Loading Now
×

◇令和3年度関西学生春季リーグ戦第5節◇対近大3回戦◇5月26日◇皇子山球場◇

近 大 000 000 000=0

関 大 130 000 00X=4

(関)鷲尾―久保田拓

(近)小森、矢田、森本、石井―大杉、西川

1(中)安藤

2(二)竹元

3(遊)野口

4(捕)久保田拓

5(一)口分田

6(右)中井颯

7(左)小河

8(三)藤﨑

9(投)鷲尾

春季リーグ戦最終節となる近大戦。前日の延長タイブレークの熱戦から一夜明け、3回戦。先発の鷲尾昂哉(経3)が9回3安打10奪三振の好投を見せた。リーグ2度目の完封を成し遂げ、チームを勝利へ導いた。

先発の鷲尾は、「初回から飛ばしていった」と直球を中心とした投球で、初回は三者凡退といい立ち上がりを見せた。その裏、先頭の安藤大一郎(経4)が中前安打で出塁。続く竹元拓海(情4)が送り、久保田拓真(社4)の内野安打の間に先制点を挙げる。

93CC61FB-BD6D-4085-ABB0-42A79008F75A-133x200 鷲尾完封勝利!勝負の行方は4回戦へ
△安藤
IMG_0166-300x200 鷲尾完封勝利!勝負の行方は4回戦へ
△竹元
03CAEF67-23A9-4B2E-A136-B0B7C545D759-300x200 鷲尾完封勝利!勝負の行方は4回戦へ
△久保田拓

続く2回。小河英一郎(商3)が内野安打で出塁すると、鷲尾の犠打で得点圏に走者を進める。安藤の四球で2死一、二塁とチャンスを広げると、竹元の左前適時打で1点を追加する。さらに、野口智哉(人4)が左前安打を放ち、続く久保田拓の中前適時打でこの回3点を追加する。

4DA5A93B-4FD7-485E-B684-93EB6F58F7AD-300x200 鷲尾完封勝利!勝負の行方は4回戦へ
△小河

4回までノーヒットピッチングを続けていた先発・鷲尾だったが、5回に初めて安打を許す。しかし、直球を中心に攻める投球でこの回も無失点で切り抜ける。

3回以降、互いのスコアに0を並べる投手戦が続く。スコアが動くことなく迎えた8回表。先頭打者、続く打者に安打を許し、この日初めてのピンチを迎えるも後続を三者凡退に抑え、4点のリードを守り抜く。

IMG_0252-300x200 鷲尾完封勝利!勝負の行方は4回戦へ
△鷲尾

そして迎えた最終回。鷲尾は四球を許すも落ち着いた投球を見せ、無失点で抑えた。この日鷲尾は114球を投げ、9回3安打10奪三振と好投。今季2度目の完封勝利を挙げた。

14ED7472-42B7-4A93-AA9D-7B5DEEBDDF90-300x200 鷲尾完封勝利!勝負の行方は4回戦へ

負けられない一戦を制した関大。近大との勝負の行方は4回戦に持ち越された。今季最終戦の試合に勝利し、強い関大野球を見せつけたい。【文:石井咲羽/写真:石井咲羽、上田紫央里】

▽早瀬監督

「鷲尾がしっかりと立ち上がりを作ってくれたので、これが鷲尾が一成長できるきっかけにして欲しいし、なったかなと思いたいです。打線も初回から塁に出て、チャンスを作って1、2回にいい形で点数を取れたので、鷲尾もそれに乗せられた部分があるでしょうけど、今日は一番生きたボールが初回から投げられていたかなと思います。立ち上がりの準備も、ブルペンからしっかり作れていたと思うので、その準備が良かったのが出ていたと思います。前回と見違えるような球を初回から投げられていたので、これを続けて欲しいなと思います。(8回にマウンドに行った時)ボールが落ちてきていると言うのはキャッチャーから聞いていたんですけど、ここを乗り越えないと鷲尾も一皮剥けないと感じたのでリスクはあったですけど、7回までいけたというのもありますし、0点に抑えて投げ切るのはピッチャーにとって一番価値のある喜べること。そういった意味で最後までなんとしても投げ切らせたかったです。実際、球は落ちていたとは思います。手の皮が剥けていたというのもあったそうなんですけど、本人の意地でも投げたいという意志の表れだと思うので、そういった中で投げきれたというのは大きいかなと思います。今後につながることになると思っています。(最初から完投を)行ける所までと。ここのところ練習不足が正直あったので、5、6回を目処にと思っていました。京大戦を含め先発して100球近く投げるのをこなしてきているので、本人も肩肘、腰も含めて大丈夫そうなところもありましたし、5、6回で球も落ちてきてないし、本当にいける所まで、できたら最後まで行かしたいなと。先発して完投をするピッチャーになってチームの軸になってくる者がでてこないと、リーグ戦は最後まで勝ち切ることができないと思っているので、球数とかを含めて完投できるピッチャーに、鷲尾とか定本拓真(文3)が今のところこの近いうちにいけると思うので、他の者も含めて軸になるピッチャーが出てくることを望んでいます。(久保田拓について)初回と言い、いい所で4番らしい活躍で成果を出してしてくれているので、いい状態だと思います。期待できるようになってきていて、打席を見るのが楽しみな状況になってきているので、野口も含めてこの2人が打線を引っ張っていってくれれば得点力も上がると思います。(安藤について)ここのところいい所で出塁してくれているので、これが大きいと思います。(次の試合について)残り1試合になりましたので、秋につながればいいなと思います。」

▽久保田拓

「味方のがいい形でつないでくれたので、まず先制点を取れるように、打点を挙げられたのはよかったです。ヒットを打つことだけを考えていました。低い打球を打つということは意識していたので、その意識の結果が出てよかったです。(8回に打席が回ってくる)期待はあったんですけど、野口がヒットを打ってくれると思っていたので、回ってくるのかなとは思っていました。打点は僕の前の人たちのおかげなので、打点が挙げられるような場面で回ってきたら、狙うことなく行きました。(リードについて)1、2回戦に相手に打ち込まれていたので、配球を少し変えて、鷲尾の特長であるストレートを多めにいこうという話をしていたので、その配球が上手くいってよかったと思います。序盤のうちに点数を取れてしまったら相手の流れになってしまうので、序盤は大事に。最初のうちはストレートがよくて強かったんですけど、終盤になった時に少し急速が落ちて、ボールにもキレが無かったので、逆にそれが良かったのかなと思います。ストレートが変化していたっていうのが打ち取れる秘訣だったのかなと思います。(次の試合に向けて)秋にいい形でつなげられるようにまずチームで勝ちを目標にしてやって、その中でも内容のいいゲームをしていきたいと思います。」

▽鷲尾

「(完投について)初回から飛ばして行ったんで、バテるかなと思っていたんですけど、最後までもってよかったです。(立ち上がりについて)他の投手陣にいろいろ聞いて、取り込んだらいい結果となりました。今までは試合が始まる30分前に肩を作って、ピッチングをしてから挑んでいたんですけど、今日は試合の始まる5分前くらいに終わってそのまま試合に入りました。温まったままマウンドに向かえて、腕は結構振れました。(完封はどういう自信につながったか)真っ直ぐで押して打ち取れたので、真っ直ぐに自信がつきました。(終盤のストレートの変化について)だんだん疲れていたので、変化して行ったなと思います。(8回表について監督から)押していけと言われました。気合いが入り直りました。監督も僕も行けると思ったので、最後まで行きました。(また先発することになれば)どんどん飛ばして行って他にもいいピッチャーがいるので、無理になったら代えてもらえばいいので、自分は飛ばして行ければなと思います。(10奪三振について)10とかはわからなかったんですけど、最後は気持ちで、これで決めようと思って行きました。」

コメントを送信