◇第43回女子全日本学生選手権大会◇対福井工大◇10月31日◇川崎重工ホッケースタジアム◇
[第1Q]関大0―1福井工大
[第2Q]関大0―0福井工大
[第3Q]関大0―0福井工大
[第4Q]関大0―1福井工大
[試合終了]関大0―2福井工大
ホッケー部女子が全日本インカレに出場。3年ぶりの舞台で初戦突破を目標に挑んだ。攻める時間やペナルティーコーナー(PC)を獲得しチャンスメークしたが得点は入れられず。2失点で敗退となった。

先制して勢いをつけたい第1クオーター(Q)。関大のセンターパスで戦いの火ぶたが切られた。序盤は、関大が攻める姿が見られる。ゴール前まで迫りチャンスを演出した。しかし、相手はこれまで2戦2敗している強敵。1度ボールを奪われると形勢逆転し、一気に攻め込まれる。開始7分、サークルに入ってきた相手にFW竹紗弥花(文3)などが懸命にディフェンスをするもかわされる。キーパーとしては公式戦初登場のGK枚田歩美(文3)も止め切れず、先制点を献上した。



第2Qでは、第1Qの悪い流れを断ち切り得点を狙う。開始4分でPCが与えられ好機が訪れた。しかし、FB竹中理菜(社1)のヒットは惜しくもディフェンスに阻まれ、同点には持ち込めない。その後は拮抗(きっこう)した試合展開を見せ、終盤にはFW山本彩花(人4)がドリブルで攻め上がりシュートするも、相手GKが足でボールをはじきゴールを破ることができなかった。終了間際には相手の力強いシュートにGK枚田がナイスセーブを見せるなど堅い守りで得点を許さなかったが、1点ビハインドのまま前半が終了した。



試合後半は守りの多い時間となる。第3Q前半は、相手の猛攻を受け何度もサークル内へボールを運ばれる。それでも、MF寺井乃梨(人1)やFB竹中が相手に食らいつきシュートを打たせない。終始相手ペースとなり、PCも与えたが、GK篠原三菜巳(社2)が足でセーブし窮地を乗り越えた。



何とか得点し追いつきたい関大だが、疲れも出てゴール前へボールを運ぶ回数も減る。9分には、ゴール前のディフェンスが薄くなったところに相手が抜け出しシュート。試合終盤に痛い失点となった。しかし試合終了間際まで、FW山本がゴール前へ攻め上がったり、MF山下日菜子(人1)がパスカットをするなどゴールへの執念を捨てない。最後まで懸命に走り続けたが、むなしくも試合終了の合図とともに敗北が決定した。



勝利はできなかったが、「全員が前向きに声を掛けて守備したり攻めないといけないところはちゃんと攻めたりというのがあった」とFW山本。4年生以外が初めての出場となった全日本インカレで手応えも感じた。また、今年のチームは4年生だけでなく1年生の活躍も光る。来年再びこの舞台に戻り、勝利をつかみ取る。【文/写真:森本明日香】
▼FB髙橋咲穂主将(情4)
「やってきたことはできたんですけど、本番前にポジショニングを変えたら他の部分が空いてしまったりというのがあったので、調整不足だったかなと思います。(攻撃に関して)思ったより攻めれていたのでよかったかなと思うんですけど、だんだんしんどくなってヒット1本になってきてしまったので、もう少し走ってつなげていけたらよかったかなと思います。(3年ぶりの全日本インカレについて)あんまり3年ぶりとかは考えずにいつもの試合と思いながら私自身は挑みました。(残りの試合について)今のチームが出るか分からなくて、(来年に向けて)引き継ぐかもしれないんですけど、そこは入れ替え戦とかにも関わってくるので、それも考えながらしっかり勝っていきたいと思います」
▼FW山本
「私自身は(全日本インカレが)3年ぶりで最後ということで結構緊張したというのと、福井工大とは2戦これまでやってきていて、徐々に福井工大の攻め方や守り方を見ていって縮まっている感じがしていて、最初0-4で負けて、次で1-3で負けてはいるけど点を取って、今回0-2で点数は取れなかったけど、結構全員が前向きに声を掛けて守備したり攻めないといけないところはちゃんと攻めたりというのがあったので、負けはしたけど全体的にいい試合ではあったかなと思います。2年、3年でインカレに行けなかったので、絶対行きたいという気持ちがあって、ストレートインカレはできなかったけど、Bインカレで勝って(全日本インカレに)行けたので、いろんなチームがいる中で勝ち上がってここまで来れたのはプラスになったのかなと思います。(引退も迫ってきているが)寂しいですね。ホッケーを10年間やってきたので、そのスポーツと離れるとなると寂しいし、これからホッケーと関わっていくこともなくなるのかなと思うと、心残りしてしまうところもあると思うんですけど、残りを後輩たちにしっかり託しながら、自分も社会人になるので成長して、後輩にも成長していってほしいです」
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