◇第65回関西学生選手権大会◇女子団体予選◇7月18日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
[四ツ矢]
Aチーム 5中(全12射)
Bチーム 3中(全12射)
Cチーム 8中(全12射)
[一手]
Aチーム 5中(全6射)
Bチーム 5中(全6射)
Cチーム 4中(全6射)
[一本(1回目)]
Aチーム 1中(全3射)
Bチーム 2中(全3射)
Cチーム 2中(全3射)
[一本(2回目)]
Aチーム 3中(全3射)
Bチーム 1中(全3射)
Cチーム 1中(全3射)
→Cチームが8位で決勝進出決定
男子団体予選の翌日には、女子団体予選が行われた。1チーム3人ずつ、3チームが出場。各チームが予選通過を目指して奮闘した。
決勝戦進出への思いとは裏腹に、四ツ矢は波乱の展開となる。最初に登場したのは、全日本インカレ出場者がそろうAチーム。角朋香(政策4)、髙平愛花(人4)、三屋莉歌(法4)が順に弓を引いた。「本番でいつもと違うことが起こった」と三屋。思うように的中させることができず動揺が広がる。不穏な空気が漂う中でも全12射を懸命に引き切り、結果は合計5中となった。
続けて登場したのは、植木鈴華(商2)、龍見璃胡(商3)、岡﨑小夏(経3)で組まれたBチーム。「Bチームは練習からあまりいい的中を積み重ねられていなくて」と不安が残るも、何が起こるか分からない本番で最後まで諦めないことを誓い挑んだ。個人の的中数の最高は植木の2中で、3人合計でも3中。予選通過には足りない数字だったが、粘り強く引き切った。
良くない結果が続く中、最後のCチームが登場。「自分のやるべきことだけ集中してやり切って、そしたら結果はおのずと付いてくる」と試合前の円陣で声がけを行い道場へ入った。メンバーは宮本紗衣(文3)、小原沙輝(法2)、奥野早紀(化生3)の3人。前半2本を引いた時点では、各自1回ずつ外してしまう。しかし、その後も落ち着いた様子で的を狙い、小原と奥野が後半2本を的中させた。各自が悪い流れに負けず合計8中を記録。関大チームの中ではトップとなった。
その後、四ツ矢で勝負が決まらなかった場合に記録が反映される一手、一本を行った。Bチームの岡﨑とCチームの奥野が全ての射をあて、その他の選手も最後まで気を抜かずに弓を引いた。
試合後に予選通過チームが発表され、関大からはCチームの決勝戦進出が決定。25日にオンラインで行われる試合に挑む。今回不調に見舞われたチームのメンバーも、ここで得た課題を生かし練習を続け、全日本インカレやその後の大会で輝くだろう。【文/写真:森本明日香】
▼三屋
「監督のおっしゃったとおり、本番の何かがあったんだろうなと率直に思います。まず個人については、後ろの髙平の状況によってちょっとだけ動揺してしまう部分があって。自分に嘘をついたら何とかなると思ってとにかく自分のできることをやるしかないと動揺を隠して頑張って4本引き切ろうと思ったけど、(四ツ矢で)1本を抜いてしまったのは、少しどうしようという思いが出てしまったなと思ったのと、チームのことを信頼してはいたんですけど、信頼と頼りにするというのはちょっと違うと思っていて、練習期間で自分がどんな場所でも柱になるという気持ちをもっと確立させて挑むべきだったなと思います。チームには、みんな下を見すぎと言おうと思います。本番でちょっといつもと違うことが起こったんですよね。四ツ矢の中で1回失敗して、顔は見れないんですけど他のメンバーが暗いなというのは感じてしまって、たぶん下見てるなと思いました。こういう状況になってどうしようという動揺が(Aチームの)2人が強くて、それをチームとしてあとで反省するんですけど、そこがやっぱり自分に負けてこの予選に負けたなと感じます。勝てるチームにこれからしていこうと思います。(今後に向けて)インカレでは、今回の負け戦を絶対糧にしていきたいです。この3人がインカレのチームなので、こんな関西という地域だけでこの結果を出してしまうことは本当に良くないけど、まだまだ頑張らないといけないんだよと神様が教えてくれたような感じがするので、今日起こったこととか動きとかを反省して、どうやったら勝てるチームになるのかをしっかり分析と行動で示してインカレでは優勝して王座確約を狙いたいと思います」
▼植木
「Bチームは練習からあまりいい的中を積み重ねられていなくて。でも試合本番は何があるか分からないし最後まで諦めずに立に入ろうと円陣で話して入ったんですけど、やっぱり甘くないなと思いました。自分自身も練習ならもう少しあてることができていたのに試合だと崩れてしまったし、先輩が崩れている時こそ自分が支えにならないといけないなという気持ちで挑んだんですけど、やっぱりチーム作りをもうちょっとしっかりやっていくべきだったなと思います。今回射技をやってく上で、あたる射技を持っていたんですけどそれよりもあてないといけないと考えてしまって、ちょっと工夫したらあてることはできるからそっちばっかり意識してしまって、体の中心から引き分けてとかタイミング良くとかそういう一番大事にしないといけない押さえるべきポイントがちょっとおざなりになって、試合でうまくあたらなかったと思っています。たぶん先輩方も何を大事にして引かないといけないかというのが、このBチームはぶれてしまっていた部分が多くて、的中ばっかりこだわってしまって、『何中あてたい』みたいな気持ちがあると射技に集中できない。それが今後考えていかないといけないところだなと思います。(インカレに向けて)Bチームだったら私と岡﨑さんがインカレのメンバーに選ばれていて、今のままだとインカレでは勝てないとはっきり分かったので、ここからしっかり練習を積み重ねてインカレでこの悔しさを晴らせるように。しっかり結果を出して笑顔で帰ってこれるようにしたいなと思います」
▼奥野
「個人としては自分のやるべきことはしっかりやりきれたかなと思います。最初にAとBの不穏な空気が伝わってきたので一瞬大丈夫か不安にはなったんですけど、しっかり自分たちのやるべきことをしっかりやり切れば勝ちにつながると思っていたので、Cチームの円陣のときもしっかり自分のやるべきことだけ集中してやり切って、そしたら結果はおのずと付いてくるよという話をしていて、その通りにできたのではないかなと思います。でもチームとしての的中は8中というちょっと中途半端な的中ではあるんですけど、でも一応8中あれば(予選を)通るのではないかと言っていたので、それはしっかりクリアできて良かったかなと思います。(本戦に向けて)全員、的中の波がまだあるので1週間しかないですけど、少しでも波を小さくできたらなと思います。それぞれまだ射技に課題があるので、その課題を克服していく。それを前日に克服するのではなくて、なるべく早めに克服して全員が安心して本番を迎えられるようにしたいです」
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