◇カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024日本 vs 欧州代表第2戦◇3月7日◇京セラドーム大阪
日本代表 010 000 010=2
欧州代表 000 000 000=0
1(中)西川
2(指)近藤
3(右)森下
4(三)村上
5(左)田村
6(遊)紅林
7(二)中野
8(捕)山本
9(一)石川
先発投手:金丸
野球日本代表侍ジャパンに選出された関大のエース、金丸夢斗(文3)。欧州代表との第2戦では先発投手に大抜擢された。任されたイニング2回を無失点奪三振4、被安打0と完璧な内容で役割を全う。圧巻の投球で多くの野球ファンに衝撃を与えた。
1回、先発のマウンドに立った金丸。先頭打者の初球からいきなり150㌔を計測し会場にどよめきが起こる。ボールとなったものの、その後2球で追い込むと、最後は落ちる球で空振り三振。幸先の良いスタートを切る。続く打者もファールでカウントを整えると、今度はチェンジアップで空振り三振。3人目の打者に対しても、直球中心の組み立てで攻め、内野ゴロに打ち取り、わずか14球で三者凡退に抑えた。
続く2回。先頭の4番打者に対してもインコースを突くなど強気な投球で攻め、スプリットで空振り三振。次の打者も中飛に抑え、2死とする。最後の打者となった6番に対しては、直球、チェンジアップ、直球と緩急を自在に操り三球三振。任された2イニングを完璧な内容で相手打線を封じ込めた。
プロ野球の世界でも一線級の選手が集った今回の日本代表。その中、招集された大学生が世界を相手に物怖じせず淡々と投げ抜く姿に、多くの観客が魅了された。マウンド上でも笑顔を見せながら、堂々としたマウンド捌きを見せた金丸。前日練習を含む3日間で、何事にも代えがたい経験を積み、さらなる成長につながっただろう。「チームの全国制覇とドラフト1位でプロに行く」。力強く語った抱負を実現させる日はそう遠くない。【文:稲垣寛太/写真:島田采奈、櫻田真宙、中吉由奈、湯浅あやか、稲垣寛太】
▼金丸
「(緊張はあったか)もちろん本当に緊張しましたが、まずはその雰囲気を楽しむことを意識しました。(4奪三振の感想)三振を取ることは自分の武器でもあるので、しっかりと出せたことはうれしいです。(京セラドームのマウンド)本当に気持ちよかったことが一番実感しました。2回は周りを見ながら投げることができ、楽しかったです。(今後、注目は高まる)自分のやるべきことは変わらないと思うので、軸をぶらすことなくやっていきたいと思います。(リーグが4月から始まるなかでどのくらいの完成度でもってこられたか)まずは今日にしっかりピークにもってくるように調整できたので、4月からのリーグ戦もまたそこにピークをもっていくことができるようにしたいです。(今後の目標)まずはチームに帰って、全国制覇を目指すことと、個人的にはしっかりとプロに、ドラフト1位で行くということを目標に頑張っていきたいと思います」
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