◇ 令和7年度関西学生春季リーグ戦大会第5節 ◇対京産大◇5月6日◇於・皇子が丘体育館
[S1]●山田桜0(15-21,14-21)2熊谷
[S2]〇古谷2(21-13,21-19)0小川
[D1]〇山田桜・古谷2(20-22,23-21,21-15)1松井・竹本
[D2]●内海・松本0(11-21,14-21)2三浦・大森
[S3]●石井0(12-21,18-21)2杉野
●関大2-3京産大
入れ替え戦を回避するためには、勝利が必須となっていた関大。絶えることのない応援を力に奮闘するも、あと1勝が遠かった。敗北を喫し、入れ替え戦に回ることになる。
第1シングルスに出場したのは山田桜生(人3)。開始直後はミスが続き、相手に大きくリードを許す。落ち着いてラリーを続けるようベンチから声を掛けられると、その後は決めに走らないことを意識。サイドラインを狙ったショットやクロスカットで得点し、点差を縮めた。インターバル前は動かされてばかりだったが、インターバル後は自分のペースでプレーできる場面も。相手の体勢を崩して強烈なスマッシュを放ったり、エンドラインを攻めたりして得点する。しかし、アウトやネットで失点し、第1セットを献上した。第2セットも立ち上がりは相手に点差をつけられたが、懸命に相手のショットに食らいつく。後半からは長いラリーになり、フェイントで相手を揺さぶり連続得点。点差を詰めたが、最後はネット前に落とされた球を拾えず。悔しくも黒星となった。

第2シングルスにエントリーした古谷遙夏(法2)の試合は、チームを勢いづけた。先制点こそ許したものの、その後は古谷が流れをつかみ大きく点差をつける。相手に主導権を許さず、クロススマッシュなどを用いて相手を斜めに動かした。6連続得点をするなどしてセットを先取する。続く第2セットでは、8連続で得点を許してしまった。しかし、ラリーを続けて緩急をつけたショットで形勢逆転。終盤に一気に巻き返し、勝利をつかみ取った。

続いて第1ダブルスに出場したのは、山田桜・古谷組。第1セットの前半は、攻撃の歯車がかみ合い6連続で得点した。レシーブでも相手のいないところを狙って点を重ね、セット獲得まであと少しに。しかし、ミスが増えて一気に点差を詰められた。先にマッチポイントに乗ったものの、デュースに追い込まれる。ラリーが長くなり、相手にスマッシュを打たせてしまいセットを落とした。何としても取りたい第2セットでは、相手のラインアウトを見逃さず。さらに前で触ることを意識し、ラリーで優位に立った。第2セットもデュースになったが、3連続得点で見事つかみ取る。ファイナルセットでは、開始直後に5連続で失点。しかし、その後はドロップやスマッシュで相手の体勢を崩し主導権をつかみ、得点を重ねる。最後は山田桜のカットでゲームセット。2勝目をチームに持ち帰った。

第2ダブルスにエントリーしたのは、内海明莉(商4)・松本笑舞(情3)組。相手のパワーとスピードに圧倒され、手が出ない。また焦りから力が入り、ショットをアウトにしてしまう。セットを落とし、気持ちを切り替え挑んだ第2セットは、ラリーを続けてペースをつかみ出した。緩急をつけたショットで得点もしたが、リードを許して敗戦。勝負は第3シングルスの石井志歩(安全4)に託された。

満を持して登場した石井は、開始早々からコートの端から端まで動かされ、厳しい展開に。また、バック側のサイドラインを狙ったショットを執拗(しつよう)に打たれ、失点する。6点差でインターバルを迎えると、その後はクロスカットやサイドラインを狙ったロブで得点。相手を前後に動かすも、逆に相手に動かされてしまい、第1セットを献上した。第2セットは序盤にミスで失点したものの、攻めの姿勢で攻撃を続ける。ベンチメンバーの応援もボルテージが上がり、盛り上がりを見せた。互いにアウトが増えて点を与え合うも、相手がわずかにリードしている状況。デュースまであと一歩のところで相手のスマッシュを取ることができず。無念の敗北となった。

出場選手とベンチメンバーの思いが1つとなった今試合。入れ替え戦も気持ちを1つにして戦い、試合後は最高の笑顔で終わりたい。【文:西村果凜/写真:西村果凜、中山桜希】
▼石井主将
「(今日の試合を振り返って)大事な試合だったんですけど、負けてしまって。でもチームのモチベーションを下げることなく、あともう1戦頑張ろうという気持ちで、みんなが1つになって戦えた試合であったかなと思います。(今日のプレーで良かったところは)私のプレーが良かったというよりかは、ベンチで応援してくれている子たちのおかげで自分のプレーを引き出してくれたのかなと思います。決して自分が良かったわけじゃなくて、みんなが応援してくれたからこそ、勝てはしなかったですけど、いいプレーができたんじゃないかなと思います。(今リーグで一番印象深い試合は) 昨日の園大と今日の京産大の2試合がすごく印象深いです。どちらも負けてしまったんですけど、誰かのために1勝をつかもうという意識がみんなあって。昨日は第2シングルスに出て勝ってチームに貢献して。今日は負けてしまったけれど、波を作ってくれたのは後輩たちでした。互いにカバーし合って、一人一人のいいところがこの2試合に出ていたかなと思います。(入れ替え戦の意気込み)悔しい思いはもうしたくないというのがすごくあるので。今、苦しい場面が続いていますが、最後は笑って終われるように頑張りたいなと思います。頑張ったら後から結果がついてくると思うので、それを信じてみんなで最後までがむしゃらに頑張りたいです」
コメントを送信