Loading Now
×

◇第26回西日本選手権大会◇4月23日◇於・大阪市立体育館◇

[女子] 3位
[男子] 準決勝
[技能賞]内畑谷 将(法1)

川内宝(商4)率いる拳法部は、昨年の準優勝という記録を超えるべく、試合に臨んだが、昨年に引き続き準優勝となった。女子は3位に入賞し、男女共に表彰台に登った。また、ルーキーの内畑谷が1年生とは思えない活躍ぶりで、技能賞を受賞した。

074A9492-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△士気を高める選手たち

西日本大会は、他の大会と異なり、勝ち抜き試合。男子は予選リーグから始まる。初戦は同大との対決。先鋒・岡田英努(法2)はリラックスした状態で試合に臨んだ。相手の攻撃を見透かすような立ち回りで試合を進める。1人目は面突きとタイミングを見計らった胴突きで二本先取。まずは1人喝抜く。2人目になり、体力的には相手優位になる試合が始まる。岡田は臆することなく、攻めの姿勢を貫く。胴に対する横蹴り、膝蹴りを駆使し、一本も取られることなく2人目も勝ち抜く。3人目は、やはり体力的にも厳しくなり、相手に押さえ込まれ、次鋒にあとをを託す。次鋒・瀧澤諒(商4)は初手から前蹴りで相手を牽制する。胴への蹴りで二本先取。1人を倒す。三峰・内畑谷は全国高等学校日本拳法選手権大会で個人準優勝という実力を持つ期待の新人だ。内畑はフィジカルと技術面で相手を圧倒する。1人目、相手を場外に出し、反則で一本を取る。胴膝蹴り、二本先取する。その後も内畑谷の勢いは留まることを知らない。バリエーション豊かな攻撃で同大勢を圧倒し、難なく3人を倒す。4人目の大将も引き分けに持ち込み、関大の勝利が確定する。

074A9640-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△岡田
074A9703-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△瀧澤
074A9786-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△内畑谷
074A9817-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△応援する川内と八木大輝(法3)

2戦目は大阪公立大との対決。勝てば決勝トーナメント進出が決定する場面。先鋒・坂本一蔵(商4)は1人目、少し緊張気味にも思えたが、徐々に動きが良くなっていく。場外反則で一本をとると抑え込み面付きで二本先取。先鋒としてリードを広げたい坂本。2人目も組み技に持ち込み、勝利する。次鋒・藤井宏彰(文3)は相手に一本を取られるも胴膝蹴りと面突きで逆転。相手の三峰、中堅を沈め、関大のリードをさらに広げる。続く三峰・寄川虎太郎(法2)は得意の面突きで着実に一本を積み重ねていき、一気に3人を抜く。この試合を決定付けたのは中堅・後藤琉碧(るきあ=文1)。1年生ながら相手に一本も取らせることなく、素早い面突きと胴突きで圧勝する。2戦目は4人で7人を沈め、勝利。決勝トーナメント進出を決める。

074A0003-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△坂本
074A0105-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△面膝蹴りを決める藤井
074A0202-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△寄川
074A0315-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△後藤

準決勝の相手は昨年度、全日本学生選手権大会準優勝校、関学大だ。油断すると勝つことができない相手。チームには緊張感が走る。先鋒、次鋒は拮抗した戦いが続いた。しかし、拮抗試合の流れを変えたのは、ルーキー内畑谷だ。ここから、内畑谷は予選リーグの勢いそのままに、圧倒的な突きの速さと体格を駆使し、一気に4人抜き。背後で応援する仲間たちからは思わず笑みが溢れる。副将に勝利した、内畑谷。しかし、4人と対戦し、疲労感が出てくる。大将・松田(関学大)を相手にするも、背負い投げで押さえ込まれ、5人抜きとはならなかった。続く中堅、三将は松田の得意とする組み技を攻略できず、苦戦を強いられる。雲行きが怪しくなった関大だったが、試合を終わらせたのは拳法部の仕事人、長谷川元望(もとみ=法3)だ。自身が得意とする組技と胴突きで大将に勝利。関大は2年連続の決勝進出を決める。

074A1360-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△攻撃もさることながら、防御もしっかりしている内畑谷
074A1536-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△長谷川
074A1079-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△後輩の活躍に喜ぶ上級生たち

決勝戦。昨年度と同じく、龍大と対峙する。先鋒・岡田が1人目に勝利し、順調な滑り出しを見せるも龍大は簡単には勝たせてくれない。次鋒・匹田(龍大)に2人抜きされ、リードを許す。三峰の後藤が3人抜きで振り出しに戻し、接戦が繰り広げられる。しかし、相手の三将・前田(龍大)が登場すると龍大の勢いが増す。関大は前田の規格外の長身を生かした攻撃を攻略できない。副将・長谷川が組み技で押さえ込もうとするも、うまくはいかなかった。最後の砦、大将・籠谷郁吹(経4)を今大会初めて動員するも、相手の勢いは収まらず、関大は準優勝となった。

074A2604-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△前田に挑む後藤

女子は決勝トーナメント2回戦からの登場。大経大・大産大混成チームとの対決。先鋒・丸谷友美(経3)は不戦勝で勝利。続く次鋒が勝てば準決勝進出という場面でルーキー、岩木美朱(みあか=法1)が登場。全国高等学校日本拳法選手権大会で優勝経験のある岩木は俊敏な蹴りと突きで試合を決定づける。続く大将・鈴木綾華(文3)も勝利し、全勝で準決勝へ。

074A0523-300x196 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△丸谷
074A1652-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△岩木
074A1826-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△鈴木
074A1942-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△試合前の女子選手たち
074A1600-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△チーム一丸となる女子選手たち

準決勝は強敵、立命大との対決。圧倒的な強さを誇る立命大に岩木が引き分けで粘るも、続く、鈴木が勝ち切ることができず、3位決定戦に回る。
3位決定戦は関学大との対決。丸谷が不戦勝で勝利すると、岩木が胴突きで二本先取し、関大の勝利が確定する。岩木は大学デビュー戦で1年生ながら存在感を示した。

惜しくも優勝を逃した関大拳法部だが、悔しさを糧に稽古を積み、更なる成長を誓う。次戦は東京で行われる全国選抜大会だ。最終目標の全日本学生選手権大会優勝に向けて奮闘する、拳法部の今後の活躍に注目したい。【文・写真:丸山由雅】

074A2995-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△表彰される女子選手たち
074A3080-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台

△表彰される川内主将
074A3184-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台

△表彰された内畑谷
074A3200-1-300x200 1年生が大躍進、男女ともに表彰台
△笑顔で写る拳法部

コメントを送信