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「縁」。私が大切にする言葉である。大学に入学し、はや2年。折り返しが近づいてきた大学生活、そして、これまでの人生を振り返ると本当に多くの縁に恵まれていると感じる。私の人生は周りの人のおかげで何度も良い方向に変化した。つくづく私の人生は恵まれていると感じる。

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△宍道湖の夕日(島根県松江市)

私が生まれ育った島根県は縁結びの神様がまつられている出雲大社が有名だ。ご縁の国で過ごした中学時代の私は明けても暮れてもボールを追いかける、まさにサッカー少年。毎日、放課後になるとグラウンドを走り続け、週末には試合をするサッカー漬けの日々を送っていた。

 中学最後の大会。私は市の予選で直接失点に関わる大きなミスをしてしまう。他のチームの結果で何とかチームは県予選へと進んだものの、この試合を境に私はポジションを失った。最後の最後で試合に試合に出れなくなり、ベンチで試合を眺める日々。当時の私にとって、それはとてつもない屈辱(くつじょく)であり耐え難い時間だった。県大会も出番が回ってくることはなく引退。自分の情けなさに本気でサッカーをやめようと思った。

それでも仲間は私を見捨てなかった。高校では絶対に入らないと決めていたサッカー部。それでも、同じ高校に進んだ中学のチームメイトは私に「サッカーをしよう」と何度も何度も誘ってくれた。そんな仲間たちに半ば押される形で入部したサッカー部。ここで縁あって出会った仲間たちと本当に充実した日々を過ごすことができた。「あの時、本当にサッカーをやめなくてよかった」。あの時、私をサッカー部に誘ってくれた仲間に感謝している。

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△サッカーをする

大学受験もそうだ。共通テストで思ったような成績を出せなかった私に関大への受験を進めてくれた高校の先生。この先生の「関西大はどうだ」の一言がなかったら今頃私はなにをしていたかまったく想像がつかない。もちろん、関大で出会った素晴らしい仲間たちと出会うこともなかっただろうし、カンスポの存在にも気づかなかっただろう。縁あった先生のちょっとした言葉で私の人生は良い方向に変化した。

今の私に素敵な思い出がたくさんあるのは私を変えてくれた仲間がいたから、素敵な「縁」に恵まれたから。心の底からそう感じる。

大学生になった私は今年新たに自分が打ち込めるものを見つけた。2年から入部した関大スポーツ編集局(カンスポ)。取材に編集と1年の頃とは比べものにならないくらい忙しい日々を送っている。でも、1年の頃とは比べものにならないくらい充実した日々。KAISERSの活躍を追いかける生活は、とても刺激的で楽しい。そして、私に勇気を与えてくれる。

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△担当競技のラグビー部

もちろん、カンスポでも素敵な縁に恵まれた。私を仲間として快く受け入れてくれた部員の皆さんに感謝している。かわいがってくれる先輩方、一緒に成長していく1年生のみんな。そして転校生のような私の存在を受け入れてくれた同期。カンスポに関わるすべての人のおかげで、私の大学生活はより一層思い出深いものへとなった。本当にありがとう。

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△同期のみんな

一方、私はどうだろう。この人と出会えて良かったと思われるような素敵な「縁」を作ることができているのだろうか。私がそうであったように、私も誰かにとっての良き「縁」となれたらと思う。

これからも待っているであろうたくさんの人との出会い。そのすべてに意味を見出し、すべての「縁」に感謝する。これを繰り返すことが私の人生をより良いものへと導いてくれるのではないだろうか。【井原郷志】

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