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◇第78回全日本大学対抗選手権自転車競技大会(トラック)◇2日目◇8月26日◇TIPSTAR DOME  CHIBA◇

[ケイリン男子予選]
4組 石田 5位
→敗者復活戦へ

[オムニアム男子予選]
2組 山岸 予選突破ならず

[チームスプリント男子予選]
2組 関大(永井、至田、山口) 予選突破ならず

[ケイリン男子敗者復活戦]
3組 石田 2位
決勝進出ならず

全国の猛者が一同に集まるインカレの舞台。昨日行われた1日目は、日大、中大ら関東の強豪校の活躍が目立った。なんとか一矢報い、爪痕を残したい関大。2日目の今日はトラック競技、3種目にエントリー。決勝進出をかけておのおのが予選に挑んだ。

最初に登場したのは、ケイリンにエントリーの石田大貴(経4)だ。この種目は、6周走り切り最終着順がそのまま結果となる一見シンプルな競技。ただ選手の間には、奥深い頭脳戦も繰り広げられている。全力で漕ぎ続けることができるのは2〜3周分のみだからだ。勝負は最後の2〜3周。それまでにコースの位置どりや、互いの動きをけん制し合うなどの動きが特徴的。そんな中、石田は序盤は集団の後方で前方の様子を窺う。3周目に入ったタイミングで、一気に前に出て3位まで押し上げた。ただ終盤に抜け出た選手についていくことができず。5番手でゴールインし、敗者復活戦へと回った。

続いて登場したのが、オムニアムにエントリーの山岸正汰(商2)だ。直近のレースから好調を維持しており、至田恵人主将(商4)も「上位入賞してほしいし、注目している」と期待の選手。午後からの決勝進出をかけて予選レースに挑んだ。序盤は後方から様子を窺う山岸。9周目に差し掛かった時点で、一気に2位まで押し上げる。その後、2人の選手が集団を抜け出し、山岸は3位グループの中。冷静にレースを進めていたが、実際は違った。「決勝のことが頭にあって、前についていく勇気がなかった。あとは集団の中でも(他の選手に)いいように使われている感があって苦しい状況だった」と語る。悔しさが残るレースとなり、予選突破は叶わなかった。

チームスプリント男子予選にも登場した関大。永井笙太(人3)、至田、山口健士郎(人2)の3人で挑んだ。3人の選手が1列となって走り、1周ごとに先頭選手がコースから外れる。最後の選手がゴールしたときのタイムの優劣によって勝敗が決まるこの種目。試合は、序盤からスピードにのってレースを進めていく。コンマ数秒を縮めるべく挑んだが、関大は全体14位に終わり、予選敗退となった。

ケイリンの敗者復活戦に挑んだ石田。組内1位となれば、次のステージへと突破となったが、惜しくも2位フィニッシュに終わる。最終周まで首位争いを繰り広げたが、最後は振り切られここで敗退となった。

2日間を終了し、ここまで予選突破の選手を出せていない関大。それでも選手たちの気持ちは沈んでいない。「まだやれる」「来年こそは」そんな声が聞こえていた。自分たちの現在地を見つめ、今大会の悔しさを糧に。「悔しい気持ちがあったから成長できた」といつか振り返るために、まずは明日の最終日、全力を出し尽くす。【文:写真/稲垣寛太】

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