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◇全日本学生馬術大会2024 賞典総合馬術競技大会◇11月2~4日◇JRA馬事公苑

【賞典総合馬術競技大会】

[馬場馬術競技]
漆原・千優組 最終得点率62.13%
清水・千渓組 最終得点率43.80%
金折・千翔組 最終得点率59.87%
中沢・千功組 最終得点率63.73%

[クロスカントリー競技]
漆原・千優組 総減点0
清水・千渓組 総減点16.8
金折・千翔組 総減点2
中沢・千功組 総減点0

[障害馬術競技]
漆原・千優組 障害減点0
清水・千渓組 障害減点12
金折・千翔組 障害減点4
中沢・千功組    障害減点8

[個人結果]
9位 漆原・千優組 総減点37.9

[団体結果]
2位 関大 団体総減点128.3

3日間に掛けて、全日本学生(全学)賞典総合馬術競技大会が行われた。馬場馬術競技、クロスカントリー競技、障害飛越競技の3種目で競われ、総合力が必須だ。関大からは4人馬が出場し、団体では上位3人馬の成績が反映される。初日の馬場馬術競技終了時には団体8位と、関大が得意としている2競技を残して2日目へ。クロスカントリー競技では、早いタイムでミスなく、一気に2位に浮上した。団体1位を目指し、挑んだ最終日。頂点には届かなかったが全国2位になった。個人では、漆原竜吉(情3)・千優組が9位入賞を果たす。全学は最高の結果で終幕した。

全学総合馬術大会1日目は馬場馬術競技が行われる。関大が課題としている種目だ。ここでいかに点数を取ることができるかが重要になる。雨が降る中、関大の選手が登場した。落ち着くことができればいい動きをすることができるという千優の特性を生かすため、朝から千優に乗馬。漆原は雨が降っていたこともあり、満足に乗馬の時間を取ることができなかったと語ったが、千優は落ち着いていた。漆原・千優組は、6月の関西の大会より2%、そして昨年の全学結果から9%と記録を大幅に更新し、結果は最終得点率63%台に。続いて、清水奨真(文3)・千渓組が登場した。首が伸び、千渓は緊張した状態での入場になり、減点を受ける。その後も減点が重なり、最終得点率は43%となった。金折真杜(情3)・千翔組は、初めての会場に馬が緊張し、落ち着きが足りず。最後に演技をしたのは、中沢壮主将(情4)・千功組。きれいな形で馬場に入ると、美しくなみあしや、かけあしの歩行を見せる。最終の停止まで華麗に決め、63%を記録した。

IMG_3245-200x133 【馬術】総合馬術では団体2位に!個人は9位入賞
△金折・千翔

2日目は関大の馬が得意とするクロスカントリー競技。普段の試合会場よりも狭いコースの分、旋回や切り返しが難しい。馬のバランスを崩さずに走ることが規定タイム内に走り切る重要な点になった。関大最初の走行者は漆原・千優組。水濠や障害をミスなく通過していく。森の中が狭い中で連続障害もあり、規定タイム内にゴールし、減点も受けなかった。金折・千翔組も順調に障害を通過。清水・千渓組も障害減点はなく、コースを走っていく。規定タイムは少し超え減点を受けたものの、完走後にはグーサインを主将から送られ、笑顔でこの競技を終えた。中沢主将・千功組は直線コースを爆速で通過。途中で気合いの声も発っし、最後のクロスカントリー競技を楽しむ様子も。全体でも上位となるタイムでゴールし、減点0。昨日の順位を一気に上げ、団体2位に。最終種目の障害飛越で1位を目指す。

IMG_3408-200x133 【馬術】総合馬術では団体2位に!個人は9位入賞
△清水・千渓組

減点0が3人そろえば1位になる可能性も残された障害飛越競技。清水・千渓組が関大の団体最初の組として登場した。順調に障害を越えていくも、途中でバーを落とし続けてしまい減点が重なる。次に金折・千翔組が走行を開始。安定感あるジャンプで、順調に最終障害まで飛越をする。だが、最終障害でバーが落下。減点4で走行を終えた。つぎに出場したのは漆原・千優組。千優は障害が得意ということもあり、不安感が全くない走行を見せる。ミスなく障害飛越を終えた。関大勢最後に出場したのは、中沢主将・千功組。中沢主将はこの走行が馬術生活ラストの走行だ。余裕感のある飛越で障害を通過していった。障害を2つ落としてしまい減点8に。しかし、「最後の走行、めっちゃ楽しかったです」(中沢主将)。満足のいく走りで馬術生活に幕を閉じた。

IMG_3910-200x133 【馬術】総合馬術では団体2位に!個人は9位入賞
△中沢主将・千功組

結果は、得意なクロスカントリー競技と障害飛越競技で得点を伸ばし団体2位。そして個人では漆原・千優組が関西勢で唯一の入賞者に。「ありがとう。大好き」と馬に感謝の気持ちを口にした漆原。団体でも皆が笑顔で表彰式を迎え良い形で全学を締めくくった。

IMG_4071-200x133 【馬術】総合馬術では団体2位に!個人は9位入賞
△ウイニングランを走る漆原・千優組

全学障害飛越競技では2連覇、そして3人馬が入賞、全学総合馬術大会で、個人9位入賞に団体では2位に輝いた関大。全国に強さを示すとともに引退する4年生そして創部100年に花を添えた。新たなチームで挑む次の代でも愛馬との絆を全国で披露する。【文:写真/村中望乃】

▼漆原
「(馬場馬術について)びっくりするくらいの点数が付いて、心に余裕が生まれた状態で障害飛越とクロスカントリーに挑めました。(クロスカントリーはどのように挑んだか)クロスカントリーで減点で終えると、入賞が見えなくなってしまうから、絶対にタイム内でのゴールしようとした。ロングコースを選択した分、走らないといけなかったが走るところはとことん走っていました。(障害飛越について)クロスカントリーの疲れをあまり感じることもなく競技に挑みました。ジャンプが得意な千優がうまく障害を抜けてくれました。(団体2位はどのような気持ちか)とてもうれしい。(個人入賞の気持ち)関東勢が総合に強いというのは分かっていた中、総合で入賞圏内に入るのは、うれしかった。本当にうれしかったです」

▼清水
「(馬場馬術で減点があった)馬にとって初めての場所ということもあって、仕方ない部分はあったとは思うけど、そこをもっとリカバリーしないといけなかった。(クロスカントリーはどうだったか)怖がらずに進んでくれていい内容でした。(関西の大会より成長が見られた)コンタクトがとれるようにしました」

▼金折
「(大会を振り返って)昨年の結果に比べたら、千翔の結果は落ちてしまったからそこは反省点です。(課題点はあったか)周りを気にしてて、集中し切れてなかった部分もありました。あと4点は上げれたかなと思います。(障害飛越はどうだったか)走行自体は安定していて良かったです。(団体2位の気持ちは)総合2位は関大としてはすごい記録でと思うけど、もう一個上の順位が良かったです」

▼中沢主将
「(いつもテンションが上がってしまうけど、今回は上がりすぎずに終えることができた。(クロスカントリーを振り返って)絶対に減点0で帰ってこようという気持ちで挑みました。楽しくコースを回れました。走るところで気合入れるために声を出しました。(障害飛越を振り返って)いつもより馬なりにがんばってくれました。(団体2位を振り返って)在学中は3位だったので、近年では久々の結果。すごくうれしいです」

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