◇2022年度第1回大阪府学生男女優勝大会◇決勝トーナメント戦◇対関大Cほか◇11月13日◇近畿大学記念会館◇
【準決勝】
[第1セット]関大B25―15関大C
[第2セット]関大B17―25関大C
[第3セット]関大B15―4関大C
[セットカウント]〇関大B2―1関大C
→3位:関大C
【決勝】
[第1セット]関大B25―22大阪大谷大B
[第2セット]関大B22―25大阪大谷大B
[第3セット]関大B10―15大阪大谷大B
[セットカウント]●関大B1―2大阪大谷大B
→準優勝:関大B
先週、B、Cチームともに予選グループ戦突破を決めた関大。優勝を目指し、決勝トーナメントに挑んだ。初戦の準決勝は、関大対決に。Bチームがこれを制し、決勝進出となる。決勝では第1セット先取となるも、その後流れを渡してしまう。あと一歩及ばず、関大Bの準優勝で大会を締めくくった。
準決勝から、試合はスタート。関大B対関大Cの、関大対決が実現した。第1セットは名取真優(人4)のセンター攻撃が決まり、Cチームが先制。しかし直後にはBチームも得点し、立ち上がりは互いに譲らぬ展開となった。だが、ここからペースをつかんだのはCチーム。折重結生(文1)のレフト攻撃やサービスエース、鈴鹿帆海(人2)の速さのある攻撃で得点を量産し、相手を突き放した。Bチームはここでタイムアウトを要求。気持ちを整え、再スタートを狙った。狙い通り、切り替えたBチーム。根耒あかね(人2)のブロックアウトやフェイントが3連続で決まり、点差は5点から3点に縮まった。これ以上ペースに乗せたくないCチームは、タイムアウトを取る。しかし、勢いづいたBチームが止まることはなかった。黒田寛子(人3)のセンターからの速攻や前田凪彩(法2)の2連続サービスエース、吉岡和奈(法3)のコート奥を突いたスパイクなどが怒涛(どとう)の勢いで決まり、驚異の9連続得点。ここでCチームも折重のスパイクが決まるものの、その後もBチームは止まらなかった。ブロックポイントや嶺明華(人2)のサービスエースで最後まで駆け抜け、10点差でBチームがセット先制を果たした。


迎えた第2セット。前セットとは打って変わり、Cチームが序盤から勢いを見せた。早々から鈴鹿のノータッチエースが決まり、Bチームにはミスも出始める。中盤では上村萌恵(人4)のプッシュや上平純菜(文3)の1枚ブロックで得点を重ね、さらに突き放した。Bチームも黒田の高さと速さを生かしたプレーでなんとか点を重ねるものの、Cチームは流れを渡さない。名取や鈴鹿のブロックアウトで、最後まで攻める姿勢を貫いた。江城萌那(文1)の飛び込むレシーブもさく裂し、ベンチを沸かせる。そのまま終盤を迎え、第2セットはCチームが取り返す試合展開となった。



勝敗を懸けた第3セット。吉岡のブロックアウトが勢い良く決まり、Bチームが先制した。その後も嶺のストレート攻撃や前田の攻撃で相手を乱し、序盤からBチームが得点を重ねる。Cチームも折重のプッシュなどで食らいつくが、根耒の連続スパイクでBチームが8点先取。4点差をつけて、コートチェンジとなった。後半、三谷夏未(人2)がサーブのターンに入ると、得点劇を見せた。黒田の高打点からのプッシュ、三谷のサービスエースも決定打に。勢いそのままBチームが取り切り、関大対決の勝敗が決まった。この結果、Cチームが3位を獲得。Bチームは、優勝をかけた決定戦に挑んだ。


決勝の相手は、大阪大谷大B。開始2連続得点を許すも、相手のミスに助けられ関大も得点。黒田の速攻や根耒のブロックアウトも決まり、背中を追いかけた。しかし中盤、相手が3連続得点で勢いづく。関大はタイムアウト取り、流れを切った。タイムアウト明け直後には吉岡のブロックアウトが決まる。そして中盤に入り、関大がペースをつかんだ。前田の効果的なサーブで相手を乱し、根耒のレフト攻撃も連続で決まる。黒田のシャットアウトも、豪快に決まった。笹野文乃(文1)が片腕でボールを上げてつなぎ、吉岡が1枚ブロックで決め切る粘り強さも発揮。嶺のサイドからの攻撃も決まり、互いに20点で並んだ。しかしその後相手にブレイクを許し、相手が王手をかける。後がない関大は、タイムアウトを要求した。そしてタイムアウトが明け、勝負強さを発揮する。前田の速攻や相手のミス、長いラリーを制する根耒のレフト攻撃などで3連続得点。その後も前田のサービスエース、黒田の速攻が続き、終盤の猛追でセット先取を果たした。


第2セットでも、両者拮抗(きっこう)したスタートとなった。しかし吉岡が鋭いスパイクで8点目を獲得すると、相手のミスが連続する。3連続得点で4点差をつけたところで、相手はタイムアウトを要求した。中盤では、相手がペースを握る。コースを狙った強打やプッシュに翻弄(ほんろう)され、なかなかボールをつなぐことができない。同点にまで追いつかれてしまった。均衡した状態が続き、セットは終盤へ。相手がブロックの間を抜くスパイクなどでブレイクし、勢いそのまま25点先取。セット奪取を許し、第3セットへ移った。

優勝をかけ、絶対に落とせない第3セット。出だしこそ互いに譲らぬ展開となったが、先に勢いづいたのは関大だった。黒田のセンター攻撃が決まると、3連続得点。3点差をつけて前半を終えた。コートチェンジを行い、後半戦開始。しかし後半の出だしは関大のミスも相まって、相手に流れを渡してしまった。同点に追いつかれ、タイムアウトを要求するも形勢は変わらない。勢いを止めない相手から、なかなかサイドアウトを奪えないまま8連続得点を許す。勢いそのまま取り切られ、関大Bの準優勝が決まった。



優勝こそ逃したものの、関大が2位と3位を占める結果となった今大会。1年生から4年生まで、多くの部員が公式戦での貴重な経験を積んだ。今大会が出場する最後の試合となった4年生もいる一方、下級生の中には未来の関大を代表する選手がいたことは事実。全員にとって、大きな価値のある2日間となった。今週末には、関西インカレが控えている。コートで戦う経験を積んだからこそ、チームに還元できることがあるはずだ。各々が自分の役割を全うし、「関大」として優勝を狙う。【文:横関あかり/写真:合田七虹・横関あかり】
▼祢宜
「決勝で負けてしまったことは、予選で勝っていた相手だったのでとても悔しかったです。しかし公式戦の経験が少ないメンバーも多い中みんな堂々としたプレーで、そんな後輩たちの楽しそうなプレー姿が見られてとてもうれしかったです。(コートの中で意識したこと)一番はしっかり目を合わすことです。Bチームは「勝たないといけない」という気持ちが大きく、練習中から視野が狭くなってしまうことがありました。そこでどんなときでもみんなの目を見ることを心がけ、安心してプレーできる環境を全員で作ろうと意識していました。(関大対決の感想)Bチームは一人一人の「負けられない」という思いが強かったと思います。Cチームは練習の時から凄く雰囲気が良くて一番やりにくい相手だと感じていました。でも一緒に切磋琢磨してきた相手だからこそ「負けたくない」という思いが生まれ、お互い成長できたと思います。(チームの一員として、今後へ向けて)この府学の期間を通して、普段試合に出られない子たちがたくさんゲームを経験できました。関大対決も実現できたし、一人一人の自信につながったと思います。この期間で培ったコートに立つ喜びと、活躍できるという自信を今後全員がプレーに生かしていければと思います」
▼上村
「Cはサーブキャッチが乱れることが課題であったので練習の中でも特にサーブキャッチの個人の技能向上、連携を意識して練習しました。その練習の成果が十分に発揮することができた試合になったと思います。また、日頃チームのために必死に最高のサポートをしてくれているメンバーが試合で活躍している姿を見て本当にうれしかったです!(コートの中で意識したこと)雰囲気は絶対に良くしようとみんなで言っていたのでどんな状況でもみんなの目をしっかり見て笑って声をかけることを意識していました。(関大対決の感想)悔しい気持ちもありましたが、3セットまで持ち込めたことはうれしかったです。雰囲気は最初から全員で作っていこうというふうに決めていたので、出だしはとても良かったと思います。結果的にはBチームに負けてしまいましたが、関大対決を絶対しよう!とBチームとCチームのみんなで話していたので実現して本当にうれしかったし、楽しかったです。また、Cチームのみんなが悔しい気持ちはあるけど楽しかったと言ってくれたことが一番うれしかったです。(チームの一員として、今後へ向けて)関大は試合に出ている出ていない関係なくお互いが思い合える素敵なチームです。このチームで試合ができるのも関西インカレ・全日本インカレの残り2つなので31人全員で一つになり、目標達成に向けて頑張りたいと思います」
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