◇第100回関西学生リーグ後期第5節◇対阪南大◇10月9日◇皇子山総合運動公園陸上競技場◇
【前半】関大1ー1阪南大
【後半】関大0ー1阪南大
【試合終了】関大1ー2阪南大
▼スターティングメンバー
GK 山田和
DF 松尾、髙橋、夘田、中西渉
MF 深澤、谷岡、三木仁、足立
FW 西村真、久乗
▼得点
7分 失点
10分 DF松尾(FW西村真)
90+2分 失点
残り8試合全勝で自力優勝の可能性を残す関大は、後期4連勝で3位に浮上した阪南大と対戦。前期は5ー1で勝利しているだけに、なんとしても勝って順位を上げたい一戦だった。しかし、立ち上がりに失点。すぐに1点を返したものの、2点目が遠かった。終了間際にゴール前で相手につながれ失点。チャンスを十分に作った中で、痛い敗戦になった。
第5節を終え、関大は順位変わらず5位。首位・関学大が関福大に、2位・大体大が同大にそれぞれ敗れ、1~4位までが勝ち点差2。1試合未消化の関大も、勝ち点3で上位3チームに並ぶことが可能で、上位争いは大混戦になっている。
立ち上がりは関大のミスが目立ち、相手にチャンスを作られる。開始早々から自陣ゴール前でボールを奪われシュートを浴びたものの、枠外。ここから攻め返したい関大だったが、ビルドアップの途中でボールを奪われ、相手に抜け出しを許す。DF松尾勇佑(文4)が対応したものの、1対1の状況を作られそのまま失点。いいシーンを作れないまま先制される展開になった。
しかし、ここからは関大の時間。DF松尾が右サイドを持ち上がると、ゴール前でのFW西村真祈(法3)とのワンツーで同点に。DF松尾は2試合連続得点となった。早めに勝ち越したい関大は、次々と攻撃を仕掛ける。DF中西渉真(経4)が相手をかわして前線に運ぶと、MF足立翼(人4)との連携で相手ゴールにせまるが、シュートは打てず。
さらに、FW西村真が中盤まで下がってボールを奪うと、MF足立のクロスに走り込んだMF深澤佑太(社4)がシュート。パスがつながり、自分たちのペースに持ち込んだ場面も多かったが、決定的なシーンを作れない。守備ではMF谷岡昌(社3)が相手の攻撃にいち早く対応し、攻撃につなげた。前半戦終盤もMF深澤やFW西村真が積極的に仕掛けたものの、2点目が遠く1ー1の同点ので試合を折り返した。
後半も開始早々に相手に抜け出されたが、GK山田和季(社1)がしっかりブロックした。DF中西渉の対人守備も利き関大の時間をつくると、MF足立が持ち運んでCKを獲得。FW西村真のボールにニアのMF深澤が頭で合わせたものの、わずかに枠外に外れる。直後にはFW西村真がショートカウンターを仕掛けると、DF松尾がセカンドボールを拾って追撃。波状攻撃で追加点を狙った。
後半20分には、交代で入ったMF前田龍大(人2)がサイドを上がり、最後はMF深澤。さらに、MF三木仁太(政策1)が遠めからシュートを放つと、こぼれたところにFW久乗聖亜(政策4)が詰める。押し込む時間帯が続いたものの、決めきれないまま時間が過ぎる。
試合終盤は、拮抗(きっこう)した展開となりビックチャンスを作れない。後半36分のCKではMF深澤のボールにDF夘田康稀(文4)が飛び込む。うまくゴール方向に飛ばしたものの、枠を捉えきれず。同点のまま試合終了かと思われた、45+2分。ゴール前で相手につながれ失点。チャンスを十分に作りながら、1ー2で敗れた。
関大の連勝は2でストップ。阪南大に5連勝を許し、前期最終節以来のインカレ圏内復帰とはならなかった。次節は総理大臣杯準優勝の大院大と対戦する。前期は1ー1の同点で引き分けた相手だが、勝って関西優勝に望みをつなげたい。【文/写真:牧野文音】
▼MF深澤
「(試合を終えて)まずは負けたあとのあいさつとか、関大としてちゃんとしていこうとチームで話した。今日はだらだらしていたと思うので、それは関大らしくない。まず、そういう姿勢、メンタル的な部分でもっと成長していかないといけない。サッカーに関してはこれが今のチームとしての実力、現状だと思う。でも、この負けをどう生かすかしか考えたことはない。まだ7試合あって、リーグ優勝の可能性も0ではないから、この負けをどう生かしていくかを考えていきたい。(試合を振り返って)立ち上がりはチームとしてずっと気をつけていた中でやられた。チームとしてまだ隙がある。そのあとに追いついて、チャンスもあったけど追加点を取れなかった。そこで勝負を決められないとダメだし、勝負所で点を取れなかったのは、強いチームではなかったと思う。決め切って、勝っていけるチームにならないといけない。(後期だけ見れば9位と苦戦が続いてるが)前期の研究をされている中で、よりレベルアップしていかないといけないけど、自分たちはできていない。練習のところから質や強度を高めてやっていけるかが重要。いい練習をして、チームとしてさらにレベルアップして、目の前の1試合1試合勝っていく。次の学院戦は下位相手になるので、インカレに行くためにも、リーグ優勝するためにも落とせない試合になる。チームとして勝つという強い意識を持って、この1週間取り組んでいけたら」
▼FW西村真
「(試合を振り返って)入りが良くなくて、修正してく中で得点を奪えたところまでは良かった。しかし、その後は攻め込んではいたけど、シュートまでいけない場面が多かった。なかなかゴールまで自分たちの形がつくれないところが自分たちの課題。(得点シーンは)勇佑くん(=DF松尾)がドリブルしてきて、勇佑くんが突破してくるだろうなと思ってシュート打てる位置にいようと思っていた。中に入ってきて、タッチが離れていたので、自分が1個クッションに入ろうと思って中に入った。つばくん(=MF足立)が外にいたのも分かっていたので、あとは自分がターンするタイミングでどちらかに出せればGKと1対1にできるかなと思っていた。勇佑くんが流し込んで決めてくれたので良かった。(課題は)前から守備をはめていくのを、最近は全然できてない。そこを意識してやっていけば、速攻からのカウンターにつながっていくと思うので、今後改善してかないといけない。(次節・大院大戦に向けて)1週間準備していく中で、課題は後ろも前もある。しっかり改善できるようにトレーニングの中でやっていく。攻撃陣は最近点を決められていないので、チームを勝たせられるようにやっていきたい」
▼MF谷岡
「(試合を振り返って)立ち上がりはあまり良くなかったけど、個人的にはセカンドで相手の中盤とかFWには負けなかったので、パフォーマンス的には悪くなかった。けど、押し込んでいる状態が続いている中での敗戦なので、そこは反省するところ。前期は初めてやる相手が多いなかで、そこでは圧倒して勝ったりできた。後期になって対策とかされてきている中で勝てる力が本当の強さだと思う。前期と比べてうまくいってないことが多いので、うまくいってないようにも見えるけど、前期と比べて自分たちが悪くなっているというのはあまりない。相手がいる中での試合なので、そこで前期くらい圧倒できる力をつけないといけない。(次節に向けて)こういう押し込んでいる、自分たちのペースだけど、スコア的には1ー1の均衡した試合とかはこれからもあると思う。その中で自分が中心になって、最後勝たせる。今日は阪南大学の方が最後に決めたけど、今後自分たちがそういう状況で勝てるように、自分が最後引っ張っていく。勝っている時もそうだけど、負けている状況でも引っ張っていくプレーを自分がしていきたい。(次節・大院大戦に向けて)リーグでは下位の相手だけど、自分たちとの相性を考えたらそんなに圧倒できる相手でもないし、苦手意識のある相手だと思う。やっぱり自分たちがインカレに出る、優勝するということを考えると、ここは絶対落としたらいけない。もう1回気を引き締めて、次節学院に勝って、また勢いに乗れるように頑張っていく」
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