◇男子第75回西日本学生選手権大会◇準々決勝◇対立命大◇6月6日◇Asueアリーナ大阪
[第1Q]関大20-16立命大
[第2Q]関大11-13立命大
[第3Q]関大17-13立命大
[第4Q]関大22-9立命大
[試合終了]○関大70-51立命大
劇的勝利を飾った名院大戦から一夜明け、今春行われた関関同立四私大定期戦で敗戦を喫した立命大と対戦した。第1クオーター(Q)序盤は劣勢の試合展開に。それでも要所でスリーポイントシュートが決まり、徐々に点差を離す。第4Qは相手に9点しか許さず、関大のペースでゲームを締めくくった。

ジャンプボールを制し、福間啓人(社4)のフリースローで先制点を奪った。しかし、相手のスリーポイントシュートやレイアップなどで中盤まで追いかける展開に。それでもディフェンスリバウンドを奪った岩本悠太主将(経4)から河野穂高(情1)が速攻を仕掛け、逆転に成功。勢いそのままに河野が7連続得点を挙げる。20-16で第1Qを終えた。

第2Qは北岡雄斗(人3)のフリースローが2本決まり、点差を広げる。しかし、オフェンスリバウンドを奪われ、連続失点を浴びた。相手の素早いパス回しでフリーの状態を作られ、スリーポイントシュートを決められる。ここで関大がタイムアウトを要求。タイムアウト明けは西村宗大(経3)がスリーポイントシュートを沈める。またゴール下の争いを制し、倉ノ下大吉(人4)のシュートで同点に。残り10秒で河野がゴール下シュートを決め、2点リードで前半終了。

シーソーゲームとなり緊張感が漂う中、第3Qが始まった。先制点を許すも福間のスリーポイントシュートと西村のバスケットカウントシュートで勢いに乗る。倉ノ下もスリーポイントシュートを沈め、10点以上差を広げることに成功。しかし、チームファールがたまり、相手に何度もフリースローを与える。さらにブザービートを決められ、わずか6点差で第3Qを終えた。

連日の試合で疲労がある中、運命の第4Qが幕を開ける。福間のスリーポイントシュートをきっかけに、西村と河野がスリーポイントシュートを連続で沈めた。相手はすかさずタイムアウトを要求するが、関大の流れは渡さない。マンツーマンの鉄壁ディフェンスでリバウンドを確実に奪い、速攻を何度も決める。山本晴大(安全2)がスリーポイントシュートを決め、試合終了。

今春の屈辱を晴らした関大は目標に掲げていたベスト4入りを決めた。負傷者が出るなど、決して良い状況下での試合ではなかったが、全員で勝ち取った1勝。決勝の舞台を懸けて争うのは全関西2位の天理大だ。全関西3回戦敗退の関大にとっては格上相手との戦いになる。2年前の西日本学生選手権大会4位を超える結果へ。チーム全員で白星をつかみに行く。【文/写真:井藤佳奈】
▼西村
「(どのような気持ちで挑んだか)4回戦で名院大を倒して、自分たちが勢いに乗っているのは分かっていたんですけど、(立命大は)関関同立戦で負けた相手なので絶対にリベンジをしようという気持ちを持って挑みました。受けて立つ側ではなく、みんなで倒そうという気持ちでやっていたので、油断や慢心は一切なかったです。全員で勝ち切って、リベンジできたので良かったと思います。(4強入りを決めた率直な感想は)すごくうれしいです。1つ前の大会の全関西は3回戦で龍大に負けてしまいました。昨年、おととしは東淀川のメインコートに立って試合をしていたんですけど、今年はそこにも行けなくて。みんなすごく悔しい思いをしていたので、絶対に西日本で結果を残そうという気持ちでやっていたので、本当にすごく嬉しいです。(第4Qで大きく点差を離したが、意識していたことは)前半は昨日の疲労もあって、動きが重かったです。でも、それは相手も一緒なので、みんなで走ろうと言っていました。関大のスタイルであるディフェンスを堅く守って、ディフェンスから速攻をしっかり出そうというのを後半は徹底してやっていました。第3Qはあまり点差が広がらなかったけど、第4Qは点数が上がってきて、ディフェンスから走るというのを意識できたのが良かったかなと思います。(次戦への意気込みは)2年前もベスト4に入ったんですけど、4位で終わってしまったのでここまで来たら優勝したいなと思います。でも、まずは目の前の1戦を勝てるように。2年前を超えられるように頑張りたいと思います」
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