開幕白星発進も内容に課題残す
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◇2023秋季関西学生リーグDiv.1第1節◇対甲南大◇9月1日◇於・MK TAXI FIELD EXPO◇
【第1Q】関大14-0甲南大
【第2Q】関大0-7甲南大
【第3Q】関大7-0甲南大
【第4Q】関大26-3甲南大
【試合終了】関大47-10甲南大
関大の日本一への挑戦が始まった。一昨年は立命大に、昨年は関学大に阻まれた日本一の座。今年こそは。WR横山智明主将(商4)率いるKAISERSの挑戦の始まりは甲南大との一戦で幕を開けた。試合は序盤から関大のリードで進む。しかし第2クオーター(Q)でペースを握られると、その後もミスが目立つ展開に。6タッチダウン(TD)を決めたものの、課題も見えた開幕戦となった。
試合はWR瀬川大貴 (商2)のキックでスタート。甲南大のファーストドライブをしっかりと止め、攻撃につなげる。関大のファーストドライブは、RB阪下航哉(社3)のランプレーを中心にゲイン。ゴールまで近づくと、最後はRB小野原啓太 (安全4)のランプレーでTDに成功した。ディフェンスでもDB般谷星名 (経2)、DL竹並玖 (情4)のタックルが光り、主導権を握る。RB阪下のTDによる追加点を加え第1Qを終えた。
第2QもDB石川慧 (文4)のタックルが決まり、関大ペースかと思われた。しかしオフェンス陣がファーストダウンを奪えず。甲南大に攻撃権が渡ると、直後の攻撃でTDを奪われた。LB曽山天斗(経4)がインターセプトに成功し、ピンチを脱したものの、課題が明確に残った第2Qとなった。
もう一度、流れを呼び込みたい関大は第3Q。QB須田啓太(文3)からWR北川皓太 (社4)、WR岡本圭介 (文3)らへのパスが通りファーストダウンを獲得する。勢いそのままにRB阪下がランプレーでこの日2本目のTDを決め、リードを広げた。
第4Qに入っても関大の得点は止まらない。WR岡本が67㍎を走り切りTDに成功すると、ディフェンス陣も負けじと、DL原田翔馬(社3)がQBサックで隙を見せない。終盤にはRB山嵜紀之(経2)、RB鈴木優浩 (文2)がTD。DB石井慶汰(経2)、LB中西匠(法3)のインターセプトなど見せ場を作り、試合を締めくくった。
試合前、「日本一になるために、相手に合わせず、自分たちのフットボールをしよう」とWR横山主将。しかし、開幕戦ということもあり、硬さや浮き足立つ場面が目立った。試合終了後の選手たちからも笑顔はなく、淡々とミーティングする姿。それでも自分たちの現在地が明確になり、次戦につながる試合となったのも事実だ。日本一になるまでに、負けて良い試合など1つもない。ただひたむきに勝利を目指し、揺るがぬ決意とともに頂点へ駆け上がる。【文:稲垣寛太/写真:岩口奎心】
△WR横山
「オフェンスは最初から点を取って、ディフェンスはサードダウンで全て止めるというのが一番良い形なのかなと思っていたんですけど、うまくいかなくてディフェンスもTD取られたので課題が多く見つかった試合かなと思います。(試合前、「日本一になるために自分たちのフットボールをしよう」と選手たちに投げかけた)それはできなかったと思います。初戦ということもあって、緊張していた人も多かったですし、浮き足立っていた人も多かったですし。最初は相手の波にのまれて足元すくわれてという形だったと思います。(第4Qは良い形でのオフェンスも見られた)TD取れて点差を広げたことはポジティブに良かったかなと思うんですけど、相手は人数も少ない中で疲弊してしまってというところがあって。僕たちは人数多い分フレッシュな選手が出て、その差が出ただけなので、素直に点を取れて良かったという風には受け取りにくいのかなと思います。(課題も多く見つかった開幕戦となった)やるべきことが明確になったと思うのです、次に進めるというか改善していかないといけないことを再認識できたので良かったのかなと思います。(次戦に向けて)今回の試合はなかなか思うようにいかない場面も多くあったんですけど、そこをしっかり修正して、目の色変えて今まで以上の練習量と質でチームとして向上して、龍大戦では今回より良い結果と内容で勝ちたいと思います」
△DL竹並
「練習で出ていたミスが試合でも出てしまったので、そこが今日の試合の懸念点だったかなと思います。(試合前、「日本一になるために自分たちのフットボールをしよう」とWR横山主将から投げかけられた)全然自分たちのフットボールをすることができなかったので、試合は勝ったんですけど、内容もあまり良くなかったので、体現することはできなかったのかなと思います。(第2Qは終始甲南大ペース)僕自身が流れを変えなければいけないところもあったんですけど、かなり相手のQBの選手が走るタイプだったので、全員で集まる全員でボールを狙うというところは注意していました。最終的には止めることはできたんじゃないかなと思います。(第4Qはインターセプトも多く見られた)ディフェンスの目標としてはB3を掲げていて、ボールを3つ以上奪うこと、それをクリアできたことが良かったという点と、若い選手が試合を経験するということが重要だと思っていて。僕自身も最初はあまり試合に出れなくて、その中で若い選手がこうやって出てきて活躍できたのはとても良かったかなと思います。(次戦に向けて)今回QBに走られたりとか色んな課題があるので、その課題を全てなくして、全員で止める、全員でボールにいく。あとはB3を体現してノータッチダウン実現できるように頑張りたいと思います」
△RB阪下
「全然満足はできない内容で、もっと点も取らないといけないし、ディフェンスももっと止めないといけない試合だったんですけど、開幕戦とりあえず勝てて良かったと思います。(試合前、「日本一になるために自分たちのフットボールをしよう」とWR横山主将から投げかけられた)目標ではもっと点数を取って圧倒して勝ちたかったんですけど、個人としてもチームとしても、内容、結果ともに満足いくものではなかったです。(2つのTDを振り返って)両方ともきれいなブロックを敷いてくれて気持ちよく走れたのでWRとOLに感謝しないといけないなと思います。(今年から柳井竜太朗元主将(=22年度卒)の背番号5を引き継ぐ)柳井さんはチームを勝たせるすごい選手だったので、僕も柳井さんのように、柳井さんを超えて、チームを勝たせる選手になりたいと思います。(なにか声はかけられたのか)「阪下がつけてくれて良かった」って言ってもらったので頑張らないといけないなと思いました。(次戦に向けて)TDいっぱい取ってチームを勝たせます」
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