【アメリカンフットボール】関学大に大敗喫し、16年ぶりの甲子園ボウル出場逃す
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◇全日本大学選手権 準決勝◇対関学大◇11月30日◇ヤンマースタジアム長居
[第1Q]関大0一17関学大
[第2Q]関大0-7関学大
[第3Q]関大0一7関学大
[第4Q]関大7-21関学大
[試合終了]●関大7-52関学大
勝てば16年ぶりの甲子園、負ければ4年生は引退となる運命の一戦。その前に立ちはだかるのは宿敵・関学大だ。春は逆転負け、秋のリーグ戦は意地のドロー。積み重なった因縁に、ついに決着をつける舞台が整った。しかし、青の戦士たちは圧倒的な強さを誇り、KAISERSに襲いかかる。序盤から主導権を握られ苦しい展開に。最後まで勢いを止めることはできず、結果は7-52の大敗。3度目の正直は叶わず、ここで甲子園ボウルへの道は閉ざされた。
澄みわたる青空のもと、試合はK/P中井慎之祐(法4)のキックで幕開け。序盤から立て続けにファーストダウン更新を許し、47㍍のフィールドゴールを決められ先制点を献上する。さらに、最初の攻撃ではQBサックを浴びて大きく後退。次のドライブでは、インターセプトからのタッチダウン(TD)を奪われてしまう。相手の猛攻は続き、第1クオーター(Q)だけで17点を失った。
第2Q開始早々、またもQBサックを決められ、続く守備でもTDを許す。攻守ともに思うようなプレーができない時間が続いた。「気持ちを切らすな」。サイドラインからの声が、フィールドの熱を上げた。ようやくオフェンスが息を吹き返し、RB前川礼男(経3)のランで前進する。フォルススタートで5㍎を後退したが、直後のプレーではQB土居翔和(文1)からTE中村春作(文4)への鋭いパスが通った。エンドラインまでは約10㍎。迎えた4th&1で勝負に出た。ギャンブルを選択し、RB前川が飛び込む。だが、強靭な相手ディフェンスに阻止され、ファーストダウン更新とはならず。つかみかけたチャンスを逃してしまった。

反撃の糸口を見出したい第3Q、ファーストプレーでQB武野公太郎(安全4)がWR新井力央(文3)への21㍎に及ぶパスを通す。しかし、次のシリーズで、集まりの良い関学ディフェンスにQBサックを浴びせられた。中盤には、この日4つ目のタッチダウンを献上。攻守で関学大が猛威を振るう。それでも、WR吉識立海(社4)へのパス、QB武野がスピンで守備を交わしながら前進。得点にはつながらなかったが、攻撃のリズムを作った。

そして、試合は運命のラスト15分に突入する。ここまで依然として無得点に封じ込まれているKAISERS。追い討ちをかけるように、最終Q開始早々にTDを奪われる。しかし直後のキックオフリターン。DB吉田優太(文3)が自陣深くでボールをキャッチすると、相手を交わしてフィールドを駆け抜ける。明大戦に続いて、今季3度目のリターンTD。DB吉田の雄たけびとともに、関大はようやく反撃ののろしを上げた。

だがその後もTDを許し、着実に差を広げられていく。LB般谷星名(経4)が強烈なロスタックルを叩き込んで押し戻す。ディフェンス陣が、4thダウンギャンブルを不成功に追い込み攻守交代。この時、試合時間はすでに1分を切っていた。時計を進めないようパスを試みるが、ここで痛恨のインターセプト。そのままエンドゾーンまで運ばれ、迫撃の望みは薄れていく。残された時間は14秒。QB武野の執念のランでファーストダウンを更新する。残り4秒、迎えたラストプレー。QB武野のTE桃木大治郎(商3)へのTDを狙ったパスは無情にも届かず。無念の準決勝敗退、そして4年生の戦いに終止符が打たれた。

試合後、応援に駆けつけた大勢の観客へ、RB山㟢紀之主将(経4)は声を震わせながら言葉を紡いだ。「たくさんのご声援、本当にありがとうございました。おかげで胸を張ってプレーをすることができました」。誰よりも深々と頭を下げ、これまでの感謝を伝える。スタンドからは惜しみない拍手が送られた。あと一歩届かなかった甲子園。だが、彼らが歩んできた足跡は、決して消えることはない。来年こそ悲願の日本一へ。この悔しさを胸に刻んだ後輩たちが、新たな道を踏み出す。【文:早川莉央/写真:早川莉央、市場薫、岩口奎心】

▼RB山㟢主将
「(きょうのオフェンスについて)0点という結果となり、非常に情けない終わり方をしたと思っています。コーナーブリッツや、向こうのスタンツに対応し切れなかったり、1対1に強いチームなので、そこで力負けをしたなと感じています。この結果が僕たちの実力をしっかり表していると思います。(この1年、主将としてチームの先頭に立ってきた)今年は、4年生みんなでチームを作るということに注力してきました。みんな主体的にやるように変わってくれました。これが理想としていたことだったので本当に良かったです。このメンバーでなかったら、ここまでの結果も残せなかったと思います。学年関係なく、仲良くしてくれる後輩も多くいて楽しく取り組めました、でも、結果として日本一になれなかったことは、やっぱり悔いしか残らないです。(スローガンに『LOVE』を掲げ、愛し愛されるチームを作った)特に明大戦は、遠征にもかかわらずスタンドがほとんど埋まっていて、アウェーな雰囲気を感じずにプレーすることができました。試合中、しんどい時もスタンドを見るようにしていました。観客の多さには、愛されるチームというのを感じられました。(今年のチームは、マーケティングに力が入っていた)1000人プロジェクトとして迎えた春の初戦では、結果として1300人くらいの方に来ていただきました。マーケティングの力は試合のスタンドを見ていつも実感していました。また、選手のモチベーションにもつながっていて、動画に映っていたらうれしいし、トレーディングカードも自分たちで買って集めたりしていました。外部だけでなく、内部にもいい影響を与えてくれていたと思います。(4年間を振り返って)最後の1年が一番濃かったと思います。主将という立場で、チームが変わっていくのを見るのは楽しかったです。特に、夏合宿では、みんなの変化をとても感じました。マネージャー含め、みんなのおかげでできた4年間だと思っているので、本当に感謝しかないです。(後輩たちへのメッセージ)日本一になるまでは、悔いしか残らないからということは伝えました。日本一になったら、後悔なんてないんだろうなと思います。負けて終わるということは、絶対に後悔で終わります。この気持ちは忘れるなと言ったけれど、絶対に忘れてしまう時が来るから、逃げ道ばかり探すのではなく、きょうの景色を思い出して、日本一になるまでしんどい方を選び続けて頑張ってほしいと思います」
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