◇第46回全関西大学女子選手権大会◇1回戦◇対京産大◇4月20日◇大阪大谷大学
[第1Q]関大22-17京産大
[第2Q]関大21-12京産大
[第3Q]関大20-18京産大
[第4Q]関大23-16京産大
[試合終了]○関大86-63京産大
今年度最初の公式戦を迎えた関大女バス。全関西大学女子選手権大会初戦は、昨年のリーグ戦で敗れた京産大と対戦した。開始直後は相手のペースで試合が進む。しかし、リバウンドから攻撃につなげ、第1クオーター(Q)のうちに逆転に成功。勢いに乗った関大は毎Q安定して得点を重ねる。そのままリードを保ち、初戦突破を決めた。

ジャンプボールを制したのは京産大。そのままスリーポイントシュートを沈められ、先制を許した。しかし、すぐさま西梨花(政策2)から早川纏依(文2)へとボールをつなぎ、早川が速攻を決める。流れが関大に来たかと思われたが、ミスも絡んで立て続けに失点。それでも西や日髙さくら(人4)を中心にシュートを決め、点差を離させない。第1Q残り約3分、松木りん主将(人4)がレイアップを鮮やかに沈め、逆転に成功する。5点リードで最初のQを終えた。

点差を広げたい第2Q。開始後すぐに川崎真子(人3)と松木主将が続けて得点を奪う。さらにルーキー・立岡春咲(はるき=文1)がフリースローを決め、関大が6連続得点。ディフェンスでも粘り強くマークし、第2Qが半分終わった時点で相手に1点も与えない。試合の主導権を完全に握り、ダブルスコア近くまで差を広げた。

相手ボールで始まった第3Q。先制点を献上するも、日髙のスリーポイントシュートを皮切りに次々とシュートを沈める。しかし、その後はリバウンドを何度も取られ、攻撃につなげられない場面も。一進一退の攻防が続き、やや点差を詰められてしまった。それでも残り2分、川崎がバスケットカウントを獲得し、コート内外から歓声が。フリースローも決め切り、チームに勢いをもたらす。20点近いリードを保ったまま最終Qへ。

このまま勝ち切りたい第4Q。日髙や川崎のシュートで得点を重ね、関大のペースを維持する。さらに赤堀陽葵(ビジ1)から日髙につないでゴール下シュートを沈めると、立岡も速攻を決めた。初の公式戦となった1年生も躍動し、ベンチも沸き立つ。そのまま攻撃の手を緩めることなくリードを広げ、2回戦へと駒を進めた。

昨年敗れた相手に勝ち切った関大。新戦力も加わり、さらに進化した姿を見せた。2回戦では1部上位の強豪・大体大と対戦。関大らしいバスケで、ひたむきに勝利を追いかける。【文/写真:中吉由奈】
▼松木主将
「(今年度最初の試合だったが、試合前に話したこと)1年生がいっぱい入ってきてくれてチームの人数が増えたので、コートの中も外も全員でしっかり声を出してやろうと話しました。あとは今年度の一発目の相手が京産大で、昨年のリーグの時に負けた相手なので、『絶対に勝とう、特に2年生以上はその悔しさを晴らせるようにしよう』という話をしました。(試合を振り返って)やっぱり出だしが悪くて、最初にぽんぽんってやられて点数を離されたのは課題やし、今日の反省だったと思います。その中でもコートの中で立て直して、追いついて点数を離していけたのは良かったところだと思います。でも相手のレベルが上がってきた時に、最初に差をつけられたら追いつけない場面がいっぱい出てくると思うので、そこの先制点を取るというのはこれからの課題かなと思いました。(昨年負けた京産大に勝てたことは大きい)リーグの時に勝たないといけない相手で、その中で負けてすごく悔しい思いをして、それで今日しっかり勝てたのはすごく良かったです。(次戦への意気込み)1部とやれる機会は限られてくる中で大事な1戦だと思います。格上でレベルも高いけど、その中で自分たちがどこまで通用するのかどうか、チャレンジ精神を持ちながらしっかり戦えるようにしたいと思います」
▼川崎
「(新年度最初の試合だったが、試合前の心境は)やっぱり昨年のリーグで負けている相手というのもあったので、絶対に勝ち切りたいなという思いがあって。あとは自分ももう3年生で上級生になったので、その自覚をしっかり持って頑張ろうと思っていました。(ご自身のプレーを振り返って)チームとしてもそうなんですけど、出だしがやっぱり悪くて。得点が止まっていたり、足があんまり動いていなかったりというのがあったんですけど、ディフェンスからいい流れを作ることはできたかなと思います。(ルーズボールにも食らいつくなど気持ちを前面に出したプレーも多かった)やっぱり試合中は誰よりも走るというのは意識していて、速攻とかルーズボールもそこで負けたら終わりだと思うので、そこは率先してやろうと頑張っています。(上級生として意識していること)引っ張られる側じゃなくて引っ張っていく側になるので、コート内での声かけもそうだし、プレーでも得点に波がないようにするというのは意識してやっています。(次戦への意気込み)次の相手はすごく強いんですけど、めったに対戦できない機会だと思うので、しっかりチャレンジして全力で頑張りたいです」
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