１点差で惜敗も「最後まで粘れた」

◇2021年度西日本インカレ出場決定戦◇７月10日◇対関学大◇関西福祉科学大学◇

【前半終了】関大13―13関学大

【後半終了】関大13―14関学大

【試合終了】関大26―27関学大

これまでの３試合を全勝し、グループリーグ１位での通過が決まっている関大。最終戦は関学大との関関戦となった。勢いに乗る相手に序盤からリードを許し、追いかける展開に。後半、小橋澪椰主将（人４）の連続得点から巻き返す場面もあったが、勝ち切れず。１点差で惜敗し、今シーズン初めての負けを味わった。

先制点は関大のパス回しから、白井裕登（人１）が冷静に決めた。しかし、そこからパスがつながらず、相手に３連続で得点を決められてしまう。白井や山田凌裕（経２）の得点でくらいついたものの、序盤から流れを渡し苦しい展開になった。相手の速攻にも苦しみ、取っては取られの展開から２点差をつけられる。タイムアウト明け、川人龍之介（経３）や松本大昌（文２）の積極的な攻撃で追いつき、同点で試合は折り返しに。

後半も小橋主将の得点で関大が先制。スピード感ある展開で金津亜門（社３）や白井を中心に次々とシュート放つが、相手のホールディングやハッキングに苦しむ。なかなかシュートが決まらず、一進一退の攻防を続けた。ディフェンスが機能しない場面もあり、19点目に再び相手の背中を追う展開に持ち込まれる。しかし、集中力を切らさず攻撃を続け、有本晃人（法２）の得点で追いつく。さらに小橋主将が自らサイドシュートを決め、関大を鼓舞した。勝ち越しの一撃にベンチも沸きたったが、相手の固い守備に苦しみシュートが続かない。最後の一瞬までゴールを狙ったが、一歩及ばずグループ全勝を逃した。

１点差で敗れはしたものの、「ずっと粘って、追いかけられる展開だったのは良かった」と小橋主将。苦しい試合だからこそ、関大の底力が見えた。目標の「インカレ優勝」の達成には、少しでもいい結果で大会を終えることが必須だ。翌日の順位決定戦はＢグループ１位の大体大と対戦することになる。グループリーグでの経験を力に変え、強敵に挑む。【文：牧野文音／写真：牧野文音、吉田千晃】

▼小橋主将
「いつもはシュートが入っとたけど、入らん展開になった。ずっと追いかける形になっていたから、ちょっとしんどかった。（前半の課題は）ディフェンスが修正しきれなかったところ。押し込まれて、きれいに打たれて、オフェンスにも影響した。守れていたら自分らの展開でオフェンスもできていたと思う。後半は結構やられていて、結果的には１点差で負けたけど、ずっと粘って、追いかけられる展開だったのは良かった。最後に気持ちが切れて点差が開いてしまうことがあるけど、今日は最後まで粘れた。（前後半の間には）負けている展開だけど、自分たちがやることは変わらんし、焦らずにやろうと話した。（後半の積極的なシュートは）行けるなと思ったというか、苦しい展開になった時に、まず自分がはやらなあかんなと。強気でいった結果入って、チームの勢いになったのも良かった。後輩にいろんな面で本当に支えられているから、そこはやっぱり恩返しではないけど、自分がやるぞという思いもあった。（ここまで３連勝で、Aグループ１位）ずっととんとん拍子できていたから、こういう試合ができてある意味良かった。負けを知らんまま全国大会とかに行ってしまうより、あの展開になって負けたことで、次はこうしようとか、こうせんかったら自分らの展開に持っていけるとか、自分らのダメなところを知るという意味で良い経験になったかなと思う。それでも勝ちきらなあかんかった、そこは弱さが出た。相手は勢いがあって、自分らが改善できずにそのまま押し込まれてた。そこは反省点やし、今後につなげたい。（明日の大体大戦に向けて）自分たちはほんまにチャレンジャーやから、強気で挑戦したい。失敗したとしてもどこかしら良かった部分はあるやろうから、そこをまた伸ばしていけるように。指導者の方も体大戦に向けてすごくいろいろ指導してくださっていて、そういった期待に応えるという意味でも、自分らがこれからどういう風になっていくかという意味でも、明日はすごく大事な試合。最終は絶対に勝つ、負けない。ほんまにチャンスやから、逃さずに、総力戦で勝てたら」

▼松本
「前半からみんなちょっと慌てていて。出だしが課題だったけど、そこができなかった。チームで決めていたこととかが疎かになっていて、やられてはいけないところをやられたり、ちょっとシュートを相手に止めらたりして、流れが全然つかめなかった。（前半に４得点）前半の15分くらいは得点を取れずに、結構シュートミスとかも出ていたので、まずいなと思って、前半の後半はちょっと頑張った。後半は、相手にリードされることが何回かあったけど、そこでちゃんと追いつけた。それでも、最終的には負けてしまったので、明日に繋げれるように頑張りたい。今日は負けたけど、リーグの１位通過で、体大と最後に決勝をやる。絶対に勝って、１位なれるようにみんなで頑張りたい」

▼白井
「決め切るチャンスだったけど、最後決めきれずに終わったので、明日の体大戦で決め切るようにしたい。前半は攻めることができたけど、後半から失速したので、そこを改善して明日に臨みたい。パス、パスになっていたので、外してもいいのでもっと積極的にシュートを打っていれば攻撃の幅も広がっていたかなと思う。今日は負けたけど、明日は勝てるように気持ちを切り替えて頑張ろうと思う。体大は強いけど、僕たちがやってきたこと明日出したい」