になって奮い立たせないといけなかった。ここが改善されればさらに良いゲームが展開できると思う。(今日の試合を振り返って)試合の入りから前半はよかった。後半は、苦しい時間だったが、その中で最後に得点した。その部分が今チームの強みだと感じている。(次戦への意気込み)去年は準優勝という悔しい結果だった。今年は優勝という結果を残せるように頑張りたい」
▼FW堀
「(先制点を決めた時の心情)チームの入りも良く、チャンスも多かった。その中で一つ自分が決め切ることができてよかった。(後半は同点の場面もあった)後半は相手も修正してきて、同点までいった。我慢する時間が長かったが、我慢し切れてチャンスが訪れ、逆転することができたと思う。(個人的に取り組んできたことはあるか)点を決めることは常に意識している。(ルーキとして期待されていることについて)試合に出させてもらっている分、期待に応えるという面で結果は出せていると思う。だが、点以外の部分でもさらに取り組めることはある。得点の面では、今試合でも得点のチャンスがさらにあった。これらの部分を次戦までの1週間チャレンジし、アピールしていく。(次戦への意気込み)チームのために走って、結果と得点という形でチームに貢献していきたい」
▼FW淺田
「(昨年度リーグ優勝校の京産大と対戦してみて)今年に入って、開幕戦まであまりいい成績をつかめていなかったので、ちょっと不安もあった。天皇杯予選を踏まえて、徐々にいい雰囲気になっていった。結構勝てる気はしていて、みんながいい感じにパワーを持って元気に試合に臨めたのが良かったなっていう印象。(2点目を決めて)MF三木がクロスを上げるのは分かっていたので、とりあえずゴール前に走って、MF三木がボールを出してくれるのを信じて突っ込んだ。うまい具合に相手GKとぐちゃっとなって、入ったのでうれしかったし、FWは点を取ってなんぼなんで、今日得点できてうれしかった。(同点になった時は)やっぱり2ー0から追いつかれた状況で、雰囲気的には暗くなったりするんですけど、中の選手と外の選手の声かけのおかげで、最終的にもう1点取って、勝ち越しできて良かった。(リーグへの意気込み)今節勝って現在1位なので、この調子で次も勝って1位であり続けて、このまま関大が優勝できるように、僕自身も、チーム全員で頑張っていきたい」
▼FW前田
「(試合を振り返って)難しいゲームになったんですけど、開幕戦を勝ちで終われて非常に良かったと思う。(後半から出場して)自分が入った時はまだリードしていた状況だったが、(そこから同点に追いつかれる)難しくなってしまったのも事実であるので。最後得点できたのは良かった。自信にもつながると思う。(後半のチームの雰囲気)やっぱり勢いも前半と後半の立ち上がりに比べるとなくて、相手に押し込まれていたので、良くはないというか疲れが見えていた中でのゴールだったので、良かった。(次に向けて)こういう試合に勝てたというのは1つの自信にしていいと思う。まだまだリーグは始まったばかりなので、こういう勝ちを次に、今後に生かしていけるように、また勝ち続けて優勝できるように、頑張っていきたい」
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