◇第48回総合関関戦◇6月8日◇関西学院大学総合体育館柔道場
[女子]
〇関大2-1関学大
[男子]
〇関大4-3関学大
独特の盛り上がりを見せる伝統の一戦は、男女ともに勝利を収めた。女子は1戦を落としたが、粘り強く戦い抜き勝利。男子は3連敗を喫し後がなくなるも、残り4戦は圧倒的な強さで白星を持ち帰った。

前哨戦として女子から試合が開始。先鋒・綾木花純(法2)は開始からわずか17秒で2本を先取し、勝利を挙げる。続くは中堅・平野陽菜(法1)。細やかに動き隙をうかがうも、黒星を喫した。1-1で大将・倉田音香(法2)につなぐ。組み技をかけられるも攻撃は打たせず、試合時間は折り返しに。ここで面突きが入り1本。さらに抑え込み面突きで2本目を取る。実力を見せつけ女子団体を勝利に導いた。

続いて行われた男子。先鋒・山田航(環都4)がストレート負けを喫す。次鋒・神田アレクサンダー蒼輔(法3)は、開始9秒で1本を先取。しかし、組み技で2本を奪われ黒星に。三鋒・村井博信(経1)も敗北し、関大は後がない状況になる。しかし、ここから怒涛(どとう)の逆転劇が始まった。中堅・小浜守哉(商1)、三将・内畑谷将(法3)、副将・後藤琉碧(るきあ=文3)が圧倒的な強さを見せ、ストレートで勝利。勝敗の行方は、大将戦に委ねられた。大将・岡田英努(文4)は、1本を先制されるも表情は変わらない。「自分の方が強いと確信があった」と岡田。面突きで2本を奪い返し、白星を飾った。

応援団も駆けつけ、盛り上がりが最高潮の中で行われた今試合。選手たちには笑顔がこぼれた。2週間後に迫る選抜大会。勢いこのままに悲願達成へ突き進む。【文:水井陽菜/写真:春田史帆】


▼倉田
「(引き分けで大将戦に回ってきた)めっちゃ緊張したんですけど、とにかく楽しんでやることを意識しました。(綾木と平野を引っ張る試合だった)試合に出ていないメンバー、岩木先輩(岩木美朱=法3)とかが盛り上げてくれて。自分は試合で引っ張っていかなあかんという形になったけど、先輩の姿を見てもっと盛り上げていこうと思いました。(今日の試合を振り返って)自分の得意技の組み技で相手に仕掛けたんですけど、倒されて上に乗られた場面もあったので、もっと練習しないといけないという気持ちになりました。(応援団がいる中での試合だった)名前とか呼んでもらってめっちゃテンションが上がって。そのまま試合に持っていけたのでうれしかったです」
▼岡田
「(引き分けで大将戦に回ってきた)緊張はしていたんですけど、応援がいっぱいあったので結構軽く入れました。(1本先制されて後がない状況になった)自分の方が強いというのはわかっていたので、落ち着いてやればあと2本取れるなと確信がありました。落ち着いてやっていこうって感じでした。(応援団がいる中での試合だった)めちゃめちゃ盛り上がって、なんかすごく浮き足立ってました(笑)楽しかったです」
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