◇2022全大阪Ⅱ選手権大会◇8月27・28日◇大阪府立臨海スポーツセンター◇
[A級女子]
10位 南 37.17
13位 伊葉 34.97
[B級女子]
1位 武野 24.19
[C級女子]
4位 木谷 15.80
6位 堀 14.98
[D級女子(1級)]
1位 穂垣 10.24
[選手権女子]
1位 鈴木な 81.77
2位 木下 70.14
3位 久保舞 67.47
4位 久保智 62.57
[Jr選手権女子]
6位 滝野晴 65.35
11位 西田 58.88
2日間で行われた全大阪Ⅱは、関大から12人の選手が出場。それぞれの選手がベストを尽くした。
最初に登場したのは南安澄(文3)。中盤は壮大なピアノの音に合った、全身を使ったステップを滑る。終盤には3連続のコンビネーションジャンプを着氷させた。

続く伊葉優(商1)は、曲のセリフとともにポーズを決め、滑り出した。演技全体を通してアップテンポな曲に合った豊かな表情を見せ、観客を魅了した。

選手権女子、トップバッターは久保舞和(人4)だ。前半のジャンプではミスをしてしまうも、曲調の変わり目には、幅のあるアクセルジャンプを決めた。最後は安定感のあるスピンを見せ、映画・砂の器の楽曲「宿命」を締めた。

続いて、久保智聖(人2)が登場。不穏な空気の中盤には、2つのコンビネーションジャンプを着氷させた。終盤にはバイオリンソロが流れる中、丁寧なステップを披露し滑り切った。

木下咲良(文1)は、全く違う曲調の音楽を滑り分けた。前半のジャンプは少し乱れてしまう。しかし、中盤には3つのジャンプを組み合わせたコンビネーションジャンプを決めた。終盤に再び軽快な音楽が戻ってくると、複雑なステップで盛り上げた。

選手権最後の滑走は、鈴木なつ(人1)だ。冒頭の3回転ルッツは高さがあったが惜しくも転倒。しかし、続く3回転ループ+2回転トーループを決める。そして残りのダブルアクセルを含む連続ジャンプや2回転サルコーなども、十分な高さで次々と成功させた。曲が最高潮の盛り上がりに達したときには、身体を大きく使った抑揚のあるステップで世界観を表現した。

次に行われたD級女子のグループからは、穂垣舞佳(経2)が演技を披露した。1回転フリップやトーループ、コンビネーションジャンプを全て着氷させた。指先まで意識した優雅な滑りを見せた。

C級女子、堀真麻(情4)は、冒頭のコンビネーションジャンプをきれいに着氷させる。曲のサビではリンクを大きく使ったステップを披露。片足で滑るなど、美しいスケーティングを見せた。そして最後は速いスピンを決め曲を締めた。

続く木谷帆花(安全4)は、前半にはコンビネーションジャンプを決め、続くスピンも大きなミスなく披露。中盤には8ビートに合わせギターを弾くポーズを見せ、曲の世界観を表現した。

1日目最後のグループとなったD級女子からは、武野優季恵(情4)が出場。中盤には、豊かな表情でポーズを決めていった。指先までこだわった演技で観客を魅了した。

2日目のジュニア女子には西田琴海(社1)と滝野晴日(社1)が出場した。 西田は回転の速いスピンを決める。指先まで意識された華麗なレイバックスピンは観客の視線を集めた。また、曲調にあった滑りを体全体で表現した。

滝野晴は28人中6位となるスコアで好演技をみせた。 しなやかな滑り出しから、曲調が変わると体全体で表現する大きな演技を見せ、観客を魅了した。前半に連続してダブルアクセルを決めると、その後もコンビネーションジャンプ3つを含む5つのジャンプを綺麗に着氷した。

様々なクラスが一堂に会した今大会。10月からは全日本選手権や全日本インカレにつながる大会が多数行われる。今大会での経験を糧にそれぞれが課題を修正し、さらに成長した演技に期待が高まる。【文:松尾有咲・村中望乃/写真:𠮷村虎太郎・丸山由雅】
▼穂垣
「全大阪というと帆花先輩(=木谷)や優季恵先輩(=武野)も優勝してきたイメージがあったので、優勝したいなという気持ちを強く持って挑みました。(今日の結果について)良かったなというのもあるけど、安心した気持ちが大きいです。(演技について)今までに2回くらい試合に出させてもらったときは、両足でついたりしたことがあったけど、それが危ないながらも今回はなかったのは良かったと思います。エラーとかはあるかもしれないけど、ルッツ+ループジャンプをちゃんと降りられたことは良かったと思います。(次のPOTの試合に向けて)次の試合は合格できたら2分で出たいなと思っています。2分の同じ曲でやろうと思っているので、もう少し表現力とかをしっかり磨いていけたらなと思います」
▼木谷
「今『Queen』という曲をしているんですけど、その曲をするのが試合最後になると思うので、まずはお客さんやジャッジさんなど見ている人を楽しませる演技をしようというのが1番にありました。それと自分はスピンが苦手で、試合で今までスピンが入ったことがなくて、それが悔しかったので今回は絶対1つはスピンを成功させようという意気込みで臨みました。(Queenという曲について)今回3回目の本番です。今4年生なので次は最後1曲を決めてやろうかなと思っています。(今日の演技について)1つ目の見ている人を楽しませるというのは、Queenになりきってできたんじゃないかなと思います。スピンも今まで一度も成功したことがなかったんですけど、1つ目のスピンが初めて成功したので、うれしかったです。(次のPOTに向けて)次に披露する曲がラストシーズンの曲なので、今まで頑張ってきたことが全て発揮できるような演技にしたいと思っていて、スピンやジャンプが自分は苦手なので、表現力とかエレメンツの部分を頑張っています。自分ができること、自分らしさを出せる演技ができたらなと思います」
▼久保舞
「全大阪に出るのはこれがラストなので、後悔のないように楽しもうと思って挑みました。(今日の演技について)練習でできていたことが本番で全然できなくて、スランプの真っ最中というか、全然出て行けないという感じで詰まっています。(大学ラストシーズンについて)まずは成績とかよりも自分が納得いく演技や後悔しない演技をして、いいシーズンだったなと思えるようにしたいなというのがあります。(次は近畿選手権大会に向けて)近畿ブロックでスランプを脱出して、完璧な演技をするというのが自分の今の目標です。そのために、練習のときから試合をイメージして完璧な演技ができるように準備していきたいなと思っています」
▼西田
「うまくいったのはジャンプを大きなミスなく全部成功できたことです。うまくいかなかったのは最後のポーズの時によろけてしまったので今度は気をつけられるようにしたいと思います。(ジャンプがうまくいった理由)すごくリラックスしてできたからだと思います。(なぜリラックスできたか)久しぶりの試合で結構緊張していたんですけど、先輩が付き添ってくださって、応援してもらったりしたから結構リラックスできたかなと思います。(今日に向けて取り組んできた練習は)とりあえず、久しぶりの試合だったので全部大きなミスなく終われるように夏休みに入って、結構頑張ってきたことです。(次に向けて)次にある公式の試合は西カレだと思うので今日あったミスをなくせるように頑張ります」
▼滝野晴
「ジャンプは降りられたけど、スピードが足りなかったとすごく思って、スケーティングをもっと練習したいと思いました。(改善するためには)スケーティングが他の人に比べて良くなかったから、基本的な練習にもっと時間を取りたいと思います。(個人的にコンビネーションジャンプが上手だと思った)形をちゃんと意識してとびました。(大学生になって初めての試合だったが緊張したか)思ったより全然緊張しなかった。楽しく滑ることができた。(次の試合に向けて)ジャンプは今日の感じでやるようにして、もっとスケーティングやスピンを上達できるように頑張りたいと思います」
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