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◇2021年全日本学生選手権大会◇本戦6日目◇8月21日◇四日市テニスセンター

【女子シングルス4回戦】

●中村天1(6-3,3-6,5-10)2猪川(法大)

●坂本0(0-6,1-6)0安藤(早大)

【男子ダブルス2回戦】

○松田・大植2(6-4,6-4)0辻・藤井(福岡大)

○中村秋・清原2(6-4,6-4)0薮田・仲里(近大)

【男子ダブルス3回戦】

○松田・大植2(3-6,6-4,10-7)1前田・村口(大体大)

○中村秋・清原2(6-3,1-6,10-7)1石榑・弘光(筑波大)

【女子ダブルス2回戦】

○喜多・齊藤な2(6ー1,6ー3)0岡崎・富濱(鹿屋体大)

●鈴木・坂本1(2-6,6-1,7-10)2前田・神鳥(早大)

●中村天・川本1(4ー6,6-0,8-10)2東谷・宮崎(園田女大)

インカレ本戦6日目は女子シングルスと男女のダブルスが行われた。この日もファイナルセットまで持ち込む多くの熱戦は繰り広げられ、男子ダブルスの松田康希(商3)・大植駿(文3)組と中村秋河(商2)・清原幹太(社2)組はベスト8入りを果たした。

中村天音(文3)は第1ゲームこそ落とすものの、得意の深いスピンボールを多用し、相手のミスを誘った。第1セットを6-3で手にした。しかし、第2セットは序盤から連続でゲームを奪われ苦しい展開に。中盤に速いストロークで巻き返すも第2セットを落とし、試合はファイナルセットに突入した。ファイナルセットでは序盤から相手に攻めを許す。カットで相手を崩し、粘りを見せるも5-10で敗北し、悔しさを滲(にじ)ませた。

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△中村天

坂本陽菜(法3)は前日の桐山陽菜女子主将(社4)との同士討ちを勝ち抜いただけに、この1戦も勝利を収めたかった。しかし、終始苦しい時間を味わう。残り1ゲームで敗北と、窮地の時点では、得意であるストロークで相手がボールを返せない状態を作りなんとか1ゲームを取る。以降、好プレーも見られたが悔しくも4回戦で姿を消すことになった。

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△坂本

松田・大植組の2回戦は序盤からキープのし合いに。拮抗(きっこう)した展開が続く中、終盤にブレークを奪い、第1セットを手にした。第2セットではサーブからのスマッシュがうまくはまり、勝利を手にした。3回戦では大体大の相手と対戦。予選から勝ち抜いており、勢いに乗る相手だ。「自分たちが引いてしまう部分がありました」と松田。第1セットは相手の勢いにのまれ、落としてしまう。第2セットはお互いにキープし合う展開が続き、ゲームカウントは5-4となる。この息の詰まる状況で見事にブレークを奪い、第2セットを取り返した。ファイナルセットでは底力を見せつける。8ポイントを連続で先取し、試合を制したように思われた。しかし、ここから相手の反撃に合う。相手ペアが7ポイントを連続で取り返し、勝利が霞む。「焦りましたね」と大植。しかし、その後は意地のプレーで勝利。ベスト8入りを果たした。

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△松田(右)・大植組

中村秋・清原の高校からの同門コンビは2回戦に近大のペアと対戦。第1セットは接戦にはなるが、息のあったプレーで勝利。第2セットも五分五分の展開が続くが、中村秋が見事なスマッシュを決めた。前衛の動きが光る試合で勝利を収めた。3回戦では昨年ダブルスで準優勝の経験があるメンバーを持つペアと対峙(たいじ)。第1セットを難なく取ったものの、第2セットでは1ゲームしか取ることができず、勝負は最終セットに持ち込んだ。「後ろ向きなことは考えなかった」と中村秋。5-7の苦しい状況にのまれず、着々と流れを支配していくことができた。この勝利に満足することなく明日の同士討ちに挑む。対戦相手である松田・大植ペアに対して「絶対勝ちます!」(中村秋)。「見返します!」(清原)。勢いにのる2人に目が離せない。

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△中村秋(左)・清原組

喜多美結(化生4)・齋藤ななみ(人3)組は「自分たちのペースで出来たことが良かった」と序盤から流れをつかむ。第1セットで落としたゲームは1つと相手を圧倒する。第2セットでは喜多のスマッシュや齋藤なのバックハンドストロークがさえわたる。ただ、あと1ゲームを取れば勝ちという場面でアウトでの失点が目立ち、そのゲームを落とす。それでも落ち着きを保つ2人。デュースを勝ち抜き、そのまま勝利をものにした。

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△喜多(左)・齋藤な組

鈴木理子(文4)・坂本組は早大の組と対戦。第1セットは坂本がサービスエースを連続で決め、先制するもその後は相手のペースにのまれる。連続でゲームを許し、第1セットを落とす。しかし、第2セットでは意地を見せる。5ゲームを連取しセットを取り返す。ファイナルセットでは相手のミスから得点を連取する。差を広げ、優勢と思われたが相手の反撃が始まる。最後も粘りを見せたが及ばず、敗北を喫した。

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△鈴木

中村・川本茉穂(人2)ペアは第1セットを6-4で奪うも、次のセットはストレートで渡してしまう。負けられないファイナルセット。10点先取で勝利となる中で、先制点を取る。その後、相手に2得点を許したものの連続で5得点を重ねる。このまま残り4得点を手にしたいところだったが、関大の流れを完全に盗またれかのように次は相手の時間に。劣勢を戻しきれず8-10と悔しい結果で敗北となった。

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△中村天・川本組

大会7日目は準々決勝が行われ、松田・大植組と中村秋・清原組が激突する。同門対決に注目が集まる。【文/写真:荒川拓輝・木原綺音】

▼松田
「(試合を終えて)乗り切れたことが良かったと思います。相手も2回戦に関西で優勝しているペアに接戦で勝って、流れがありました。僕らと試合をしている時も勢いがあって、自分たちが引いてしまう部分がありました。でも自分たちで自信を持ってプレッシャーをかけていこうと話していました。結果的に上手くいきました。(相手のペアは気迫で押してきましたが)1セット目は仕方ない部分もありました。でも2セット目は切り替えました。技術では相手に負けない自信があったので気持ちで相手に負けないようにしました。(ファイナルセットでは8-0から1点差に詰め寄られましたが)詰め寄られる前はもういけたなと思った部分はありました。追い上げられましたが、サーブに自信はあるのでサーブに集中しようと思いました。(勝った時の心境は)良かったなという気持ちです。今日は負けたくなかった一戦だったので苦しい中勝てて良かったです。(明日は同士討ちですが)あまり気負いすぎず。関西では勝ってますがインカレでベスト8まで上がってきた相手なので、油断しないように頑張りたいと思います」

▼大植
「(試合を終えて)良く頑張ったなと思います。(2試合目は)関西で知っている相手でした。予選から何試合もやってきて凄くのっているなと思いました。勢いが凄かったです。僕らもベスト16以上にいったことがなく、ベスト8の意識もあって固くなってしまいました。(ファイナルセットは8-0から追い上げられましたが)焦りましたね(笑)。負けることはないと思っていたのでどこか1点取れればいいと思っていました。でも勢いもすごく点が取れませんでした。そこで計算すると8-7では松田のサーブでした。松田のサーブはとても自信のある形なので集中しました。(勝った時の心境は)勝ったときはいつでも嬉しいですね。女子も負けて悔しいときなのに応援してくれました。試合に出られないメンバーのことも考えたら試合は捨てられないという気持ちが嬉しいのが先に来ました。(明日は同士討ちですが)春関で勝ったのですが彼らもシードに勝って、去年の準優勝に勝っているので全く別者だと思います。康希がシングルの後で疲れていると思うので僕が引っ張れたらいいと思います」

▼中村秋
「(試合を終えて)頑張りました。自分たちの相手が強いのは分かっていたので思い切ってやりました。そして相手が強いからではなく、高校の時からの形を思い出して思い切ってやりました。(高校から同じの2人ですがそういう2人だからこその強みは)こういうシチュエーションだからこそ、ペアがどこに打つなどが分かっています。パターンが決まっているのでそれで動くことができます。(ファイナルセットの後がない場面で何を考えたか)自分はあまり後ろ向きなことは考えませんでした。取れると思って入りました。気持ち的には余裕はありませんでしたが悪い方向にはいきませんでした。(明日は春関以来の同士討ちですが)試合に出られなかった後輩の分も頑張りたいと思います。絶対勝ちます!」

▼清原
「(試合を終えて)負けてもいいから2人で楽しむのをモットーにやりました。実現できてさらに勝てて良かったです。(高校から同じの2人ですがそういう2人だからこその強みは)お互いの弱みや強みを把握しているからこそそこを上手く補ったり、任せたりのバランスが取れていると思います。(ファイナルセットの後がない場面で何を考えたか)自分も自分たちの流れでポイントを取っていると思っていました。(明日は春関以来の同士討ちですが)試合に出られなかった後輩の分も頑張りたいと思います。見返します!」

▼齋藤な
「(試合を終えて)自分たちの調子は良かったのですがそこで上がりすぎず、自分たちのペースで出来たことが良かったと思います。美結さん(喜多)とコミュニケーションを取ってミスをした時はお互い修正する部分を言い合えたことがよかったです。(明日は同大のペアと対戦ですが)春関では優勝しているペアですが、自分たちも良くなってきていると思うので明日は自分たちのプレーをして、力を合わせられたらと思います」

▼喜多
「(試合を終えて)一番良かったのは2人で力を合わせて勝てたことです。お互い昨日の反省点を生かして足を動かしてコミュニケーションを取れました。2セット目のしんどい場面でゲームを取り切れたのが良かったです。(2人の戦い方は基本的には私が前で齋藤がつないでくれたのを私が決めます。今日は逆のパターンもはまって、前に決められたので良かったと思います。(明日は同大のペアと当たりますが)近畿でも勝っているペアです。私たちがやることをやれば立ち向かえる相手だと思うので今日の反省点を生かして頑張りたいと思います」

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