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◇第16回西日本学生フィギュアスケート選手権大会◇10月22・23日◇於・滋賀県立アイスアリーナ

[3級女子]
21位 山崎 26.97
24位 芳野 23.59

[4級女子]
1位 伊葉 38.34
4位 南 34.90

[5級女子]
2位 岩本 50.26

[6級女子]
4位 滝野晴 67.12
10位 久保涼 59.06
15位 西田 57.70

[5、6級男子]
7位 酒井 48.55

[7、8級女子]
7位 鈴木な 92.73
11位 久保舞 80.62
15位 木下 74.92
23位 久保智 59.33

[7、8級男子]
3位 木科 130.76
4位 須本 125.82

1月4日から開催される全日本インカレに向け、選手たちがしのぎを削った。関大からは合計15人の選手が出場。日ごろの練習の成果を存分に発揮した。

1日目の6級女子には3人が出場。久保涼音(政策4)は序盤の2回転ルッツを着氷させると、続く2回転フリップやコンビネーションジャンプを流れよく決める。全身を使い、曲の壮大感を表現。大きなミスなく、全体の10位でインカレ出場を決めた。次に登場した西田琴海(社1)は2回転フリップや2回転サルコーを着氷させる。力強くなる曲調をリンク全体を使い表現した。最後に出場した滝野晴日(社1)は冒頭のダブルアクセルを着氷させる。だが続く3回転トーループに挑戦するも回転不足となる。終盤のコレオシークエンスでは観客を魅了し、加点をもらう。最後2回転ループ+2回転トーループを決め切り全体で4位となった。

IMG_5269-300x200 15人の選手が出場、伊葉・岩本・木科が表彰台
△久保涼
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△西田
IMG_5781-2022-10-24T21_05_54.336-300x200 15人の選手が出場、伊葉・岩本・木科が表彰台
△滝野晴

4級女子の南安澄(文3)は最初のジャンプは回転が抜けてしまうが、曲調が変わりコレオシークエンスを華麗に披露。最後はスピンで演技を締めくくった。この級最後に出場したのは伊葉優(商1)だ。1回転フリップを着氷させるが、続くジャンプで回転不足となる。だが持ち前の表現力で失敗を思わせないダンスを披露し、4級女子1位に輝いた。

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△南
IMG_6308-2022-10-24T21_09_35.172 15人の選手が出場、伊葉・岩本・木科が表彰台
△伊葉

男子5・6級の酒井優真(環都3)は序盤の2回転トーループと2回転サルコーを流れよく決めるが、続くジャンプでは転倒してしまう。最後は銃を打つポーズで締めくくった。

IMG_6582-2022-10-24T21_12_12.815-300x200 15人の選手が出場、伊葉・岩本・木科が表彰台
△酒井

1日目最後は3級女子だ。芳野未来(化生4)は明るい曲に合わせジャンプを着氷させる。転倒があったが、最後はスピンで会場を沸かせた。山崎萌峰(文4)は最初の2回転サルコーを着氷させる。曲の盛り上がりではコンビネーションジャンプを組み込み、成功させる。最後はバク転を決め滑りきった。

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△芳野
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△山崎

2日目は5級女子の演技から始まった。関大からは岩本理彩(外3)が出場。冒頭から2回転フリップ+2回転トーループをきれいに着氷させる。続く2回転ルッツは高さがあったが着氷後に少し乱れてしまった。穏やかな曲調の中盤には、2回転サルコー+2回転ループのコンビネーションジャンプを決める。直後には回転の速いスピンを見せるなど、まとまった演技を披露。そして結果は2位と見事表彰台に輝いた。

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△岩本

続いて7、8級男子の演技が行われた。木科雄登(安全3)は『Primavera』を披露。ゆっくりと滑り出し、冒頭からトリプルアクセル+3回転トーループや、3回転ルッツを成功させた。また、跳び上がって入ったフライングキャメルスピンでは、レベル4を獲得。「前半は良かった」と木科も納得だ。しかし、後半で転倒などのミスが出るなど少し悔いの残る結果に。それでも今大会で得たものがある。それは、去年はけがで挑めなかったトリプルアクセル。「今年4試合の中で1番いいアクセルだった」と確実に復活を実感した。加えて、ミスがある中で130点代を出したこと。まだ多く大会を控える中で、自信につながる収穫となった。

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△木科

2人目に登場したのは須本光希(政策4)だ。6分間練習のジャンプから、いつもと少し違う感覚に不安を抱えたまま試合に臨む。その不安とは裏腹に、迎えた最初のダブルアクセルや3回転フリップをきれいに着氷。続くコンビネーションジャンプも成功させるなど、安定した滑り出しを見せた。しかし「もう少し追い込んでいかないといけない」と、スピンやステップなどジャンプ以外の部分では納得のいく演技ができず。翌日からは拠点としている福岡での練習を再開する予定だ。「今大会より演技後に練習不足だったなって思わない演技にしっかりまとめたい」と西日本へ気持ちを向ける。

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△須本

7、8級女子の演技では、久保舞和(人4)が最初に滑った。編集から自分で手がけたこだわりの1曲『宿命』を披露。スタート時に違う曲がかかるアクシデントがあったものの、冷静に最初の3回転トーループを成功させる。足の痛みからぶっつけ本番となったが、それを感じさせないジャンプとなった。続く2回転サルコーは回転が抜けてしまうも、その後の2回転ループやダブルアクセルを成功させる。また、「練習の成果が出せた」とスピンは全てレベル4を獲得。演技後半のステップシークエンスでは、全身を使ったスケーティングで曲の世界観を表現した。

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△久保舞

続いて木下咲良(文1)は映画『バーレスク』の曲で滑った。ジャジーな1曲目では、最初2本のジャンプにミスが出たものの、ダブルアクセルやスピンを決めた。曲が変わり2曲めでは4本のジャンプが構成されている。特にアクセルを含むコンビネーションジャンプや、2回転フリップ+2回転トーループをきれいに成功させた。

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△木下

鈴木なつ(人1)は最初2本のジャンプはミスが出てしまうものの、続くダブルアクセル+3回転トーループをきれいに着氷。得点が高くなる後半にはコンビネーションジャンプや3回転サルコーを成功させた。また、スピンは全てレベル4を獲得。後半にかけてまとまった演技を披露した。

221023-Suzuki-300x200 15人の選手が出場、伊葉・岩本・木科が表彰台
△鈴木な

関大最後に登場したのは久保智聖(人2)だ。冒頭の3回転ループは回転不足となるものの、続く2回転フリップや2回転ルッツを着氷させる。演技後半には幅のあるジャンプや、審査員の前で長くきれいなスパイラルを披露。また、ターンの多い最後のステップシークエンスでは丁寧な滑りを見せた。

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△久保智

それぞれが持てる力を出し切った西カレ。来年の1月4日からは、西カレを通過した選手たちが挑む全日本インカレが開催される。今大会で得た自信や課題を糧に、さらなる進化を目指す。【文:中山秋桜津・松尾有咲/写真:大森一毅・𠮷村虎太郎】

▼久保涼
「(演技を振り返って)4回生で1番大きな大会で最後の試合でいろんな人から大会始まる前に先輩、後輩からいろんな応援してもらって、それが形になってすごく安心したというかやってきて良かったと思えた試合でした。改善点は死ぬほどあって、いろんな取りこぼしやジャンプをしていないところもあるし、至らない点ばっかりなのでそれは全日インカレで全部直した状態でできたら良いなと思います。(インカレ出場が決まった時の感想)私より周りの人間の、同期とか後輩とかが1番試合結果を気にしてくれていて、決まった瞬間、10位だったので歓喜回っていろんな人が抱きついてきてくれたり、先生から連絡がきたり、電話の渋滞が起こったりしてすごく支えられていると実感しました。(インカレへの意気込み)去年もギリギリのスタートで今年も同じ地点でのスタートなので失うものがない。西の最低基準からのスタートなので全部やり切れたらいいなと思います」

▼伊葉
「(今日の演技を振り返って)1番最初にダブルでフリップを入れてたんですけど、ちょっと調子があんまり良くなくて。シングルでやった方が安全かなっていうことで、シングルで飛んだんですけど。それでもやっぱその全部の要素を振り返ってみて、別に大したものではなかったので、それを補える自分の強みの表現力があって良かったかなって思います。良かったところは1番最後をフライングキャメルからフライングシットに直前で変えたんですけど、あまり練習をフライングシットはしてなくて、でもそれでもちゃんとできたっていうのと、この前の大会に比べたらちょっとスピードを意識して出せたかなっていうのはあります。改善点はちょっと不安定なスケーティングだったことと、やっぱり周りよりもエレメンツの点数があんまり良くなかったので次はそこを前と差をつけれるようにしたいです。(1位となって)人生で初めて1位になったので正直、このプログラムで私が1位でいいのかなっていうふうに思ったんですけど、でも嬉しかったです。(インカレへの意気込み)次までにはダブル+ダブルのジャンプを入れて、今回できなかったシングルフリップをダブルにしてクリーンで跳べるようにしたいです」

▼南
「(演技を振り返って)全日インカレに向けていっぱい課題が見つかったので、これから練習していこうかなって思いました。(課題点)ジャンプがちょっとずつ回転が足りないのと、今日はいつも安定しているスピンが全て失敗してしまったので、それが全てきれいにできるように、安定してできるように、1月に向けて頑張っていこうかなと思います。(良かった点)あんまり緊張しなかったのが良かったかなと思います。(インカレ出場が決まった時の気持ち)去年悔しい思いをしているので、それに向けて1番良い演技ができるように頑張っていこうと思います」

▼酒井
「(演技を振り返って)ジャンプを全部失敗して納得いかない試合でした。課題点は練習でジャンプを跳べるのですが、試合で跳べなくなるので、跳ぶ練習をいっぱいしなくてはいけないと思いました。(良かった点)スピンはミスなくできました。(インカレへの意気込み)今の演技よりももっと良い演技をしてトリプルも降りたいです。点数ももっと20点以上上げていきたいです」

▼須本
「今日はもう完全に練習不足が出たなっていう。ジャンプに関してはそんなに大きいミスはなかったんですけど、スピン、ステップ含めてジャンプ以外の全体、スケーティングだったりで、足に疲れがきてたのと、腰に痛みがきたのも含めてもう少し追い込んでいかないといけないなと思いました。(痛みについて)腰に関しては去年、一昨年くらいからずっとある痛みなんですけど、練習も今は普通にできているので、曲かけ不足が試合にでちゃったかなと思います。(今日1番良かったジャンプは)今日の演技では特にないです。6分練習からも少し感覚がおかしくて。自分は練習と本番が一緒のようなかんじで、練習が悪かったら悪いまま、良かったらいいまま(本番も)ということが小さいころからで、今日の6分練習では跳べたは跳べたんですけど、どうなるか分からない、立て直せるかなという心配がありながらのフリーだったので、今日に関してはいいジャンプはあまりなかったかなと思います。(曲に関して)『Il Postino』(よりMi Mancherai)という曲です。これは高校3年生と大学1年生で使っていて、本当は新しい曲をやりたかったんですけど、今習っている先生のごり押し、いろいろ褒めてもらえてこれが1番いいっていう。自分は最後なので、先生やお客さんが気持ちよく見てくれる曲だというふうに言われたので、この曲に決まりました。(次週の西日本に向けて)今拠点が大阪ではなく福岡の方で練習していて、近畿ブロックが終わってからずっと帰れず大阪にいたんですけど、明日から3,4日帰ります。3、4日でどうにかなるかは分からないですけど、今大会より演技後に練習不足だったなって思わない演技をしっかりまとめられたらなと思います」

▼木科
「前半は良かったんですけど、後半でミスが出てしまって、そこが少し悔しい結果にはなったんですけど、ミスがあった中でも130点が取れたのは良かったんじゃないかなと思います。(ジャンプについて)去年はけがでトリプルアクセルに挑めなかったので、今シーズンはトリプルアクセル入れている中で今日は今までの3試合やってきて、今日は4試合目だったんですけど、その中で1番いいアクセルが入って3、3のコンビネーションにもなったので、そこは大きな自信につながるなと思いました。(次週の西日本に向けて)実は今4週連続で試合があって、近畿ブロック、県大会、この試合、次西日本で。今この3試合、すごくいい状態で毎週いいコンディションで臨めているので、けがや病気のないように、万全の状態で出たいと思います。西日本ではアクセル2本入って、しっかりノーミス(の演技)をするというのが目標です」

▼久保舞
「今日の演技は悔しさが残る演技になりました。近畿ブロックが終わってから足が痛くてトーループとかが全然できていなくて、本番で1発勝負だったんですけど、そこは決められて良かったんですけど、ダブルアクセルとかダブルフリップとか細かなミスが目立ってしまってそこが悔しかったです。もう少し点数伸ばせられたかなと思います。(スピンやステップについて)ステップはレベルがどう取れているか分からないですけど、自分の練習の成果が出せたかなと思います。スピンに関しても練習通りにできているかなと思います。(大学ラストシーズンだが、今後に控える大会について)何があっても今年がラストチャンスなので、悔いの残らない演技をするということと、全日インカレだったら3人団体でいい成績を残したいというのと、西日本も自分ができる最大限のことを1つ1つ集中してやっていきたいと思います。(曲について)ショートが『黄昏のワルツ』、フリーが『宿命』です。今回のこのフリーの曲は今シーズンからの曲で、自分で編集して自分で全部決めてやったのですごくこだわって作っています。ストーリー性があるというか、すごく重めの雰囲気なので、自分の得意な表現力を活かして独特の暗い表現や悲しさ、辛さを感じ取ってもらえたらなと思います。表現力と、自分の持ち味はスケーティングだと思っているので、伸びるスケートとかを曲と合わせて見どころにしてもらえたらなと思います」

▼久保智
「できることはやったかなという感じです。(ジャンプについて)6分間練習では結構いいかんじに跳べてたんですけど、本番ではうまく跳べなかったです。(スピンやステップについて)けがしてたときにスケーティングを頑張ってたのでできたかなと思います。(持ち味は)スケーティングとかは、良く滑ってるねって先生にも言ってもらえるので、そこが自分の好きなところです(曲について)『Legends of the Fall』(よりThe Ludlows)です。高校生のときに使っていて、けがして2年くらい休んでいたので何試合しか出られなくて、大学生になってまたもう1度使っているかんじです。(曲の見どころ)ステップです。ターンとか結構いっぱい入っていて難しくなっているので見てほしいところです。(今後の大会について)毎試合この試合よりかは次の試合と伸ばしていけるように頑張りたいです」

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