◇第63回全国学生演武大会◇11月30日◇日本武道館
清水惇宏主将(法3)率いる第64代が3年間の集大成を聖地、日本武道館で迎えた。昨年度連盟賞受賞団体として演武を披露した関大合気道部。3年生総勢12人が堂々たる演武を披露し、観客からは称賛の声も。部員同士で切磋琢磨(せっさたくま)し、心身ともに磨きをかけた合気道は第65代へと受け継がれた。
72団体、580人の合気道に励む学生たちが一堂に会し、会場は熱気に包まれた。開会式の後、関東学生連盟の大学から第1部の演武は開始。2分間という限られた時間の中で、おのおのが練習の成果を発揮する。第1部の演武が終了し、第2部の演武も終盤に差しかかるころ、関大が演武を披露。第64代、12人が入場し、「互いに礼」という力強い声の後、開始の合図が鳴り響いた。2人1組で徒手演武、杖演武を披露。3年間、鍛え続けた技は基本に忠実に。その上、ダイナミックさを増していた。観客からは「うまい」と称賛の声も。演武終了後に「杖演武、徒手演武ともに完成度は高かった」と振り返った清水主将。全国の舞台で悔いのない演武を見せた。





第60回関西学生演武大会から1カ月。おのおのが演武に磨きをかけ、有終の美を飾った関大合気道部。他人と優劣を競わない競技だからこそ、稽古を重ね、心身ともに技を鍛えることができることを、改めて示した2分間だったに違いない。64年受け継がれてきた関大合気道は、これからもさらに磨きがかかり、進化を遂げるだろう。【文/写真:木村遥太】
▽清水主将
「(今大会にどのような気持ちで臨んだか)学生最後の全国大会なので、締めくくりとして、悔いのないようにやりました。(第60回関西学生演武大会から1カ月、どのようなことを意識して練習に取り組んだのか)受身とか、技のかけ方の切れがより増すようにしました。(72団体と参加者は多かったが、緊張は)意外と緊張せずに全力を出せたかなと思います。(自身の演武を振り返って)自身としては悔いのない演武を披露できたと思います。(3年生全体の演武はどうだったのか)周りを見れるような演武をしたのですが、杖演武、徒手演武見ても完成度は高かったです。(主将としての1年間、意識してきたこと)後輩の成長をどれだけ、最大限できるかは一番意識してきました。(勝敗がつかない競技であるがゆえのモチベーションの保つ工夫)自分よりうまい人と組むというのは工夫していて、目指す目標が高くなっていくので、モチベーションが上がって、どんどん上達できたと思います。(主将にとっての合気道とは)将来的にだいぶ人生の基礎の部分にはなるのかなと思います。(来年は吉川翔大次期主将(法2)率いる第65代体制になるが、どうなってほしいか)後輩にこうなってほしいとかは言わないようにしていて。僕の思想が入ったら、吉川の思想の部分が10割から9割になってしまうので。基本的にはのびのび、好きなようにやっていってほしいなと思います」
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