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◇第27回大阪選手権大会1回戦◇対関大◇4月2日◇JーGREEN堺◇

【前半】関大FC20081ー2関大
【後半】関大FC20081ー3関大
【試合終了】関大FC20082ー5関大

GK 山本覇
DF 金原、中島超、宮武、槙山
MF 津島、富田、芝元、衣川
FW 宮尾、糸井

大舞台でダービーマッチが実現した。大阪選手権1回戦、関大FC2008(FC)は関大のTOPチーム(TOP)と対戦。前半16分に敵陣でボールを奪うと、狙い通り先制に成功する。しかし、相手にボールを持たれる時間が続き、前半のうちに1ー2と逆転を許す。後半開始直後には一気に2点を失い、苦しい状況に。その後も、キャプテンのDF槙山佳佑(政策4)中心に攻めの姿勢を見せ続け1点を返したものの、反攻には及ばなかった。2ー5というスコア以上に力の差を感じさせられる試合となった。

IMG_9980-300x200 [FC2008]関大ダービーは2ー5で完敗。選手権優勝はTOPに託す

女子チームを含め、実力によって6カテゴリーに分かれて活動する関大サッカー部。TOP、ULTRASに次ぐ位置付けのFCは、社会人リーグに所属している。FCがKSL代表決定戦を5ー0で快勝。TOPが大学第1代表となったことで関大対決が決まった。

勝ちたいFCと、絶対に負けられないTOP。試合開始直後から激しくボールを奪いにいく。しかし、テクニック では相手が一枚上。サイドのMF衣川智裕(情2)やDF槙山が、ドリブルで前へ運んだものの、シュートは打たせてもらえない。相手にボールを保持され、思うように攻撃を組み立てることができない。

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△FW宮尾
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△FW糸井

それでも前半13分、ゴール前でFW宮尾浩幸(情4)のパスにFW糸井岬(安全4)が抜け出し見せ場を作る。その直後には、敵陣の深いところでDF金原航大(経3)が球際で競り勝ち、ボールを奪う。そこからチャンスを作り、MF津島龍之介(文4)のパスから、ゴール前にいたMF富田修成(経3)がシュートを放った。劣勢が続いていたものの、相手の不意を狙った奇襲に成功。プラン通り先制点を獲得し、相手にプレッシャーを与えた。

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△DF金原
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△MF津島
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△MF富田
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その後も相手の隙を突き、攻撃のチャンスを演出。MF芝元今日平(社4)のクロスからFW宮尾が合わせようとするが、これは頭ではじき返される。そのままサイドからボールを運ばれたものの、DF宮武隼人(社3)が運動量でカバー。FCボールにすると、DF槙山がドリブルでカウンターを仕掛ける。抜け出したFW糸井へのパスは惜しくもオフサイドに。MF衣川がボールを奪うと、再びキレのあるドリブルを披露。見応えのある試合を展開した。

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△MF芝元
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△DF宮武
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△GK山本覇亜斗(人4)

しかし、点を取らせたままでは終わらせてくれない相手。先制点の15分後には1点を奪われ、試合を振り出しに戻されてしまう。同点弾で勢いづく関大に、ますます攻撃を封じられる。ボールを奪えないままサイドを崩され、追いつかれてからたったの6分で逆転。一気に窮地に立たされた。DF金原が体を張った守備でセットプレーを生み出す場面もあったが、1点ビハインドのまま試合を折り返した。

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同点に追いつきたいFCだったが、後半開始3分で失点。その直後には一度はクリアしたボールから、さらに点差を広げられる。攻撃させてもらえない中で、痛恨の連続失点となった。ここでFCは、注目の新2回生MF山中亮弥(文2)と、長身プレーヤーのFW片岡慎太郎(社4)を投入。交代で入ったFW河岡がいきなり見せる。長身を生かし、ロングボールをゴール前で頭で受けると、MF衣川へパス。MF衣川のシュートは相手GKにキャッチされてしまったが、攻め続けられているFCにとって得点への期待を取り戻せるようなプレーに。

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△FW河岡

後半22分、フリーでボールを持ったMF槙山が再びゴールを狙う。ゴール一直線に向かっていったボールにゴール前のMF衣川が反応し、ワンタッチで仕留めた。ゴールに向かい続けたキャプテン・MF槙山が、再び2点差に詰め寄る2得点目を演出した。

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△FW片岡
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△DF槙山
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△MF衣川

早めに交代カードをフルで使い、FW河岡輝星(経2)、今季初出場のMF山崎泰地(商3)、少し遅れてMF土谷亮人(シス理4)の3枚を代えた。だが、攻撃のチャンスはつくれないまま時間が過ぎていく。試合終盤にはFW片岡が相手DFを2人背負いながらもボールをキープし、コーナーキックを獲得。ゴール前でMF芝元が受けたものの、シュートには至らず。その後も何度かゴール前まで運んだものの、決定機を作れず。試合終了間際にさらに1点を追加され、2ー5で試合を終えた。

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△FW河岡
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△MF土谷
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3点差だけでなく、全てのプレーで力の差を見せつけられる結果に。しかし、苦しい状況の中、最後まで攻め続けたFC11人の「蹴念」は、応援にきていた部員や観客、そしてTOPチームのメンバーにも伝わったに違いない。天皇杯の夢はTOPに譲ることになったが、9日に開幕の社会人リーグ全勝でのDivision1昇格へ。さらに強くなって、再びピッチに戻ってくる。【文:牧野文音/写真:中山秋桜津】

▼DF槙山
「シンプルに悔しい。先制して、プラン通りというか、先制したいなと入っていたので、できたところはとても良かったけど、やっぱり決められるところは決められて、差があるなと感じた一戦だった。今日は先に点を取ろうと思っていて。同じチームなので、ストロングや弱いところが分かった上で、狙うところを前からの守備ではめようという中で、それがはまって1点取れたのでよかった。(相手にボールを持たれる時間が長かったが)ある程度相手がうまいって分かっていて、今年の関西の大学の中でも、技術あるメンバーだと思っているので、ある程度回されるのは予想はしていたけど、ただ1本を仕留められてしまった。やっぱり後半の入りが悪い印象だった。後半の入りにいきなり2失点は正直想定外で、ディフェンスラインの気の緩みがFCの弱点かなと。(後半の)1失点目は特に、攻めていた時にカウンターで1発でやられたので、後ろに残っている人の声かけとかをもっと大事にしたい。(2点目のアシストについて)アシストはもううれしかった。4ー1で、もう点を取りに行くしかなかったので、うれしかった。(関大ダービーを振り返って)関大同士の対決で、他のカテゴリーのREDGROWとかSOLEOとか、女子とかいいスタート切ってもらうためにも、この試合でなにか感じてもらわないとあかんなと思っていて、特に副将として、相手には主将がおって。やっぱり人の心に残るような試合に絶対にしたいというのあった。それがチームに結構伝わっていて、俺ら正直チャレンジャーだった背負うものはなかったけど、いい雰囲気で試合ができた。でも、やっぱりTOPとの差を感じたのが大きい。やっぱり特徴ある選手がいて、うまいし。僕たちはTOPに上がるために練習しているので、明確な基準が体感できたのは良かった。普段の紅白戦では、公式戦のハラハラはないので、絶対にわからない。1年生にも感じてもらえたというか、将来の関大にとってもいい試合になったと思う。(開幕戦に向けて)今日の反省点、完全にあかんところ、いいところを明確にして、そこをカバーして、伸ばして。自分達は全勝優勝を目指しているので、必ず2部から1部にあげます」

▼MF衣川
「TOPチームとの差がでかいなというのが、まだまだ練習しないとなと感じた試合だった。ボールを持っている時の質が違って、保持される時間が長くて、自分達はロングボール多めで、技術をすっとばしてサッカーしていたので、そこの差を感じた。(自身のプレーについて)ドリブルはちょっと自信持って自分の武器だと思っているので、相手サイドバックとサイドハーフと2人来てもかわしにいくつもりだった。そこがはまったのは良かった。後半は立ち上がりで立て続けに失点してしまったけど、槙くん(=DF槙山)がロングボールを折り返してくれると信じて、ゴール前に入り込んでいたので、そこで得点できたのはうれしかった。(関大ダービーを振り返って)絶対食ってやろう、勝ったら盛り上がるなというのはあったので、意地でも走って、泥臭くでも勝ちにいこうと思っていた。(開幕戦に向けて)昨年、Division1で僕も半年間戦っていて、そのレベルでまた戦いたいので、1年間で絶対にDivision2からDivision1に上げていきたい。昇格するために、1試合、1試合、全員で協力して競争して、戦っていきたい」

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