令和5年度関西六大学連盟秋季リーグ戦第3節1回戦◇対阪大◇10月5日◇大阪シティ信用金庫スタジアム◇
阪大 300 00=0
関大 230 32x=10x
(関)藤澤―福永
(阪)小田、大井、松浦―伊藤
1(投)藤澤
2(左)日高
3(遊)福留
4(右)木下
5(一)橋本
6(捕)福永
7(二)西田
8(中)原澤
9(三)古田
前節で今リーグ初勝利を収めた関大準硬。第3節の阪大戦で連勝し、波に乗りたい所だ。第1戦となるこの試合では投打が噛み合い、相手を圧倒。5回コールドで前節に続き勝利を収めた。
1回表、先発の藤澤駿平(政策3)は速球を武器にストライク先行の投球を披露。1番、2番打者をテンポよく打ち取ると続く打者をキレのある変化球で空振り三振。危なげない立ち上がりを見せた。
その裏、3番・福留涼平(商3)が打ち上げた打球は風に戻されラッキーなヒットとなる。さらに福留は盗塁を決め得点圏に進むと、4番・木下立清(りゅうせい=人2)が放った打球も右翼手の前に落ちる適時打となる。続く5番の橋本昴来(安全2)も中適時打を放つ。風を味方につけ、2点の先取に成功する。
2回裏、古田大輔(情3)、藤澤が盗塁を決めチャンスを拡大する。1死二、三塁のチャンスで2番・日高涼太(経3)が追い込まれながらも食らいつく放った打球は相手の失策を誘い1点を追加。さらに木下が放った遊ゴロも相手が取りきれず失策となる。足を使った攻撃と相手の失策が重なりこの回計3点を追加する。
3回表、先頭打者に右安打を放たれ、すぐさま盗塁を決められる。2死から再び右前に打球を運ばれるが右翼手・木下が強肩を見せ、走者を本塁で刺殺。固い守りで得点を許さない。
4回表、先頭の藤澤が四球を選ぶとすかさず盗塁を決め二塁に進む。得点圏に走者を置き、日高が右前にしぶとく落とす適時打を放つ。その後も橋本が中前に転がる適時打を放ちさらに2点を加える。
4回裏、藤澤が圧巻の投球を見せる。外角の厳しいところに決まる速球と相手の意表をつく変化球が決まり、2三振を奪う。
5回裏、代打の山崎大輔(商1)、藤澤が四死球で出塁。続く日高が犠打を決め走者を進めると、相手の暴投で1点を加える。そして一打サヨナラの場面で打席に立つのは橋本。見事に中適時打を放ち勝利を決めた。
もう負けられない試合が続く関大準硬。明日の阪大2回戦も勝利し、優勝の望みをつなぐ。【文/写真:荒川拓輝】
▼福永翔太主将(社3)
「(試合を振り返って)相手の失策もありましたが、しっかりコールドで勝ちきれて良かったです。(藤澤選手を先発に起用しましたが)リーグ戦初登板の投手が多いので、立命大戦と神戸大戦でバタバタした部分がありました。そこで入りを大事にしようと思って、神戸大戦でいい投球をしていた藤澤を頭に持ってきました。(藤澤投手の特徴は)アウトコースの低めに強いストレートを投げられる点とスライダーのキレがいいところです。(チームは前節で1勝して迎えましたがチームの状況は)もう崖っぷちで1戦も負けられない状況で臨みました。危機感や負けられない気持ちはどこのチームよりも強く持っています。(今日の試合は風だったり相手の選手を見て戦略を立てたのですか)風は外野の選手がよく把握してくれていて、藤澤の球威を考えてポテンケアの守備を取ってくれていました。逆にこっちの攻撃はいいところに落ちてくれる安打が多かったかなと思います。(明日の意気込み)阪大も今日の負けで今日以上に力を入れてくると思います。明日は先行なので気持ちも点数を引き離せるようにしたいです」
▼藤澤
「(試合を振り返って)先発は初めてで緊張していました。のびのびとできたのがいちばんです。(試合の入りに苦労するところはあったか)これまでの試合で投手の初回の入りに課題があって、そこに気を使って入りました。先頭打者を取ってから、リズムに乗って投げられました。(外角のストレートの調子がいいように見られたが)前回が良すぎたのがありますが、自分的にはそれなりです。体が開いてきた時に福永からの声かけがあったり、マウンドの中での修正ができていたので楽に投げられていました。(チームは2連勝ですが雰囲気は)負けられない試合が続いているので、自分の中でもやってやるぞという気持ちでやっていました。(来週以降も先発の機会があるかもしれないが)1つ下の投手陣がのびのびやってくれているので期待したいです。でも結果になったら話は変わってきて、今1番抑えているのは自分なので先輩として背中を見せていきたいです。(明日は野手として出場が予想されるが)明日は野手に専念できるので出たらどんどん走って、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」
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