Loading Now
×

延長も関大の力発揮!大体大破り、関西1位

延長も関大の力発揮!大体大破り、関西1位

◇2021年度西日本インカレ出場&シード権決定戦◇7月11日◇対大体大◇大阪経済大学◇

[前半終了]関大13-12大体大

[後半終了]関大25-25大体大

[延長前半終了]関大28-27大体大

[試合終了]関大31-27大体大

[最終結果] 関大 1位

前日の関学大戦には敗れたものの、圧倒的な強さを見せつけAグループ1位をつかんだ関大。最終戦は、強敵・大体大との対戦になった。関学大戦で課題となったディフェンスを修正し、優位に試合を進める。後半終了直前に同点に追いつかれ、10分間の延長戦に。延長では関大の力を遺憾なく発揮し、見事勝利を手にした。

先制点は関大だった。金津亜門(社3)の先制点に白井裕登(人1)が続き、序盤は関大がリード。しかし、相手のタイムアウト明けに4連続得点を許し、4点差まで詰められる。苦しい展開に傾くかと思われたが、奥川魁仁(経4)が7㍍スローを決めると川人龍之介(経3)や松本大昌(文2)の追加点もあり、1点リードで試合を折り返した。

後半は相手に先制され追いつかれたものの、関大も負けじと取り返す。シュートが決まらず苦戦する場面もあったが、連携のとれた守備で攻撃を鼓舞。取っては取られの好ゲームが続いた。この日好調の川人の2連続得点もあり、再び4点差まで広げる。キャプテン・小橋澪椰(人4)が2分間退場となる場面や、パッシブプレーを取られ相手ボールとなる場面もあったが、1点差で逃げ切るかと思われた。しかし、試合終了寸前に同点弾を受け、延長に持ち込まれてしまう。

延長では一層の強さを見せつけた。27点目までは相手と分け合ったが、以降は重要な局面での廣上永遠(文3)のセーブが光り相手に追加点を許さない。木村勇輝(社3)のシュートで追いつき、川人が勝ち越し。そのまま延長後半に持ち込んだ。ラスト5分では再び木村が魅了。さらに、松本の強気のシュートで残り1分半で3点差をつけこの試合を決定づけた。

延長にもつれ込む死闘を制し、3点差で大体大に勝利。西日本インカレでのシード権を獲得した。「チーム全員で戦ったから力になった」と小橋主将。春リーグが中止となった中で行われた今大会で関西の頂点にたち、関大の強さとチーム力を確かめた。目標の「インカレ優勝」に向け、さらに磨きをかける。【文/写真:牧野文音、大森一毅】

△3選手が優秀選手賞に(左から松本、廣上、白井)

▼中川監督
「(昨日の試合は)出来が悪かった。やっぱりディフェンスが機能していなかった。センターディフェンスを守っている高橋(智也=経3)がいなかったことが、すごく大きかった。今まではしっかり守って、速攻をかけていくのが関大のオフェンスやったけど、やっぱり守れていないから速攻が出なかった。最後はいい流れだったけど、退場もあって(勝てなかった)。今日は約束を徹底しようとか、しっかりディフェンスをやろうとか、もっと自分たちの意識を高めなあかんとすごく意識していたと思う。(競る展開で)緊張した。(よかったのは)ディフェンスに尽きる。永遠(=廣上)が、ほんましんどいところでよう取ってくれた。(最後に追いつかれたが)勝つに越したことはないけど、やっぱりいい試合をやることで、どういう結果になろうとも、こういう経験を積むことが選手たちにとって、ものすごくプラスになる。選手には本心から声をかけた。5試合もできて本当によかった。(西日本インカレに向けて)もうここまできたら、絶対に1つでも上を目指してやらなあかん。関西の1位でいくんやから、その責任がある。今日も、ナイスゲームやったけど、全部が良かったわけじゃない。だから、しっかりちゃんと上げんかったら日本一はないぞと選手にも言っている。やっぱり今日の試合も、いいところでシュートを外しているから、シュートの確率アップは絶対。ディフェンスは今日も簡単なマークのミスとかがあったから、1つでも精度を上げるような練習をせなあかん。でも、一番嬉しかったのは、試合に出ている選手も、試合に出てへん選手も、横で応援している選手たちも全員で喜んでいた。そういう経験が出来たのがすごく大きい。なかなか試合がない中で、やってきたことが間違ってなかったということが証明された。みんなが一生懸命やっているから持続できていて、誰かが私生活で気を抜いただけでも簡単に崩れる。だから、一人一人がチームの一員やという意識をもったなあかんなと思う。やっぱり、いいチームじゃないと勝ったとしても意味がないから、しっかり続けていきたい」

▼小橋主将
「とりあえず安心した。やっぱり、期待してくださっていた分、それに応えなきゃいけないという気持ちが強くて。試合が何回もできるわけじゃない状況で、勝てるチャンスだったから、勝てて安心かな。(今日に向けて)プレーごとに細かく改善点を話しあったりしてきたのが試合で出せた。昨日負けた分、反省していい展開に持っていけた。後手に回らず、しっかり守って、その流れのままオフェンスにつなげられた。(後半追いつかれたのは)攻撃のタイミングが悪かったり、追いかける側ではなかったけど最後の詰めが甘かった。守れている展開でも、最後にやられる展開があって、ちょっともったいなかった。そこは突き詰めていきたい。延長になっとき、「あと10分試合ができるやないかい」と中川先生が言ってくれて。追いつかれて延長で、シビアになりがちだけど、ポジティブに捉えてそう言ってくれて、気が楽になった。この大会を通して改めて誰が変わっても遜色なくプレーできるチームになってきたのが良かった。誰かがダメだったら交代で出て、その人が活躍してみたいな展開に持っていけているから、それが強みにもなる。今の力がちゃんと成果として出たから、すごく楽しめた試合だった。しんどい部分もあったけど、ほんまにチーム全員で戦ったから力になった。今まで先輩方と試合をさせてもらって、代ごとに関大でよかったなと思える試合があった。今度は自分たちが、みんながそう思えるようなチームをつくる。そして、応援されるチームにならなあかん。私生活でもハンドボールでも、ここからさらにみんなで高めていきたい。個人としては、後悔ないようにしたい。最後にほんまに全員でやり切ったって思えるような、練習、チームにしていきたい」

▼廣上
「勝ててとりあえずほっとしたというか、良かったかな。結構今年は自信があったので、それがちゃんと証明できて良かった。練習から大体大をしっかりイメージして、監督コーチ含めしっかり考えて対策してきたのが本番で発揮できたのが良かった。昨日は、自分たちの強みであるディフェンスからの速攻ができなかったらああいう試合になると改めてわかった。昨日負けたのはすごく悔しいけど、それを生かして勝てたので、プラスに捉えたい。(今日は)結構嫌なシュートミスや、澪椰(=小橋主将)さんの退場があっても全員でカバーできたので、チームとしていい形で戦えた。(延長で好セーブ)大体大は結構メンバー交代交代でいろんな選手使いながらやっていて、関大は結構メンバーが固定で体力的にもきついはずなのに、その中でも練習の成果が出て体大よりしっかり走れていると言ってくれた。すごく自信を持てたし、やるしかないと思えた。(この大会を通して)4回生が抜けている時期に、自分たち3回生が頑張れて、チームの層が厚くなったのがよかった。(西日本インカレは)まだ対戦相手とか決まっていないけど、絶対にここには勝てるとかそんな強さはない。目の前の相手にしっかり1戦1戦集中してやっていきたい。今回の優勝はしっかり喜んで、でも調子には乗らず。次の西日本インカレに向けて、チームとしてしっかり力上げて、またみんなで喜べる瞬間が増やせるように頑張っていく」

▼木村勇
「とにかくチーム全員の力があって勝てた。ベンチ外のメンバーも、監督やコーチも練習の時から、今までにないくらいめっちゃ熱くやってくれた。(この試合に向けて)Bチーム選手に次の相手の対策をやってもらったり、とにかく対策をしてきた。堅いディフェンスが関大の味。その関大の味が、今日は出ていて良かった。(延長になったときは)タイムで監督やキャプテンから、しっかりやること徹底させようという指示が出て、みんながまとまった。(プレー中は)本当にドキドキしていた。でも、自分にシュートが回ってきたら、絶対にいったろという気持ちはあった。だけど、自分のシュートが打てなくて、正直あまり納得いっていない。ディフェンス面では、フォローもいけて良かったけど、オフェンス面では、もっと自分のシュート打てるように練習していかなあかんと思った。今まで、全然試合に出れていなくて、ずっと澪椰(=小橋主将)さんが出ていた。もし、出たとしたら流れを変える選手というのを意識してやっていた。(今後に向けて)キャプテン(小橋主将)の代わりとして出ることが多いので、自分にしかできないことをやっていこうと思う。そのために、試合で自分のシュートを打てるように、練習して力をつけたい」

▼川人
「大体大に勝ったのは入学して2回目だけど、前回は出ても1分くらいで悔しさもあった。今回は、4回生が不在というのもあって、スタメンで出させてもらった。大体大に勝つ経験ができたことは良かったし、うれしい。(大体大戦に向けて)ディフェンスのことをよく話し合っていた。今回やったら逆サイドが結構強いから、そこを厚く守ろうと。試合の間でも、コミュニケーションをとって合わせられたのはよかった。(今日は)ディフェンスが機能していた。中盤は、ディフェンスのミスから速攻されることもあったけど、その失点の分もセットオフェンスで守って、1本1本の攻撃につなげられた。それが関大らしくて良かったかな。(個人としては)タイムの時にコーチから、シュートチャンスがあったら強気でいけと言われていた。自分がシュートを決めるぞという気持ちで最後までやっていて、結構外す場面もあったけど、大事なところで決められたのがよかった。1番はチームのみんながつないでくれたおかげやと思う。同じポジションの祐哉(=福原=人4)さんぐらいの安心感は自分でもないと自覚している。祐哉さんが出ても、僕が出ても、どちらでも活躍できるように、まず追いつけるようにしたい。そのために、その人を超えられるくらいのシュートの決定率であったり、ディフェンスの安心感であったり、試合で頼られる選手になるように、まずはもっと練習を頑張っていきたい」

Share this content:

コメントを送信