Loading Now
×

◇2021年度関西学生春季トーナメント◇本戦8日目◇7月20日◇江坂テニスセンター

【男子シングルス決勝】

○松田2(6-3,1-6,10-2)1田口(近大)

【女子シングルス決勝】

○中村天2(7-6(7),6-4)0伊藤(同大)

《全日本インカレ選考》

【女子ダブルス本戦選考】

○中村天・川本2(5-3,0-4,10-8)1尾西・中山(甲南大)

【男子ダブルス予選選考決勝】

●銘形・天野0(1-4,2-4)2田中・山﨑(兵大)

本戦8日目の決勝戦には男子シングルスからは松田康希(商3)、女子シングルスからは中村天音(文3)が出場。猛暑の中、力強いプレーを見せつけた。両者ともに初となる関西王者の栄冠を手にした。

松田は決勝戦で宿敵・田口(近大)と対戦。第1セットは序盤、相手の武器である強いストロークに攻め込まれるもカットで対応する。その後はブレークを奪い合う展開に。しかし、第7ゲームを奪ったことで流れを持ち込んだ。そのまま第1セットを先取した。

IMG_4293-300x200 松田、中村天が関西初Ⅴ
△松田

長いレストを挟んだ後の第2セットは相手選手のストロークに苦しむ。第2セットでは流れを取り戻せず、勝利の行方はファイナルセットに委ねられた。

「ファイナルセットに向けて自分の中で調整できた」と松田。ファイナルセットではさらにギアを上げた。力強いサーブや粘り強いプレーで相手のミスを誘い、7ポイント連続で奪った。ファイナルセットを通じて相手を圧倒し、宿敵との一戦を制した。

IMG_4406-300x200 松田、中村天が関西初Ⅴ

中村天はインカレファイナリストの同大・伊藤と対戦。4ゲームを連取されるなど序盤から苦しい展開に。しかし、そこから中村天が巻き返す。得意とするスピン系のストロークを武器に連続でゲームを奪い逆転。長い第1セットを制した。

IMG_4278-300x200 松田、中村天が関西初Ⅴ
△中村天

第2セットは連続でブレークを奪い幸先の良いスタートを切る。一時はゲームカウント4―4と追いつかれるも、最後は中村天が力強さを見せつけ、初の栄冠を勝ち取った。

IMG_4829-300x200 松田、中村天が関西初Ⅴ

銘形剛希(情1)・天野響(社1)組は兵大のペアと対戦。第1セットは1―4と相手のペースで試合が進む。第2セットは連続でゲームを奪い、ゲームカウントは2―1と反撃を見せる。しかしその後は相手ペアの猛攻を許し、無念の敗北となった。

IMG_4603-300x200 松田、中村天が関西初Ⅴ
△銘形・天野ペア

中村天・川本茉穂(人2)組は甲南大のペアと対戦。第1セットはミスが続きゲームを連取されるもその後は立て直しセットを奪う。しかし、第2セットは1ゲームも取れずに勝利はファイナルセットに懸かる。フィアナルセットは先制点を許すも粘り強さを見せ逆転。接戦を制し、インカレ本戦の切符を勝ち取った。

IMG_4970-300x200 松田、中村天が関西初Ⅴ
△川本
IMG_4939-300x200 松田、中村天が関西初Ⅴ
IMG_4953-300x200 松田、中村天が関西初Ⅴ

「大会期間中もトレーニングをした」と中村天。毎日試合が続く、体力的に厳しい状況でもフィジカル面での強さを見せつけた。1ヵ月後には全日本インカレ(インカレ)を控える。関大テニス部のインカレでの活躍に期待がかかる。【文/写真:荒川拓輝】

▼松田
「嬉しいというよりもやっとという気持ちです。自分のテニスが1回戦から最後まで出来たことが1番です。相手は凄くいいストローク力を持っていて、自分から無理をしてしまっては相手を楽にするだけです。どれだけ相手に嫌がらせをできるかを考えてとにかく走ることを心がけてました。(ブレークから入った出だしは)自分で守って相手にミスをさせるということが第1ゲームでできたので、そこで相手が焦ったのはあると思います。(第2セットに向けて考えたこと)考えたことはあまりなかったのですが、レストが長かった分、足が止まってしまいました。そこで劣勢になったと思います。(第2セットを振り返って)序盤はちょっともったいないというのはありました。最後引き離された時にファイナルセットに向けて自分の中で調整してファイナルセットを迎えました。相手のサーブもストロークもいいのでここで無理をして疲れるよりも次に備えることをファイナルセットに向けて考えました。(ファイナルセットはギアを上げましたね)ファイナルセットで考えたことは第1セットと同じように走って相手にミスをさせ、自分のミスをなくすことです。そして最後は気持ちで負けてはいけないので、気持ちで負けないように考えました。1セットと2セットではサーブはそこまで良くなかったので第2セットの最後で調節して、ファイナルで自信を持って打てたことが良かったです。セカンドサーブでも取る自信があったので良かったです。(関大の選手はフィジカルの面で強さを見せましたが)大会期間中のトレーニングの重要性を去年のインカレに感じました。そして自分からトレーナーさんにしたいことを伝えて、意図を汲んでもらって最高のトレーニングを用意して頂きました。自分の中で最初から最後まで最高の体の状態で挑めました。今までは大会が終わった後は体のどこかを痛めていましたが今大会は全く痛みがなく、体の面で上に行けたと思います。(全日本インカレに向けて)去年はベスト8で悔しい結果で終わり、今年優勝したいという気持ちは例年より強いです。優勝できるチャンスもあると思うので優勝に向けて明日から頑張っていきたいと思います」

▼中村天
「素直に嬉しい気持ちと前大会で準優勝だったことのリベンジができて良かったです。(最初に4ゲーム取られましたが)相手とは何度か対戦したことがあるのですが、予想以上に攻撃してきてそこに引いてしまって1ー5になってしまいました。(そこから巻き返しましたが)1ー5になるまではどういう戦い方をすればいいか探っていました。1ー5の時の長いデュースで取り切れたことが流れが来たきっかけになったと思います。(第1セットを終えて)取れたひと安心はあったのですが余裕のある相手でないので、気を引き締めて第2セットに挑もうと思いました。(第2セットでは4ー1から4ー4に追いつかれたが焦りはあったか)焦りもありましたが、それよりも自分のプレーをすればポイントは入ってくると思ってプレーしました。(自分のテニスができたか)弾道が低めにいくと、相手にやられるケースが多かったので自分の得意なスピン系で勝負しようと思っていました。集中力も続いていましたし、何より決勝をせずにプレーできたことが良かったと思います。(1週間戦ってきて疲労は溜まっていたか)この大会をやっていく中で暑さでの戦い方が分かっていたので、決勝では環境に左右されずにプレーできたと思います。(普段のトレーニングがつながったか)トレーナーの方が指導して下さり、この大会期間中もトレーニングをしていて、優勝するプランでトレーニングをしていました。(昨日の試合が終わってからもケアをしていた)私には攣り癖があるのでこの大会は特にケアの方に力を入れました。(この優勝は自信になりましたか?)とても自信になりました。(来月のインカレについて)目標はインカレで優勝することなので関西で優勝できたことを一つの通過点として、ここからも頑張っていきたいと思います」

コメントを送信