◇令和5年度関西学生秋季リーグ戦第7節◇対関学大1回戦◇於・わかさスタジアム京都◇
関 大 100 000 100=2
関学大 000 000 000=0
1(左)藤原太
2(中)中井颯
3(捕)有馬
4(一)富山
5(右)岑
6(三)下井田
7(遊)山田
8(二)佐藤
9(投)金丸
見たかったのはこの景色だった。1勝すれば、自力優勝という大切な一戦。ついに迎えた最終節、伝統の関関戦に挑んだ。先発の金丸夢斗(文3)が9回7奪三振の完投で勝利。2季ぶりの優勝をつかみ取った。
初回、有馬諒主将(商4)の右安打と四球などで2死満塁の好機を作る。打順には下井田悠人(経2)に回る。四球を選び、押し出しとなり関大が先制に成功。関学大の先発・平山を初回でマウンドから降ろした。
金丸は、「ストレートの質や変化球のキレには少し課題が残った」と振り返るが、関学大打線に本塁を踏ませない投球を見せて試合を作った。打線は、2回から登板した関学大のエース・執行に対してなかなか攻略の糸口をつかめずスコアボードには0が刻まれ続けた。6回表に富山雄正(情3)が先頭打者で出塁する。打線をつなぎ、三塁まで進塁するも後続が続かず。追加点とはならなかった。
6回を終えて1-0ときっ抗した展開が続く。7回、佐藤慶志朗(経3)が出塁。金丸の犠打と暴投間に佐藤は三塁まで進む。打順は、1番の藤原太郎(法3)に戻る。藤原太が犠飛を放ち、待望の追加点が生まれた。
援護点をもらった金丸は、その後は得点圏に走者を進めることなく試合を運び、マウンドを守り抜いた。迎えた9回裏2死二塁の場面。関学大の主将・石井を三ゴロに抑え、2季ぶりの優勝が決まった。秋季リーグだけ見れば、3連覇。やはり、秋に強い関大だった。【文:永松愛/写真:稲垣寛太、櫻田真宙、中吉由奈】
▼藤原太
「春あのような形で負けて、そこから秋優勝することを目標にやったので、一つ通過点ですけど、報われたかなという気持ちです。(リーグ優勝では満足していない)このチームは全国制覇というところを目標にみんなやっていると思うので、そういう意味ではまだ通過点かなと思います。(貴重な追加点を挙げた犠飛の打席を振り返って)ずっとけがしていて、ようやく治って、監督が僕を使ってくれたので、その気持ちに応えたいという思いがずっとあって、出ているからにはスタンドの4年生の分も頑張ろうとそういう気持ちで打席には立っていました。(佐藤、金丸と同期の3年生が作った好機だった)金丸はずっと頑張ってきてくれているので、なんとか追加点をという気持ちと、3塁ランナーに佐藤がいたので、前に飛ばせばなんとかなるという気持ちもあったので、そこで浅い飛球でしたけど還ってきてくれて感謝です。(スタメン復帰後はチームに欠かせない存在となっている)けがしていてもどこか好機があれば出たいという気持ちはずっと持っていましたし、同期が活躍している中で、すごく悔しい思いもしていたので、最後優勝という形で終われて、そのチームに自分も携わることができてすごくうれしいなという気持ちです。(関西選手権に向けて)春からずっと神宮に出ると言っているので、そこまず勝って神宮決めて全国制覇という目標に向かっていきたいと思います」
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