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◇2021年度関西女子学生リーグ戦第8日目◇対奈良学園大◇於・流通科学大学◇

[第1Q]関大19一14奈良学大
[第2Q]関大18一13奈良学大
[第3Q]関大26一22奈良学大
[第4Q]関大26一22奈良学大
[試合終了]関大79一63奈良学大
[最終結果]関大 7勝1敗 2部優勝、1部昇格

DSC01115-300x200 「関大のバスケット」で2部優勝!創部初の1部昇格果たす

ここまでのリーグ戦で順調に勝ち点を積み重ね、創部初の1部昇格を決めた関大。ラストゲームは互いに6勝1敗の奈良学園大と、事実上の決勝戦となった。課題となっていた立ち上がりで絶好のスタートダッシュを切ると、そのまま関大のペースで試合を進める。その後も「40分間関大のバスケットができた」(永田舞主将=安全4)と、関大らしさを生かし強敵を撃破。2部優勝という最高の結果でリーグ戦を締めくくった。

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優勝を狙う両校の大一番は新井紫予(政策4)の得点で関大が先制。ルーズボールからゴール下に運ばれ2点を返されたものの、奥谷楓(人3)のスリーポイントや乕田優香里(経3)のシュートで得点を重ねる。タイムアウト明けも、永田や高島陽和(安全4)の強気のシュートでゴールを奪い、5点リードで最初の10分を終えた。

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△乕田
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△高島
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第2Qも関大の勢いは止まらない。山脇茉里(安全3)がファウルを受けながらもゴール下を決めると、西岡里紗(政策4)も獲得したフリースローを2本とも沈める。その後は相手守備に阻まれ得点が決まらない、もどかしい時間が続いたものの、すばやい攻守の切り替えで相手の得点も封じた。相手にブレイクを許す場面もあったが、関大も守備からの攻撃で堀口葵衣(人3)のスリーポイントや田浪歩乃佳(政策2)のレイアップで応戦。乕田のシュートで点差を10に広げ、後半戦へ。

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△山脇
IMG_5059-300x200 「関大のバスケット」で2部優勝!創部初の1部昇格果たす
△西岡
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△堀口
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△田浪
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△堀口(左)と新井

激しくゴールを奪いあった第3Qは、乕田、奥谷の得点を中心にリードを広げる。このQの中盤、逆転に燃える相手が攻撃を加速させたものの、新井のディフェンスリバウンドから関大の攻撃機を演出。さらに主将・永田がルーズボールを確実に拾い、相手にチャンスを与えない。

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△新井
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△奥谷

最後の10分も、永田中心に関大らしいバスケットで得点を量産。開始直後からディフェンスリバウンドや速攻で次々とシュートを決める。ミスから得点を奪われても、ベンチが「切り替えてディフェンスから1本」と声をかける。1分21秒を残し、16点差と相手を圧倒した。最後は、西岡、南佑樹(経4)澤田秋穂(人4)高島、新井の5人がコートに立った。得点こそなかったものの、ディフェンスやルーズボールから関大の流れをつくり、相手の反撃を許さない。16点の差を守り切り、2部優勝を決めた。

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△永田
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△南
IMG_5058-300x200 「関大のバスケット」で2部優勝!創部初の1部昇格果たす
△澤田

実績でもフィジカルでも劣る関大にとって、決して楽な相手ではなかった。しかし、関大の強みを生かした完璧な試合運びで圧勝。堂々の2部制覇でラストゲームを飾った。さらに、創部以来一度も果たせていなかった1部昇格も達成。インカレ出場が夢ではなく目標に変わった。来年、30年目を迎える関大女バスは、1部の舞台で歴史的な一歩を踏み出す。【文:牧野文音/写真:吉田千晃、牧野文音】

DSC01014-300x200 「関大のバスケット」で2部優勝!創部初の1部昇格果たす
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▽永田主将
「入れ替え戦という形ではなかったけど、自分たちの目標としていた1部昇格がしっかりできた。2部の中でも1敗はしちゃったけど、ちゃんと優勝して、1部昇格を果たせて、目標を達成できてすごいよかった。今日の試合は、最初から40分間関大のバスケットができたのが良かった。大産大との試合で出だし転けてしまって負けてしまったので、ずっと課題にしていたところをちゃんと克服できて、出だしのところから、全員で40分間関大のバスケットがやり続けられていた結果だったので、8試合の中で本当に一番いい試合だった。1部でずっとやってきた相手だったし、大きいし、強いチームだったけど、気持ちでも負けていなかったし、ちゃんと自分たちのやってきたことが全部出せたのでよかった。自分たちの強みは、「ディフェンス、リバウンド、ルーズ」というのを、ずっと1年間やり続けてきて、練習でもお互いに厳しく言い合って、やり合おうって徹底してきたのが形になったのかな。結構チームが落ち込んでしまったりとかもあったけど、やっぱり最後まで4回生を中心として、絶対勝ち切るという気持ちで全員が練習に取り組んでいたので、目標に向かってほんまに1つになれたなという雰囲気があった。(個人としては優秀選手賞も受賞)めっちゃ得点を取ったりじゃないけど、キャプテンとしてコートの中でひっぱったり、ルーズボールとかディフェンスとか、泥臭いところをやり続けた。ほんとみんなのおかげで、みんなに感謝したいです。(部員に向けて)4回生には、シンプルだけど、4年間ありがとうという気持ちでいっぱい。後輩たちには、1部でやるのはすごくしんどいことだと思うし、辛いこともあると思うけど、すごく幸せなこと。自分たちがそれをやりたかった、1部で戦いたかったけど、達成できなかったところでもある。でも、気持ちとしてはそこは背負わずに自分たちのために頑張ってほしい」

▽西岡
「1回生の頃からすごくけがの多い学年だったけど、最後はこうして全員でコートに立てて、優勝できたというのがすごくうれしい。インカレ出場を目標にやってきたけど、それができない中で最高の目標の2部優勝ができたのがうれしい。リーグ戦をやっていく中で、試合が終わってからの1週間、全員でもう1回気持ちを入れ直して、すごく集中して次の試合に向かっての練習をできたと思うので、その結果が最後の結果につながったかな。(後輩に向けて)1部で戦っていく中で、楽しいことだけじゃなくて、苦しいこととか、辛いこととか、絶対にいっぱいあると思う。だけど、次の4回生を中心とした、4回生がなりたいチームのカラーで、目標に向かってやってくれたら、今の後輩たちは絶対に1部でも戦っていけるチームになると思うので、頑張ってほしい」

▽新井
「うれしい。今まで全然叶えられなかった目標を、自分たちでかなえられたのでうれしい。キャプテン中心に頑張ってきて、頼りすぎずみんなで頑張ろうというチームカラーにしてきて、それを全員でやってきたから、チーム一丸となって目標を達成できたと思う。自分たちは周りのチームと比べて身長が低い分、ディフェンスからしかけてやらないといけないチームなので、自分たちで意識して、言い合ってやらないと、勝てないよってのを意識して全員でやってきたから、強くなった。(今までで一番印象に残っていることは)今日の最後全員ででれたこと。(後輩へ向けて)今までついてきてくれてありがとう。1部に昇格して、これから相手がもっと強くなると思うけど、気を張りすぎず自分たちらしいバスケットをしてほしいな」

▽高島
「めっちゃうれしいなという素直な気持ちと、ちょっとほっとした部分がある。この1週間で3回は、優勝して恩師に報告する夢をみて、それが正夢になってよかった。幸せ者。私自身すごくけがが多くて、今年の5月にアキレス腱を切って、復帰が11月20日の予定だったけど、1ヶ月半早めに復帰できて、みんなとプレーできて、諦めなくてよかったなってすごく心の底から思うし、同期にはすごく助けられて部分がある。同期の支えがなかったら、多分今の自分はいないなというほど存在が大きくて、その中でも後輩がしっかり支えてくれて、全員が勝ち取った1部昇格だったので、すごく周りに恵まれた4年間だった。1年生の時からずっと最後全員でコートに立ちたいなと言っていたので、それがかなったのはすごいうれしかった。頑張ってきてよかったな。(後輩に向けて)すごく頼れる後輩たちがたくさんいるので、期待の方が大きいね。1部にいっても、それぞれに強みを生かして、チーム一丸となって頑張ってほしいな」

▽澤田
「単純にうれしい。1回生の頃から、この同期でインカレ行くという目標を言っていた。インカレは行けなかったけど、2部優勝、1部昇格できたのはうれしい。キャプテン中心となって、練習から盛り上げてできたのがすごくよかったと思う。1回チームが崩れちゃった時期もあったけど、そこでみんなで力を合わせてできたから、1部昇格もかなった。目標に対する思いが強かったと思うので、それのおかげ。大産大戦で、自分たちのやるべきことができなくて負けてしまったので、その負けがなかったら、1部昇格も2部優勝もできていなかったと思うので、大産大戦が一番鍵だったかな。(後輩に向けて)キャプテンが中心になって、結構プレーも引っ張っていたので、それが抜ける分の負担も大きいと思うけど、やっぱり1部とできるチャンスがあるので、そこで揉まれながらも頑張っていってほしい」

▽南
「ずっと目標としていた1部昇格も達成できて、2部優勝もできて本当にうれしい。自分たちは1年生の時からずっとインカレに出たいという気持ちが本当に大きくて。コロナ禍とかに陥った中で、チームが1つになって、今達成できる一番の目標をしっかり達成できたのはすごいよかった。今季のリーグの中で一番悔しかったのは、大阪産業大学との一戦。5点差で負けてしまって、すごく悔しい思いがみんなあって、そこからまた目標を達成したいという思いがあった。チームとしても、全員が目標に対して向き合って、1日1日を大切にしたから目標を達成できたかな。(後輩に向けて)私自身は入部するのもみんなよりちょっと遅くて、すごく頼りない先輩だったと思うけど、最後までついてきてくれて、本当に感謝の気持ちしかない。来年からは1部でやる中で、相手は体とかから全然違うと思うけど、やっぱり1日1日を大切にして、自分たちで決めた目標に向けて頑張ってほしいな」

▽上久保りあんマネージャー(商4)
「やってくれたなやっぱりという感じ。信じてた。このチームは絶対勝てると思ってたけど、1回負けてしまって、その後の練習からさらにギアをあげて、そのギアが下がらずにずっと後半戦もできて、ある意味あの負けがあるから今の優勝があるのかな。優勝できたので、リーグ戦最高だった。全然バックグランドとかも違うメンバーとやってきて、すごくいろんな感性をみんなからもらって、自分自身も磨かれたかな、みんなに磨いてもらったなと思う。やっぱり同期がみんな強くて、一緒にいて心強かったというか、同期に恵まれた4年間だったな。みんなから礼儀とか、ほんまにいろんなことを学んで、自分にとっても、社会人になるにあたって、すごく準備ができた。体育会でマネージャーをやれたことは、すごく社会人に向けての準備やなと思うし、本当に誇らしい4年間になったな。(部員へ向けて)同期のみんなには、ありがとうってまず言いたい。どんな時もみんな強くいてくれて、すごく心強かったし、最高の4年間ありがとう。後輩は大好きなので、本当に全試合これからもみんなを応援するので、1部で戦って頑張ってほしいな」

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