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京大に勝利し日本一への道残す!

京大に勝利し日本一への道残す!

◇2023秋季関西学生リーグDiv.1第6節◇対京大◇11月12日◇於・万博記念競技場◇

【第1Q】関大0-10京大
【第2Q】関大10-0京大
【第3Q】関大14-0京大
【第4Q】関大10-0京大
【試合終了】関大34-10京大

日本一への道のりはまだ途絶えない。佳境を迎えた関西学生リーグ。第6節、関学大が立命大に勝利したため、関大にも同率優勝の可能性が復活した。これ以上負けが許されない関大は今節、京大と激突。序盤はペースを握られる時間が続くものの、第2クオーター(Q)以降は立て直す。鮮やかな逆転劇で、同率優勝に望みをつないだ。

△TD後喜ぶ選手たち

第1Q、京大のレシーブから試合は始まった。パス中心の攻撃に関大ディフェンスはなかなかアジャストできない。TDパスを通され、先制点を許す。その後も意表をついたプレーで再び攻撃権が京大に渡ると、今度はFGを決められ、10点を追いかけるを強いられた。

早い時間に1本返したい関大。第2Q、いきなり見せ場を作る。QB須田啓太(文3)からWR横山智明主将(商4)へのパスでファーストダウンを獲得。相手陣に迫ると、再びQB須田から今度はWR井川直紀(商4)へのTDパスが成功し、京大の背中をとらえた。
 直後のディフェンス、ファーストタックルがなかなか決まらず、苦しむ場面も見られたが、DB石井慶汰(経2)のカバーなども光り得点は許さない。
 膠着(こうちゃく)状態が続く中、流れを変えたのはディフェンスチームだった。LB鈴木怜央(経4)が強烈なQBサック。会場の雰囲気を一新する。勢いそのままに、RB阪下航哉(社3)が18㍎に及ぶロングリターン。自陣43㍎地点から攻撃権を得ると、パスでゲインを進め、最後はK中井慎之祐(法2)が27㍎のFGを沈めた。同点に追いつき、試合の前半戦を終える。

△QB須田

勝負の後半戦。関大はWRを多用した攻撃から一転、RBを使ったランプレーを展開する。まずは次世代のエース、RB阪下がファーストダウンを奪うと、RB小野原啓太(安全4)も負けじとロングラン。相手陣内に侵入すると、最後は再びRB小野原がTD。この試合初めてリードを奪った。
 一気に流れをもたらすべく、今度はディフェンス陣が奮闘。DL大西聡太郎 (環都4)、DB上柴遼介(法4)らのタックルで、相手QBにプレッシャーをかけ続ける。経験豊富な4年生が第2Q以降、京大オフェンスをシャットアウトした。
 第3Q終盤には、要所でQB武野公太郎(安全2)がファーストダウンを奪い、最後はRB阪下がランTD。京大を突き放す。

△奮闘したDL陣

最終第4Q、RB山嵜紀之 (経2)が50㍎のロングランでTDをもたらし存在感を示す。ディフェンスでは、DB石川慧(文4)がエンドゾーン付近でインターセプトに成功。攻守に充実の内容で試合を締めくくった。

△RB山嵜

試合開始直後から主導権を握られ、意表を突かれた関大。それでもWR井川のTD以降は、盤石の試合運びで実力の高さを示した。これで今季は5勝1敗。次節はここまで唯一全勝で、優勝も決めている関学大との対戦となる。単独優勝は許さない。王者の牙城を崩し、同率優勝へ。「全てを懸けて関学大に挑む」。意地とプライドがぶつかり合う今季最終戦は2週間後、万博記念競技場にて行われる。【文:稲垣寛太/写真:湯浅あやか、稲垣寛太】

△K中井

▼WR横山主将
「最初10点取られたのは若干焦りましたし、チーム全体にも少しやばいかもという雰囲気はあったんですけど、流れを渡し切らずに最後逆転できたことは良かったかなと思います。(前半、関大はパスプレーを多用。自身の役割もこなした)流れ的にも、オフェンス的にも、サードダウンでロングという場面があって、流れをつかめきれない、流れを渡しかねない場面が多くあったんですけど、僕に飛んでくるパスだと分かっていたので、自分がここで流れを変えたろというのはずっと思っていましたし、WR全員思っていたと思います。(序盤、京大のギャンブルなどがはまる時間が続いたが焦りはなかったか)正直少し焦った部分はあったかなと思うんですけど、一人一人が出た時に流れを変えられるくらいのプレーをすれば、全く歯が立たない相手ではないと思っていたのでそこは落ち着いてというふうには話していました。(関大のTD以降は終始主導権を握る展開に)試合の流れとしては良かったんですけど、前節ミスで負けた試合だった中で今節もミスが目立って、たまたまミスが痛手にならずに済んだだけで、強い相手だったら痛手になるようなミスもあったのでそこは反省材料というか、前節から全然変わっていないのでもっと厳しくいかないとなと思います。(次節も同スタジアムで試合、良い印象で挑むことができる)確かに良いイメージにはなりました。ただ前年はここで負けたのでトントンかなと思います。(最終戦、関学大との一戦を迎える)やっと全て懸けるのにふさわしい試合というか、この4年間集大成だと思うので、本当に発破かけて熱気に溢れた試合して全てを懸けて関学大戦に挑みます」

▼QB須田
「前半どうなることかなと思っていたんですけど、オフェンスはやることやるだけだったので。しょうもないミスもありましたけど、結果やることはできたのかなと、次に向けて首の皮一枚つながってほっとしています。(前半からパスが通った、自身のパフォーマンスを振り返って)パスもしっかり通せていたし、走ることも上手くバランス混ぜながらできたかなと思うので、自分の力は出せたかなと思っていて、次に向けてもしっかり準備したいです。(WR陣にはバリエーション豊かなパスを通し、的を絞らせなかった)キャッチ数とか満遍なく横山さん(=WR横山)、井川さん(=WR井川)、WR岡本、WR吉織らに投げるのが今年のオフェンスです。特にWR吉織とWR岡本が安定してきてもう一回り二回り大きくなってくれたら、来年にもつながりますし、次の関学大戦でも戦力になってくれたら、的も絞りづらいオフェンスになると思います。今日はサードダウンショートで取れるパスを取ってくれたWR吉織は良かったかなと思っています。(次節も同スタジアムでの試合となることについて)昨年の近大戦と関学大戦、ここでしょうもない試合をしているので万博に良いイメージはなかったんですけど、今日の試合でそれが少しでも払拭できたかなと思います。(最終戦、関学大との一戦を迎える)僕たちはもう立命大に一度負けているので、勝ち方にこだわるとか、圧倒とかプライドは捨てて、勝てばそれで良いと思っているので、ある意味重圧から解放されて、自分たちのフットボールを楽しむという原点に立ち返って、それをやり切れたらワンチャンスあるのかなと思います」

▼LB鈴木
「勝てて良かったのと、ディフェンスは最初のシリーズでずるずるいかれたり、課題も残ったりしました。個人的に言うと、タックルミスもあったので、そこを改善していかないと関学大戦は厳しいかなと思います。(相手QBに対して、ディフェンスチームはどのような対策をしたか)集まりを意識したり、笛が鳴るまで、最後までやることを意識して1対1ではなく集まりで勝つというところを意識していました。(今日の自身のパフォーマンスを振り返って)サインが当たっていて、和久さん(=和久DC)に感謝しているのと、あとは素直にうれしいです。(QBサックで)流れも変わったかなと思うので、次もああいうプレーして流れを持ち込みたいと思います。(次節に向けて)今日のようにビックプレーして流れを持ってきます」

▼DB石川慧(文4)
「(今日の試合を振り返って)自分自身は良かったんですけど、チームとしては序盤に点を取られたことがディフェンスとしての課題です。DBとして結構パスを通されたというのが関学戦に向けて潰さないといけない課題だなと思いました。(ディフェンスチームとしてどのような対策をとったか)京大のQBの1番自信を持っているランを潰そうというのと、彼は1人じゃ止まらないのでみんなで集まって止めようと意識していました。(試合後半のインターセプトについて)マッチアップした相手が内に入った時に京大のQBがレシーバーのことを見ていたので、ゴール前っていう良くない状況だったので前に入って攻めたらインターセプトできるなと前に入ったら飛んできてできました。(関学大戦に向けて)関学大はタイトチームもワイドチームもインパクトがあって、すごく強いし、向こうのディフェンスにも自信持っていると思うので試合展開としてはロースコアの試合になるというのは自分は予想しているんで、去年から出てるメンバーがたくさんいるDBが引っ張って、ターンオーバー起こして勝ちたいと思います」

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