◇第70回全日本大学対抗選手権大会1日目◇12月13日◇はびきのコロセアム
[女子45㌔級]
4位 辻 128㌔(58㌔・70㌔)
池田 0㌔(58㌔・0㌔)
[女子49㌔級]
5位 杉能 125㌔(58㌔・67㌔)
[女子59㌔級]
6位 井関 173㌔(80㌔・93㌔)
[女子64㌔級]
9位 松本 128㌔(60㌔・68㌔)
全日本大学対抗選手権大会が大阪で開幕。2日に渡って開催される今大会の1日目は、関大から4階級5名の選手が出場した。各階級でポイントがつき、団体の順位が決まる。それぞれの選手が意地を見せ、チームに貢献するため力を尽くした。
関大からは女子45㌔級に、辻もも香(法3)と池田さくら(文3)が出場。辻はスナッチ1回目、55㌔に挑み成功する。3㌔増量し臨んだ2回目では、少し苦しい表情を浮かべたものの上げ切った。3回目の60㌔では惜しくも失敗。スナッチ記録を58㌔とした。続くC&ジャークでは、1回目は勢いよく成功させる。2回目は3㌔増量して73㌔に挑戦するも失敗。3回目も同重量に挑んだがここも成功させることができない。C&ジャーク記録は70㌔となり、トータル結果を128㌔とした。
同階級2人目には池田が登場した。スナッチ1回目は56㌔に挑戦し、軽々成功する。だが、2㌔増量した2回目では持ち上げることができず、3回目も同重量を申請した。2回目よりもスムーズに上げ切り、スナッチ記録を58㌔とした。C&ジャークでは苦しい試技が続く。1、2回目ともに70㌔を持ち上げ切ることができずに失敗し、悔しい表情を見せた。1㌔増量して挑んだ3回目は、肩まで持ち上げたものの成功させることができず。C&ジャークの記録は0㌔とし、健闘するも記録なしに終わった。
続く女子49㌔級には杉能舞夏(文2)が出場。スナッチ1回目は勢いよく上げ切った。しかし、3㌔増量した2回目。踏ん張る状態になり、腕を伸ばし切れず失敗した。連続で迎えたスナッチ最終試技では、大きく息をついてからバーベルに手をかける。苦しみながらも上げ切り、その瞬間笑顔があふれた。スナッチ記録は58㌔。C&ジャークでは思うように記録を伸ばせず。1回目の67㌔は成功するも、2㌔増やした2、3回目は続けて失敗。C&ジャーク記録は67㌔に、トータル結果は125㌔となった。
女子59㌔級では井関いろは(商2)が奮闘する。スナッチ1回目では73㌔を難なく上げ、4㌔増やした2回目も成功させた。3回目はさらに3㌔増量。勢いよく頭上に持ち上げ、力む様子も見られたが耐え切り、スナッチ記録を80㌔とした。89㌔を申請したC&ジャーク1回目は余裕感を見せる。しかし、4㌔増量した2回目は持ち上げたものの、バランスを少し崩し失敗となった。同重量で挑んだ最終試技では成功を収め、C&ジャーク記録93㌔、トータル結果を173㌔とする。
最終階級、女子64㌔級には松本芽依(文4)が出場した。スナッチ1、2回目はスムーズに成功。続けて3回目は63㌔に挑戦した。一気に頭上に持ち上げたが、維持できずにバーベルを落としてしまう。スナッチ記録は60㌔となった。C&ジャークは3連続試技で健闘する。1回目は軽々と68㌔を持ち上げた。その後4㌔増やした2、3回目は肩に乗せることはできたが、思うように上げ切れず失敗。C&ジャーク記録は68㌔、トータル結果を128㌔で、4年間最後の試技を終えた。
表彰台には届かなかったが、おのおのが力を出し切った。初日終了時点での団体順位は5位。残る女子76㌔級、81㌔級は大会2日目に行われ、関大からは2選手が挑む。1日目の勢いそのまま、記録を伸ばしたい。【文:吉野日菜多/写真:桝井来夢】
▼辻
「(今日の試合を振り返って)限界突破ができなかったという感じです。(今日の試合に向けて意識して取り組んできたことは)スクワットを頑張ってきました。(この1年を振り返って)楽しかったです。(来年への意気込み)できるだけ大きい大会で1位を目指します」
▼池田
「(今日の試合に向けて意識していたこと)団体戦なので、1点でも加点できるように、全体を見ながら取り組んでいました。(今日の試技を振り返って)スナッチは軽くて調子も良かったんですが、C&ジャークの方が、点数を意識しすぎて自分が持てる重量をすっ飛ばしていました。70㌔を取らないと得点にならないと決まっていたので、意地でも下げなかったところが一番良かったです。(今年1年を振り返って)1年間で見ると自分の記録自体は、トータルでも重量は上がっているので、ずっと筋トレをしていた1年だなと思います。(来年への意気込み)4月の全日本大会では優勝できるように頑張ります」
▼杉能
「(今日の試合を振り返って)去年は全部7位で 団体に貢献できなかったんですけど、私は多分5点ぐらい貢献できて、そこは良かったなと思います。でもその反面、記録は前回よりも落ちているので、課題が残る試合だったかなって思います。(今日の試合に向けて意識して取り組んできたこと)今回減量があったので、2カ月で6キロぐらい落としたのかな。それがだいぶしんどかったんですけど、 減量し終わったあと、いつも試合中立ちくらみしていました。なので、そういうことにならないように鉄分しっかり取ったりとか、しんどい状態で練習するといったしんどい状態に体を慣れさせるみたいなのを頑張りました。(この1年を振り返って)今年はけがもあって、今年のインカレはあまり貢献できないかもしれないと思っていたんですけど、結局こうやってトータル5位で。 5点くらいチームに貢献できてよかったなと思っています。(来年への意気込み)今年は5位だったので、来年は表彰台に乗りたいということ。そして来年からは上級生になるので、いつまでも引っ張られてばかりではなくて、ちゃんとチームを引っ張っていけるような選手になりたいです」
▼井関
「(今日の試合に向けて意識をしていたこと)普段の練習でも試合と同じ気持ちでしっかり取り組む。練習でも失敗していたら、試合でも同じことが出てしまうので。(今日の試合を振り返って)団体戦だったので、点数を取らないとと思っていました。スナッチでは2㌔新記録を出して、3位というインカレでは過去最高の点も取れたし順位も取れました。ジャークは2本目で小さい失敗をしてしまって、記録を狙いにいけなかったのが反省点です。(今年1年を振り返って)大学2年生で慣れてきて、記録も伴って力もついてきました。残り2年あるので、しっかりやっていくための準備になってきました。(来年への意気込み)来年は1位を取ります!」
▼松本
「(今日の試合に向けて意識をしていたこと)大学生活最後の試合だったので、とにかく楽しんでやることと、悔いを残さないこと。最後は自分の弱いところを意識するよりかは、強いところを伸ばすということに焦点を当てました。(今日の試合を振り返って)スナッチは自分の中で満足。ジャークは最後の2本悪いくせが出てしまったけど、クリーンはこの半年の中で一番調子が良かったので、悔いなく楽しい試合になったと思います。(4年間を振り返って)何より部員に恵まれました。個人競技ではあるけど、1人では絶対にここまで頑張れないなっていうのを実感したので、とにかく本当に部員には感謝です」
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