◇令和3年度関西学生リーグ戦◇フルーレ男子2部◇4月24日◇大山崎体育館◇
[1試合目]
◯関大45-24中京大
1 加賀 5(5)-(4)4 竹井
2 有働 10(5)-(3)7 尾井
3 伊藤 15(5)-(2)9 平野
4 有働 20(5)-(1)10 竹井
5 加賀 25(5)-(8)18 平野
6 伊藤 30(5)-(2)20 尾井
7 有働 35(5)-(1)21 平野
8 伊藤 40(5)-(0)21 竹井
9 加賀 45(5)-(3)24 尾井
R 小坂井 小津
[2試合目]
◯関大45-30近大
1 伊藤 5(5)-(2)2 関本
2 加賀 10(5)-(3)5 佐伯
3 小坂井 15(5)-(3)8 福光
4 伊藤 20(5)-(6)14 佐伯
5 小坂井 25(5)-(6)20 関本
6 加賀 30(5)-(3)23 福光
7 R有働 35(5)-(0)23 佐伯
8 伊藤 40(5)-(1)24 福光
9 加賀 45(5)-(6)30 関本
R 有働 多賀
[3試合目]
◯関大45-37京産大
1 加賀 5(5)-(2)2 山田
2 有働 10(5)-(2)4 井上
3 伊藤 15(5)-(1)5 今井
4 有働 20(5)-(3)8 山田
5 加賀 21(1)-(9)17 今井
6 伊藤 30(9)-(7)24 井上
7 有働 35(5)-(6)30 今井
8 伊藤 40(5)-(3)33 山田
9 加賀 45(5)-(4)37 井上
R 小坂井 小津
[男子フルーレ2部団体 最終結果]
1位 関大3勝0敗
2位 京産大2勝1敗
3位 近大1勝2敗
4位 中京大0勝3敗
棄権 京都大学、大阪大学
1973年の2部降格以来、48年ぶりの1部昇格を目指す関大。有力な1年生も加わり、全国トップレベルの選手4人でフルーレのリーグ戦に挑んだ。期待の1年生2人の活躍もあり、3試合とも勝利。優勝を果たし、後に行われるサーブル・エペに向け勢いに乗った。

男子2部リーグは2校が棄権し、4校の総当たり戦で行われた。1試合目の中京大戦は、1戦目の加賀匠馬(商3)が5-4で勝利し関大がリード。有働隆汰(商1)が2戦目も5点先取し、4戦目では32秒で決着をつけ1失点でリードを広げる。5戦目の加賀は5点目が遠く、相手に8点を奪われる。だが、7戦目の有働、8戦目の伊藤真吾(人1)が5-1、5-0で相手を抑え、45−24で初戦をものにした。



2試合目は1戦目から白熱の展開になったが、1年生伊藤が5-2で勝利すると、先輩・加賀、小坂井翼(法2)も5点先取し近大との差をつける。しかし、4・5戦目で逆転しようとする相手の勢いに押され12失点。流れが近大に傾いたところを、7戦目にリザーブとして出場した有働が5-0で突き放す。最後は加賀が5点を取り切り、勝負を決めた。








最終試合は、互いにここまで無敗の京産大との対戦。1戦目からお互いに譲らない激しい勝負に。相手に2点先取されるが、すかさず加賀が5点取り返す。4戦目までは1年生コンビ伊藤、有働が勝利し、1桁失点で加賀にバトンを渡す。


ところが、5戦目は1点もとれないまま、7失点。得点塔は点灯するもののなかなか得点にはならない状況に、ベンチが「やってること間違ってないから、自信持って」と鼓舞する。残り時間1分のところで1点を取り返すが、1-9で時間切れに。続く6戦目伊藤が奮起。焦りから1点差まで点差を詰められるが、その後は冷静に9点を奪取する。一度勢いづいた相手に苦戦しながらも有働、伊藤が5点を取り切り、9戦目の加賀につなぐ。最後は応援を背にたたみかけ、勝利をつかんだ。




加賀は「後輩3人が本当に頑張ってくれて、チームとしていい形で戦えた」と振り返る。メンバーのほとんどが大学初の公式戦という状況の中、1年生2人の活躍もあり全勝優勝を果たした。このままサーブル・エペでも勝利し、まずは1部入れ替え戦への切符をつかむ。【文/写真:牧野文音】

▼粂井監督
「フルーレが一番心配な種目だった。そこに経験者の1年生が入ってきて、戦力がそろった。4人全員誰が出ても大丈夫という状態で出場することができた。今日はエース格の加賀が思ったより点を取られてしまい、正直思っていたより苦労した。加賀の後に伊藤が入って、しっかり点を取って、詰められた分を広げることができた。有働も出た試合はほとんど点取られず、1年生2人がとてもいい動きをしてカバーしてくれた。(今後のサーブル・エペに向けて)サーブルは中京大がとても強い。悪くても2位で勝ち点を稼いで、最後エペで優勝して終わりたい」
▼加賀
「この大会に向けて、1年生も一緒に毎日練習してきた。3試合とも勝つことができて本当に良かった。1試合目の中京大戦はもともと強敵であると思っていたが、みんなよく頑張ってくれた。1年生の伊藤と有働、それから小坂井の3人が本当に頑張ってくれて、僕が負けた分をカバーしてくれて、チームとしていい形で戦えた。チームの半分が大学での試合がほぼ初めてで、緊張もするだろうし、こういう場に慣れていないだろうから、すごく怖い部分があった。しかし、それを感じさせないプレーをしてくれて、本当に良かった。(自身のプレーについて)ムラが大きく、いいところは良かったが、悪いところは本当に悪かった。今後の入れ替え戦や、サーブルに向けて修正したい。また、苦手な相手に対して、思考することをやめて、闇雲に突っ込んだり、負けているのに同じ技を何回もやったりという悪いプレーが目立ったので、今日の動画を見て、練習で変えていきたい。(サーブルに向けて)フルーレで優勝したので、流れに乗ってサーブルも優勝したい。なかなか強豪校がいるので、出ている人の傾向や、対策を練って勝っていきたい」
▼小坂井
「リーグ戦の最初の種目がフルーレだったので、次のエペ、サーブルにつなげるためにも大切だと思っていた。なので、そこをしっかり優勝できたことは、チームにとっても大きいので優勝できて良かった。昨年1年間、試合ができなかったので、大学で初の公式試合だったが、今まで通りの練習の成果を出す試合ができたので良かった。だが、自分の中で取れたポイントが取れていなかったり、少しのミスでポイントを失ってしまうことがあったので、今後に向け細かいところも修正していきたい」
▼伊藤
「大学で初めての試合で、1年間半ぶりくらいの試合だった。試合をする中で、徐々に慣れてきて最終的に調子が出た。無事優勝できて本当に良かった。大学の試合は、高校よりラフな感じで、監督のアドバイスとかもなくて、自分で考えて戦うことができた。1回生なのでプレッシャーはあまりなかった。一番下なので、逆に先輩に後輩に負けてられないぞというプレッシャーをかけて。(3試合目の6戦目で9点を取り返した場面について)あの時、正直力が入っていて、3点くらい先に取られてしまった。そのあとは冷静に、いつも通りやっていたら9点取ることができた。本当に普段の練習の成果が出たと思う。関大は、1部昇格を目指せるいいチーム。フルーレでいい流れ作ることができたので、エペ・サーブルも同じようにいい流れに乗って、1部に昇格したい」
▼有働
「大学に入って初めての試合だったが、楽しみながら、自分のやりたいようにできたと思う。高校の時よりのびのびとできたというか、チームの雰囲気も良くて、プレーしやすかった。高校3年生の時は全国大会などもなくなってしまい、久しぶりの試合だった。試合の感覚は普段の練習とは全然違って思うようにできたところや、試合だからこそできたことがあった。今回の試合で得た感覚を練習につなげていきたい。良かったポイントもあったが、やはりもったいないポイント、7失点だったり、事前に対策できたポイントがあったので修正していきたい。最後の試合では、点差が縮まっていて、自分が広げなきゃと取り急いでしまった。団体戦なので、自分1人でなんとかしようとするのではなく、チーム全員で戦うのが本当の団体戦だと思う。自分ができなくても後の人によりよい形でつなぐために、冷静に時間を使って1本ずつとっていけるようにしたい。(今後の意気込み)同じ1年生の伊藤と一緒に、主力として関大フルーレチームを引っ張っていける存在になりたい」
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