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◇第94回全日本総合選手権大会(団体の部)関西予選◇対びわこ大・大経法大◇5月18日◇いきいきランド交野

[2回戦]
◯関大3-0びわこ大
[S1]人見◯3-0
[S2]津村◯3-2
[W1]人見・坂根ペア◯3-0

1部昇格を決めた春季リーグから1週間後に迎えた全日本総合選手権大会(インカレ)の関西予選。23校中トーナメント戦を勝ち抜いた4校のみがインカレ出場権を獲得できる大会だ。関大は春季リーグで3部優勝のびわこ大と対戦。接戦となる試合があるも最後は勝ち切り、3回戦に駒を進めた。

トップバッターはエース・人見航希(社4)。第1ゲームは緩急をつけたドライブで相手を翻弄(ほんろう)する。さらにサービスエースが決まり、11-4でこのゲームを奪った。勢いに乗る人見は第2、3ゲームも相手を寄せ付けない。2球目攻撃とクロスドライブなどを多く決め、ゲームカウント3-0のストレートで勝利を収めた。

2番手は津村真斗(社3)。第1ゲームは一時4点をリードするも徐々に差を詰められ、相手に先にゲームポイントを握られる。最後はドライブのミスでこのゲームを献上。続く第2ゲームも奪われ、後がない状況に。それでもバックハンドを中心に試合を展開し、ゲームカウントを2-2に戻す。運命のファイナルゲームは序盤からフォアドライブが決まった。4連続得点を挙げ、流れに乗る。仲間の声援を力に最後まで戦い抜き、11-7で第5ゲームを奪った。

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△津村

勝利まであと1勝とした関大は人見・坂根獅馬(しうま=人1)ペアのダブルス戦へ。第1ゲームは一進一退の攻防となり、デュースにもつれ込む。坂根のコースを突くレシーブと人見のチキータが決まり、15-13でこのゲームを奪った。第2ゲームは相手に2点しか与えず、ゲームを連取。第3ゲームは後陣でのラリーを制すなど終始関大ペースで試合が進む。ゲームカウント3-0で勝利を決めた。

2部優勝の実力を発揮し、勝利をつかんだ関大。インカレを懸けた戦いは1部校である大経法大と相まみえる。部員全員の力を合わせ、格上相手に勝利をつかみ取れ。

[3回戦]
●関大2-3大経法大
[S1]面田◯3-2
[S2]人見◯3-1
[W1]人見・坂根ペア●1-3
[S3]坂根●1-3
[S4]津村●1-3

びわこ大との一戦から約30分後に行われた、春季リーグ1部7位の大経法大との戦い。この試合に勝利すれば、インカレ出場を決めることができる大一番だ。1番手・面田悠佑(情1)と2番手・人見が難敵相手に勝利をつかむ。勢いそのままにダブルス戦を制したかったが、苦戦を強いられ惜敗となった。残りのシングルス戦も敗戦。1部リーグの相手に善戦するが、あと1勝が遠かった。

IMG_2877-200x133 【卓球男子】インカレ出場にあと1歩届かず
△円陣を組む

1番手の面田と2番手の人見が同時にコートイン。面田は第1ゲームの序盤からガッツポーズを炸裂(さくれつ)させ、勢いに乗った。強敵相手にこのゲームを11-7で奪う。続く第2ゲームも面田のペースに。バックハンド中心で攻め、ラリーを制した。また左右に揺さぶり相手を崩していく。第1ゲームと同様、11-7でゲームを連取した。あと1ゲームを取れば、関大にとって大きな1勝となる。迎えた第3ゲームは序盤で流れをつかめず、点差を離された。得点を重ねることができず、このゲームを献上する。続く第4ゲームも失い、勝敗はファイナルゲームに。フォアドライブで先制点を奪った。その後、5連続得点を挙げ、完全に流れをつかむ。第5ゲームでは強烈なフォアハンドが多く決まり、11-5で白星を飾った。

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△面田

面田が熱戦を繰り広げる隣のコートで、人見も厳しい戦いを強いられている。第1ゲームは9-5とリードするもミスが重なり、9-10と先に相手がゲームポイントをつかまれた。しかし、追い込まれてからも強い人見は3連続得点でこのゲームを奪う。第2ゲームも4-9と点差をつけられた。それでも怒涛(どとう)の追い上げで、連続失点が許されないデュースに突入。そこから両者の意地がぶつかり合う。長きに渡った互角の戦いは惜しくも18-20で相手のものに。相手に傾いたと思われた流れだったが、第3ゲームの4連続得点で人見のペースにする。このゲームは終始相手を圧倒し、11-4で奪った。勢いそのままに第4ゲームはサーブから相手を崩し、着実に得点を積み重ねる。11-2と強さを見せつけ、白星をつかみとった。

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△人見

残す3戦中1戦を取れば、関大のインカレ出場が決定する。その状況の中、人見・坂根ペアがダブルス戦に挑んだ。第1ゲームは連続失点を許し、ゲームを献上。第2ゲームは2人の攻撃が決まり、序盤から点差をつける。11-8でゲームカウントを振り出しに戻した。続く第3ゲームは中盤で一気に差をつけられ、ゲームを奪われる。第4ゲームもレシーブミスが重なり、攻撃の手口を見つけることができない。徐々に相手に試合の主導権を握られる形で敗戦となった。

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△人見・坂根ペア

坂根はそのままコートに残り、4番手として出場。5番手の津村と共に同時試合となる。坂根の第1ゲームはサービスエースを決めるも、相手のミドルへのドライブに対応できずにデュースの末、ゲームを献上。仲間のアドバイスを力に第2ゲームは11-4と圧倒する。しかし、第3、4ゲームはドライブのミスが多く、ものにできなかった。ゲームカウント1-3で敗戦。

勝てばインカレ出場、負ければ予選敗退となる運命のラストマッチに津村が挑んだ。第1、2ゲームは序盤から追う展開に。点差を詰めることができず、連続してゲームを落としてしまう。後がなくなった関大だったが、第3ゲームはデュースの末に奪った。取りたい第4ゲームだったが、オーバーミスが重なり得点できない。相手の勢いに飲まれ、敗北を喫した。

今年の目標であった『インカレ出場』をかなえられなかった関大卓球部男子。試合後、選手たちには悔しい表情が見られた。団体戦での全国出場はつかめなかったが、8月にインカレ個人戦の予選が控えている。悔しさを力に今大会で得た課題と向き合い、全国大会に出場できるよう個々の技術向上へ。【文/写真:井藤佳奈】

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