◇2024年度ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第5節◇対摂南大◇鶴見緑地球技場
[前半]関大7ー17摂南大
[後半]関大12ー13摂南大
[試合終了]関大19ー30摂南大
前節、天理大に敗戦した関大。今節は摂南大と対戦した。前半から攻撃的な姿勢を貫き、気迫のこもったプレーを見せた。前半11分にはHO山本真士(政策3)のトライで先制に成功した。しかし、前半のうち逆転を許すと、最後までその差は埋まらず。今季2勝目をあげることはできなかった。
前半は摂南大ボールでキックオフ。試合開始直後は激しい攻防が続いた。前半4分、関大にピンチが訪れる。自陣深くで得た関大ボールのスクラムでスクラムを故意に崩すコラプシングの反則。そのまま相手ボールのスクラムとなるも相手のキックミスに助けられ事なきを得た。同11分、SO崎田士人(らいと=文3)のキックからチャンスを作ると敵陣深くでラインアウトを獲得。投げ入れられたボールをNO8中川一星(社2)がしっかりつかむとそのままモールを形成。相手ディフェンスを押し切ってHO山本がトライを決め、5点を先制した。
先制した後も関大優勢の時間が続く。同11分にはWTB遠藤亮真(経3)が相手のパントキックをブロックする気迫のこもったプレーを見せ、チームを勢い付ける。しかし、いい流れは長くは続かなかった。同27分、関大がオフサイドの反則をとられると摂南大はペナルティーゴール(PG)を選択。しっかりと決め切り3点を返す。その3分後、今度はトライを許しあっという間に逆転。同36分には2つ目のトライを許し点差は10点に。嫌な流れを断ち切ることができないまま前半終了のホイッスルが鳴り響いた。
逆転を誓い迎えた後半だったが、嫌な流れを断ち切ることができない。8分、コラプシングの反則をとられた関大。摂南大はここもPGを選択した。難なく決め切り、点差を13点に広げる。しかし、同9分に、HO山本がトライ。関大も負けじと取り返す。一進一退の難しい試合を強いられた関大だったが、同点のチャンスがやってくる。同17分、関大ボールのラインアウトからパスをつなぎ、摂南大ディフェンスを突破。最後はFB立石和馬(人4)がトライ。キックは失敗したものの1点差まで詰め寄った。
選手交代でフレッシュな選手を投入し、さらに攻め続ける関大。一進一退の攻防が続き試合は終盤に突入する。試合終盤の後半40分、敵陣深くでラインアウトを獲得。トライをとれば逆転の山場のシーンとなり両チームに緊張が走る。しかし、サイドラインから放たれたボールは無情にも奥に逸れ、相手選手のもとへ。そのまま独走状態となり、摂南大にとどめのトライを許してしまった。そのままノーサイドのホイッスル。悔しい敗戦となった。
目の前まで来ていた勝利を逃してしまった関大。細かなミスが重なり悔しい敗戦となった。リーグは残り2節。次節の相手は同大だ。今季は苦戦しているものの伝統の強豪校相手にどのような試合を展開するのか。ここまで積み上げてきた関大ラグビーの真価が問われる。【文:井原郷志/写真:桝井来夢】
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