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2024年度関西学生女子秋季リーグ第9節◇対神和大◇11月3日◇大阪教育大学グラウンド

【前半】関大2-0神和大
【後半】関大2-0神和大
【試合終了】関大4-0神和大

スターティングメンバー
GK 勢古
DF 植田、徳弘、岩川、瀧沢
MF 藤田、吉田り、𠮷尾、前田柊
FW 冨田、木田

秋季リーグも終盤を迎えた中、今節は神和大と対峙(たいじ)した。前半27分にFW木田陽花(経1)が先制ゴールを奪う。FW冨田歩花(政策4)にも7試合連続となるゴールが生まれ、2点リードで前半を折り返した。後半も関大のペースは変わらず、さらに2点を追加。相手の攻撃を守備陣がしっかりと守り切り、リーグ終盤に大きな完封勝利を収めた。

強い日差しが刺す中、関大ボールでキックオフ。関大なでしこは前半3分にこの試合初めてのチャンスを作る。MF𠮷尾香音主将(社4)の突破でコーナーキック(CK)を獲得。中央でMF前田柊(政策1)がボレーし、こぼれ球にDF岩川雛(政策1)がシュートするも枠外へ。序盤から試合の主導権を握る。その後も、自陣でテンポよくボールを回しながら相手を伺う関大なでしこ。しかし、同11分、相手のプレスに捕まったMF𠮷尾主将が奪われピンチに。シュートを打たれるも、DF徳弘海羽(みはね=人3)が体を張って守る。直後、クリアボールをFW冨田とFW木田が回収し、ロングカウンターに。MF藤田祐穂(法1)、DF植田真央(情1)とつなぎ、クロスを入れる。中央でMF𠮷尾主将が収め、左サイドのMF前田柊へラストパス。左足でシュートを狙うが、わずかに右ポストの外へ。決定機を迎えたが、ゴールとはならない。

その後もDF徳弘から前線のFW木田を狙った鋭いくさびのパスが目立つ。ボールを回しながらゴールを狙い続けると、同26分、関大なでしこにチャンスが。DF植田からパスを受けたMF吉田りん(政策2)が相手DFの背後にスルーパスを出す。このパスにFW冨田が反応。ペナルティエリアに侵入しシュートを放つが、これもわずかに枠外へ。しかし直後、DF瀧沢美冬(人3)のパスを受けたMF前田柊がクロスを入れる。手前でバウンドしたボールにFW木田が頭でうまく合わせた。ゴールのニアサイドを狙うと、ボールは相手GKの手をかすめネットへ。待望の先制点に、多くの選手が両手を上げて喜びを爆発。1年生エースが、今節もゴールを奪った。

IMG_4655-200x133 [なでしこ]神和大相手に4得点を奪い、2部優勝へ大きく前進!
△先制ゴールに喜ぶ

追加点を奪いたい関大なでしこは、得点後もボールを支配。同35分には、DF岩川がボールを持つと、左サイドに張っていたMF前田柊が中央へ位置取る。空いたスペースにDF瀧沢が走り込むと、DF岩川は前線へロングパス。FW冨田が頭でそらし、走り込むDF瀧沢へ。惜しくも相手GKにボールは渡ったが、DFラインからゴールを脅かす理想的な攻撃を見せる。同44分、関大なでしこに追加点が生まれる。中央でFW木田がシュートを狙うと、FW冨田に当たりボールは右サイドへ。すると、中盤で何度もセカンドボールを奪っていたMF吉田りが、右サイド深くでボールを回収する。「右足でワンタッチで上げようとしたが、相手が足を出してきたので切り返した。奥に歩花さん(=FW冨田)が見えたので、よく見て落ち着いてパスを出した」と、冷静に状況を読み込み、グラウンダーのクロスを中央へ。FW冨田が落ち着いて流し込み、2点目を奪った。これでFW冨田は7試合連続ゴール。ここまでの秋季リーグ戦全試合で得点を奪う活躍を見せ、前半は2点リードで折り返した。

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△DF瀧沢

日が落ち、試合会場が急激に冷え込みだした後半。キックオフ直後、神和大は細かくパスをつなぎシュートを狙う。この後半開始直後の攻撃にも関大なでしこは動じず、自分たちのサッカーを続けた。しかし、ボールを支配し続けるが、大きなチャンスにはつながらない。すると、同12分にDF植田の背後を狙われる。相手に抜け出され、GK勢古亜実(人3)と1対1の局面に。しかし、GK瀬古がシュートを好セーブ。体を張った守りで、ゴールを死守する。ピンチを乗り切ると、今度は関大なでしこにチャンスが。MF藤田のパスを受けたMF𠮷尾主将がスルーパス。途中出場のMF吉田遙(情2)がパスに反応し抜け出す。相手GKとの1対1を制し、3点目を奪った。

IMG_4657-200x133 [なでしこ]神和大相手に4得点を奪い、2部優勝へ大きく前進!
△MF𠮷尾主将

MF吉田遙の得点後も、パスをテンポよくつなぐ。DFラインだけでなく、中盤のMF𠮷尾主将やMF吉田りが絡み、サイドへ展開。相手選手を揺さぶり続ける。ハイプレスにより、ボールをロストしシュートを打たれることもあったが、GK勢古がしっかりとシュートストップ。得点を奪わせない。同36分、MF𠮷尾主将とワンツーで抜け出したMF吉田りがシュート。だが、相手DFのスライディングブロックによりゴールとはならない。しかし、細かいパスをつなぎながらチャンスを作る。直後のCKでは、クリアボールを拾ったDF植田がロングシュート。相手GKの好セーブに阻まれるが、チームは4点目を狙いにいく。ロスタイムに入り、途中出場のDF山田志穂(人3)とMF福田紗良(経1)がボールをキープ。右サイドで時間を使いながらCKを得る。するとMF𠮷尾主将のボールにDF徳弘が頭で合わせダメ押しの4得点目。試合はそのまま終了、4ー0で神和大相手に完封勝利を収めた。

IMG_4656-200x133 [なでしこ]神和大相手に4得点を奪い、2部優勝へ大きく前進!
△DF徳弘
IMG_0686-200x133 [なでしこ]神和大相手に4得点を奪い、2部優勝へ大きく前進!
△試合後の集合写真

この勝利で、首位の大教大と勝ち点21で並んだ。しかし、関大なでしこは延期された第3節・阪南大戦が残されている。引き分け以上でリーグ優勝そして、1部昇格の切符を手に。しかし、「自分たちが目標としていることは2部優勝はもちろん、全勝優勝を目標としている。それを達成できるように次の試合も絶対勝って2部優勝できるようにしたい」と、あくまでも勝ち点3のみを目指すと、MF𠮷尾主将は話した。「4年生との試合がラストなので、悔いがないように」と、MF吉田り。MF𠮷尾主将率いる関大なでしこの最終章は、追求し続けた『全員サッカー』を見せ、勝利で飾って見せる。【文/写真:上田峻輔、桝井来夢】

▼MF𠮷尾主将
「(試合前の準備)残り2節というところで、親和大は春季リーグ1部で戦っていた相手というところもあるので、やっぱり球際のところであったり、それなりに強度は出してくるなということはわかっていたので、そこに対して自分たちも対等に戦えるように、1週間強く言い続けてトレーニングして準備してきた。(試合中意識したこと)相手のスタイルが、やっぱり縦に速いカウンターというところを強みとしていることは分析でも分かっていたので、そこを突かれないようにしっかりと自分たちがボールを握ることと、失い方を悪くしないっていうところであったり、リスクマネジメントのところは常に意識してやっていた。(チームの出来具合を10点満点で)今後の期待も込めて7点くらいかなと。今いい形で来れてると思うけど、まだまだ自分たちの力は出せると思うので、そういう意味も込めて7点かなと思う。(優勝が見えて来たが気持ちは)優勝は見えてきているんですけれど、やっぱ次の試合落としてしまうと優勝はないっていうところで、そこは油断してはいけないところだし、自分たちが目標としていることは2部優勝はもちろん、全勝優勝を目標としているので、それを達成できるように次の試合も絶対勝って2部優勝できるようにしたい。(最終節への意気込み)最終節はこのチームで戦える最後の試合というところでもあるので、結果として勝つことはもちろん、しっかり楽しんでこのチームでできる最大限の力を最後出してサッカーできれば、絶対勝てると思うので、それを信じて頑張りたい」

▼MF吉田り
「(試合前の意識)神和大は蹴ってくる相手っていう分析があったので、そこのセカンドボールの対応を自分の中で意識しようと思っていた。(試合中のイメージは)真ん中に結構プレスが強かったので、ワンタッチとかツータッチとかで相手を剥がせるように、常に周りを見るように意識していた。(2点目のアシストについて)ボールが右サイドに流れて、右足でワンタッチで上げようとしたが、相手が足を出してきたので切り返した。奥に歩花さん(=FW冨田)が見えたので、よく見て落ち着いてパスを出した。(同じポジションのMF吉田遙の復帰について)遙(=MF吉田遙)とはテンポがよく合うので、プレーが合わせやすい。これから2人で頑張っていきたい。(最終節への意気込み)4年生との試合が本当にラストなので、悔いがないようにっていうのと、(4年生に)楽しんでもらって、自分も楽しんで試合に絶対勝ちたい」

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