◇第68回関西学生賞典総合大会・第50回関西学生複合大会◇7月5・6日◇於・三木ホースランドパーク
【第68回関西学生賞典総合大会】
[馬場馬術競技]
漆原・千優組 最終得点率59.20%
田村・千渓組 最終得点率54.53%
加藤・千宝組 最終得点率60.73%
田中・千龍組 最終得点率54.47%
金折・千翔組 最終得点率67.87%
清水・千功組 最終得点率59.47%
漆原・千雪組 最終得点率61.87%
[クロスカントリー競技]
漆原・千優組 総減点0
田村・千渓組 総減点7.6
加藤・千宝組 総減点0.8
田中・千龍組 総減点2.4
金折・千翔組 馬装不備E
清水・千功組 総減点2.4
漆原・千雪組 総減点53.2
[障害飛越競技]
漆原・千優組 タイム65.52 総減点0
田村・千渓組 2反E
加藤・千宝組 タイム81.85 総減点21.2
田中・千龍組 タイム58.85 総減点4
清水・千功組 タイム63.34 総減点0
漆原・千雪組 タイム73.54 総減点14
[総合馬術競技個人結果]
2位 漆原・千優組 総減点40.8
3位 清水・千功組 総減点42.9
6位 田中・千龍組 総減点51.9
[総合馬術競技団体結果]
1位 関大 団体総減点135.6
【第50回関西学生複合大会】
[障害飛越競技B]
小池・ダノンピーカブー組 棄権
[障害飛越競技A]
1位 阪口・千騅組 タイム50.51
2位 岩崎・ダノンピーカブー組 タイム57.34
4位 平田・千騅組 タイム73.66 総減点11
加藤・ダノンピーカブー組(OP)タイム57.63 総減点4
2日間、猛暑の中で行われた関西学生賞典総合大会と関西学生複合大会。総合では、漆原竜吉(情4)・千優組が2年連続となる2位に輝く。また、清水奨真(文4)・千功組が総合で初めての表彰台となる3位に。複合大会では、障害飛越競技Aで見事ワンツーフィニッシュを収める。さらに総合団体では連覇を果たし、『常勝関大』の力を見せつけた。
馬場馬術競技から大会がスタート。全体1組目で登場したのは、漆原・千優組だ。開始から馬の物見が多く、納得のいく演技ができず。ハミ反抗もみられ、最終得点率は伸びず59.20%に。2日目のクロスカントリーと障害飛越で挽回を狙う。田村昌工(文4)・千渓組は楕円(だえん)で旋回してしまい、規定のコースから少し外れてしまうなどミスが目立つ。最終得点率は54.53%となった。今大会が総合初出場となる加藤諒大(人2)・千宝組。物見が見られるも目立ったミスはなく、最終得点率を60%に乗せる演技を見せた。田中輝人(情3)・千龍組は、ジャッジの前で反抗が見られるなど、得点率を伸ばすことができず。2日目での巻き返しを誓った。この種目で関大勢で最も得点率が高かったのは、金折真杜(情4)・千翔組。反抗もなく、息のあった華麗な演技を披露し最終得点率は67.87%に。クロスカントリー、障害飛越に良い形でつなげた。清水・千功組は、「状態は待機馬場の方が良かった」と悔しさをにじませる。馬の反抗が見られ大台の60%台には届かなかったものの、59%台と大幅な減点はなし。この種目で最後に登場したのは、漆原・千雪組だ。千雪は今大会が総合初出場。開始前は不安を口にしていた漆原だったが、反抗も少なく、堂々とした演技を披露。最終得点率は61.87%と上々の結果となった。

1日目最後に行われたのは、障害飛越競技B。小池想羽(情1)・ダノンピーカブー組が出場予定だったが、待機馬場で馬の足に不調が見つかり棄権となってしまった。
2日目は、朝8時と早い時間からクロスカントリー競技がスタート。トップバッターは、漆原・千優組だ。「クロスカントリーと障害は絶対0で帰ってくる」(漆原)。1日目終了時にこう話した漆原は、安定した走行でクロスカントリーを完走。障害とタイムでの減点なく、圧巻の走行を披露した。田村・千渓組は、初のクロスカントリー。馬の反抗もなく、見事完走した。目標であったクロスカントリー完走を成し遂げた田村・千渓組。完走後には、「よし!」と声を上げ、笑顔が弾ける。若干のタイム減点はあったものの、最終種目の障害飛越につなげた。開始前は不安だと語っていた加藤・千宝組。しかし、スタートからスピードを上げて走り、そのまま最終障害までスピードを落とすことなくゴール。あまりに早いタイムだったため少し減点となるも、最小限の減点に抑える。田中・千龍組も終始安定した走行を披露。馬の反抗もなく、見事に完走した。金折・千翔組は、走行途中でアクシデントが。第9障害通過後に、馬装不備が見つかる。無念の失権となり、障害飛越に進むことができなかった。清水・千功組は、落ち着いた様子で走行がスタート。最後まで安定感を保った走行を見せ、障害飛越につなげた。最後に登場したのは、漆原・千雪組。「どうなるか分からない」と、大会前口にしていた漆原。第2障害で反抗が見られるも、持ち直し走行。苦手としていた、第14障害の水濠でも1度立ち止まってしまう。それでも、声をかけて上手く乗り越えた。以降は反抗なく完走。「雄叫びなどいろいろなものを使って、気持ちで押し込んでやっと帰ってこれた」(漆原)。最終種目の障害飛越につなげることに成功した。


総合の障害飛越が行われる前に、複合大会の障害飛越競技Aが行われた。加藤・ダノンピーカブー組はオープンでの参加。開始からスムーズに障害を飛び越えて行く。しかし、最後の障害で脚がバーに当たってしまい、バーが落下。惜しくも減点0とはならなかった。全体4組目で登場したのは、平田舶翔(政策4)・千騅組。第2障害で反抗が見られ、タイムロスに。その後はスムーズに走行し、完走を果たした。岩崎拓馬(安全1)・ダノンピーカブー組は、今試合が初コンビながら堂々とした走行を披露。見事減点0で終え、2位に輝いた。阪口瑛汰(情4)・千騅組は、開始から速いペースで走行。中盤から少し速度を上げるも、バーの落下はなく完走。タイムも早く、見事優勝を果たした。
総合の最終種目は、障害飛越。猛暑の中で行われるため、人馬双方の体力が試される。完走、減点0の鍵となるのは、第7障害のダブル障害と第8障害のオクサー障害。ダブル障害は、2つ目で馬が反抗してしまうと、1つ目からやり直しになるため、タイムロスにつながる。オクサー障害は、奥行きがあり、バーの高さが前後で違う障害。乗り手の技量が試される。また、2反抗で失権となるため、総合の中で最大の難関だ。最初に走行したのは、漆原・千雪組。第1障害で反抗を見せてしまうが、その後は声をかけながら反抗なく走り切る。「もう帰ってくればいい。それだけだった」と漆原。大会前は完走できるか不安視されていたが、人馬共に最大の努力を尽くして完走。初出場ながら、全学への権利を獲得した。田村・千渓組は、開始からバーの落下が目立つ。鬼門のダブル障害で2反抗してしまい、無念の失権に。田中・千龍組は開始から安定した走行を見せる。最終障害であるダブル障害の2つ目でバーを落としてしまうも、タイム減点はなしで完走。多くの人馬が2つ以上の障害を落としてしまうなか、減点を最小限に抑えた田中・千龍組。見事、6位入賞を果たした。「全て見えていた」(漆原)。こう語ったのは、漆原・千優組だ。持ち前の安定感のある走行で、全ての障害で華麗な飛越を見せ、見事減点0で帰ってくる。大会前の宣言通り、クロスカントリーと障害飛越の減点は0。クロスカントリー終了時は7位だったが、巻き返し2位に。2年連続の準優勝となった。「なんとか帰ってこれた」と語った加藤・千宝組。いくつかバーの落下があるも、「頑張れ!」と声をかけ、励ましながら順調に走る。最終障害で止まってしまうも持ち直し、見事に完走。目標であった全学の出場権を獲得した。関大勢最後に登場したのは、清水・千功組。「馬の体力が心配だった」と語ったが、落ち着きのある安定した走行を見せる。バーの落下も、タイムオーバーもなし。減点0で障害飛越を終え、総合で3位に。ラストイヤーで自身初となる総合での表彰台に登った。


漆原・千優組は2年連続の2位、清水、田中は総合で初の入賞となった。また、大学から始めた田村がクロスカントリー完走を果たす、総合初出場の人馬が見事完走を成し遂げるなど、実りのある2日間となった。また総合団体では、8年ぶりとなる連覇を成し遂げ、関大の力を見せつけた今大会。2週間後に控える夏学でも、狙うはもちろん優勝だ。今大会で得た自信を胸に、団体、個人共に優勝を狙う。『常勝関大』の力を見せつけろ。【文、写真:市場薫/写真:岩口奎心、首藤里咲、松浦翼】
▼加藤
「(1日目の馬場を振り返って)三木で馬場をするのは初めてだったので、キョロキョロしている部分があったんですけど、割と上手くできていた印象です。もう少し(得点率が)伸びるかなと思いましたが、意外と伸びなくて。ただ6割を超えていたので良かったかなと思います。(2日目のクロスカントリー前の馬の状態)めちゃくちゃ良い時に比べたら足りないところはあったけど、及第点というか。いい状態ではありました。(クロスカントリーはとても速いスピードで帰ってきた)全然爆走するつもりはなかったんですけど、気合いは入れていました。初めてだし、勢いが大事だからしっかり勢いを出していって。ですが、長い距離は馬のリズムに合わせていたので、馬も無理して走っていたのではなく、いいリズムだったけど、少し早すぎたなという印象です。(障害飛越は余力でなんとか走り切った)最初から元気がなかったから「大丈夫かな?」と思っていたんですけど、馬も元気がないなりに試合会場に入ったら頑張ろうとしてくれました。なんとか励ましながら帰ってこれて。帰ってくることが目標だったので良かったです。(全学に向けて、やっていきたいこと)やっぱり体力作り。他の上位にいる馬は障害でもちゃんと成績を残していて、僕も最初は5位にいたけど、最後やっぱり疲れて落ちてしまった。あとは馬場が思ったより伸びなかったので、動画を見て研究して良くしていければなと思います。(2週間後には、カリエーレとの初学生戦となる夏学が控えている)あと2週間あるけど、この間の一般の試合はめちゃくちゃ調子が良くて、あの感じだったら全然問題ないと思うので、さらに良くなったらいいなと思います」
▼漆原
「(馬場を振り返って)(千優は)昨年から馬場を強化しようと思っていました。昨年の全学の結果が9位と良かったけれど、馬場の点数が上がっていたらもう少し良い順位につけたという感覚がありました。この2、3週間、鞍も馬場鞍を使って結構強化していたつもりではあったんですけど、(ハミ反抗など)イレギュラーを起こすことは今までもあったから、そこをなんとかごまかしてやろうと思っていました。ただ、前半部分の右反面のはや足の所で顕著に出てしまった分、ジャッジペーパーにも前半部分が良くなかったと書かれていた。前半部分がそこまで良くなかったから、得点率が伸びなくて。前半部分をいい感じにごまかしてやれれば、もうちょっと良い点数を取れたんじゃないかと悔しい。だが、左半面の駆け足区間は良い点数をつけてもらったから、後半部分はもう少し求めれば点数は出たんではないかなと思います。次は60%の大台は乗りつつ、62.3%はほしいかなと思います。ハーロック(=千雪)は、初めて三木で踏んだにしては、61%というパーセンテージは自分的には満足。もう少し頑張れたところもあったけれど、いい感じに決められたかなと思います。審判にも、動きはいいと言われました。(2日目開始前のそれぞれの馬の状態)昨日が馬場だけだったから、体力的にはまだ残っていた。でもこの暑い中、3.40分運動すると馬も人もクタクタ。けど、状態的にオムドゥク(=千優)の心配はなにもなかったです。(クロスカントリーについて)すごく気持ちいい走行ができたし、タイム的にもドンピシャくらいのタイムで来れたから、オムドゥクはめちゃくちゃ良かったです。ハーロックは本当に怖いしかなくて、2番障害で反抗されて「これはやばい」と思いました。全障害絶拒だと思いましたが、雄叫びなどいろいろなものを使って、気持ちで押し込んでなんとか帰ってこれました。3反抗までは大丈夫で、水濠が苦手だということは分かっていたから、あそこは止まるだろうと思ったが、よく頑張ってくれた。(障害飛越について)馬場が59%と周りに比べて低かったから、(クロスカントリーと障害の減点)0、0で来ることを一番大切にしていた分、(減点)0はうれしかったです。馬も疲れていたけど、まだ13歳と若いから体力も残しつつ、すごく頑張ってくれました。障害もコツンコツン当てた部分はあったけれど、落とさなかった。(ハーロックは)もう帰ってこればいい、それだけでした。減点0で帰ってくることができたらそれはいいけど、減点はついてしまったけれど、馬場クロカン障害と3種目通して帰って来れたのは、自分的にも自信になりました。馬的にも、自分が4年生だから下の子が乗る分に良い自信をつけられたかなと思います。(夏学は、千蘭と初めての学生戦)一般の大会には2回行っていて、雰囲気はめちゃくちゃいいです。昨年島村さん(=島村空音)が優勝していて、馬の能力はバッチリ。馬の能力に応えてあげて、今回は2位だったので、リベンジで1位を狙っていきたいです」
▼清水
「(馬場を振り返って)暑い中だったので、馬の元気があまりないのかなと思ったのですが、思った以上に元気が良くて、そこをあまり制御できなかったことが反省点だと思います。(クロスカントリーを迎える前の馬の状態)すごく元気が良くて、いい状態でした。(クロスカントリーと障害を振り返って)この馬とのクロスカントリーは初めてだったのですが、思ったよりもうまく走ることができたので良かったと思います。障害はクロスカントリーの後で、馬の年齢も20歳。残りの体力が心配だったのですが、なんとか頑張ってくれたので良かったです。(全学への出場権を獲得した)出場できる権利を取れたのは良かったのですが、今回の反省点を次にうまく生かせるように頑張りたいと思います。(夏学に向けて)コンビを組んでから2年以上が経ちますし、今までで一番いい結果が出せたらいいなと思います」
▼田中
「(馬場を振り返って)馬の状態は非常に良かったのですが、やっぱり自分がまだまだ未熟で、応えてあげられなかったなというのが正直な感想です。(クロスカントリーを迎える前の馬の状態)いつも元気がいいですし、今回もやってくれると信じてやりました。(クロスカントリーと障害を振り返って)クロスカントリーに関しては、走ることがとにかく大好きな馬なので、自分がちょっとずつサポートをしながら、馬の自由にさせたという感じでした。障害は、コーチからとにかく全力を尽くして走って帰ってこいと言われ、みんなの期待に応えられるように自分なりに頑張りました。(全学への出場権を獲得した)去年も出場権はありましたが、惜しくも出られませんでした。今年は主力メンバーとして精一杯足を引っ張らないように、馬も人もさらにレベルアップしていきたいなと思います。(夏学に向けて)出る出ないにしろ、チーム全体でいい雰囲気になるように、全力を尽くして頑張っていきたいと思います」
▼阪口
「(待機馬場での状態)自分は2走目で、1走目で1反抗がありましたが、普通に帰ってきて、すごくいい手応えで戻ってきていたので、この状態を維持していくだけだと思いました。(今日の走行を振り返って)去年同じ馬とコンビを組んで競技に出た時に、自分のミスで 2位になってしまって。その反省と悔しさがすごくあったので、 そのことを思い出しながら走行しました。恐らく次回が自分の引退試合で、もうこの馬と組むことがないので、最後楽しく走れたらいいなと思って走りました。(春学から今日に向けての気持ち)この馬に乗ることは直近に決まりました。すごく能力がある馬なので、前乗っていた時の感触を思い出せるように。ただ、能力はあるんですけど体が強くないので、なるべく馬の負担にならないように、計画を立てて練習していました。(秋学への意気込み)1回勝ったので、もう1回勝ちたいと思います」
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