◇2024年度関西学生女子秋季リーグ第8節◇対立命大◇10月27日◇フレスカ神戸人工芝第2フィールド
【前半】関大1-0立命大
【後半】関大4-0立命大
【試合終了】関大5-0立命大
スターティングメンバー
GK 勢古
DF 植田、徳弘、岩川、瀧沢
MF 藤田、吉田遙、𠮷尾、前田柊
FW 冨田、木田
秋季リーグが終盤に差し掛かる中、今節も攻撃陣が多くの得点を奪った。前半5分にFW冨田歩花(政策4)がヘディングで先制ゴールを奪う。後半にはFW木田陽花(経1)がハットトリック達成した。MF吉田遙(情2)も復帰後初の試合でゴール。大量5得点を奪い、白星をあげた。
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関大なでしこに、頼れるメンバーが帰ってきた。足のけがで、リーグ後期第1節・大教大戦以降出場がなかった、MF吉田遙がスタメン出場。序盤からビルドアップに関わるだけでなく、背後を狙う動きを何度も見せ、攻撃に関わる。すると前半5分、コーナーキック(CK)のチャンス。MF𠮷尾香音主将(社4)のボールにFW冨田が頭で合わせた。これでFW冨田は6試合連続のゴールに。4年生2人で奪った得点後も、関大なでしこは試合を支配。右サイドでは、DF植田真央(情1)とMF藤田祐穂(法1)が中盤と連携を見せサイドを崩す。さらに左サイドでは、MF前田柊のスピードを生かした攻撃。様々な攻めを見せ、相手DF陣を苦しませる。同30分には、中央でFW冨田とMF𠮷尾主将がパス交換。FW冨田がヒールパスを見せ、MF𠮷尾主将が抜け出すと、観衆から歓声が沸いた。
前半唯一のピンチは同44分。フリーキックを与え、クロスボールが入る。相手FWがシュートを狙うが、GK勢古亜実(人3)が体を張ったプレーで阻止。相手選手と接触しながらも、ゴールを守り抜いた。2分後には見事な攻撃を展開。ロングボールをFW冨田が胸トラップで収め、DF植田へ。MF吉田遙、MF前田柊とつなぎ、クロス。中央でFW木田が合わせるがわすがに枠外へ。追加点を奪えず、前半は1点リードで折り返した。
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後半、FW冨田に代えMF福田紗良(経1)を投入。右サイドのMF藤田を中盤に置き、ワントップにフォーメーションを変える。キックオフ直後、大チャンスが訪れた。右サイドでFW木田が抜け出すと、飛び出してきた相手GKを交わす。「得点の確率が高いかなという方を選択した」と、冷静に中央でフリーで待つMF藤田にラストパス。しかし、MF藤田は痛恨のキックミス、シュートはクロスバーの上を大きく越えた。しかし、同14分、背番号9が待望の追加点を挙げる。DF瀧沢美冬(人3)がクロス。1度はクリアされたが、MF𠮷尾主将がボールを回収する。DF徳弘海羽(みはね=人3)へつなぎ、右サイドから中へ。FW木田が頭で合わせ、ネットを揺らした。
大きな追加点を得ると、攻撃陣がより活発に。同16分、同17分と、MF前田柊が右サイドのクロスからシュート。得点とはならないが、連続してチャンスを作ると、同20分にCKのチャンス。1度ははじかれたが、中央でMF前田柊、MF福田とつなぎMF吉田遙へ。うまく抜け出し、左足を振り抜くと、相手DFにブロックされたがボールはゴールに吸い込まれた。「試合が始まる前にたくさんゴールシーンを見ていたので、いろんな選手のイメージがある中でああいうプレーできたのは結構うれしい」と、復帰弾を振り返ったMF吉田遙。自身にとっても、チームにとっても大きな得点となった。
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クーリングブレイクを経ると、1年生を中心とした攻撃が増える。同29分、DF徳弘のパスをFW木田が収め、MF藤田へ。右足を振り切るが、相手GKキーパーの好セーブに阻止され、得点は奪えない。直後のCKでは、中央で混戦となり、相手GKがファンブル。MF藤田が懸命にヘディングをするがミートせず、ラインギリギリでクリアされた。2分後には、MF前田柊がスルーパスに抜け出し、ゴールライン付近でボールを収める。厳しい体勢の中、プレッシャーに来た相手の股下を抜く圧巻のプレー。フリーとなりクロスを入れると、MF福田がスルーし、中央のMF吉田遙の元へ。しかし、相手DFにクリアされ、得点とはならず。
何度もチャンスを迎える中、同33分、MF福田とパス交換しフリーで受けたFW木田がロングシュート。「練習していた角度に持ち込めた」と、弧を描いたボールはゴール隅へ。スコアは4ー0に。同45分には、MF𠮷尾主将から縦パスを受けたFW木田。1度は相手DFに奪われるがすぐに奪い返し、迷わずゴールを狙う。「気持ちで振り切った」と話したFW木田のシュートは、相手GKが届かないループシュートとなった。これで5点のリードを奪った関大なでしこ。しっかりと守りきり、勝ち点3を得た。
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いよいよ試合は残り2節となった。「ちょっと寂しくなってきているところなんですけど、本当にあと2試合、勝って2部優勝するというところが、もうずっと目標にしてきたところでもあるので」と、MF𠮷尾主将は先を見据える。秋季リーグ終盤に頼れるメンバーが復帰し、レギュラー争いもより熾烈(しれつ)に。チーム内での激しい争いと、目に見える『勝利』という結果が、強いチームの土台を作り上げていく。【文:上田峻輔/写真:合田七虹】
▼MF𠮷尾主将
「(試合を振り返って)今日の相手の立命大はすごく今勢いに乗っているチームでもあって、自分たちも本当にこの一戦が大事になるというのは、この1週間強く言ってきた中での試合だった。入りはすごく良く入れたかなというところがあって、いい時間帯に先制点を取れて、そこからずっと自分たちの流れで進めれたというのはすごく良かったかなと思う。(MF吉田遙の復帰について)秋季リーグはけがで苦しい時間帯が長かった思うんですけど、やっと復帰できて、自分も一緒にボランチの中ですごく救われていますし、攻撃にたくさん参加してくれいるので、しっかりバランスを見て自由にやってくれたらいいかなと思っていて。これからチームを引っ張っていく存在になると思うので、今後に期待したい。(FW木田のハットトリックについて)陽花は、チーム内で得点ランキングをずっと歩花(=FW冨田)と競っているというところで、自主練習の時や普段の練習でもすごく一生懸命で、自分にストイックに厳しくやれる選手なので。こうやって結果を残してくれるのは自分としてもすごくうれしいですし、ここからもっとビッグになっていってほしいなって思う。(次戦の神和大戦の意気込み)このチームで試合ができるのもあと2試合になってきて、ちょっと寂しくなってきているところなんですけど、本当にあと2試合、勝って2部優勝するというところが、もうずっと目標にしてきたところでもあるので。次の神和大戦に関しては、やっぱり一番強敵でもあると思うんですけど、この勢いのまま戦って勝って、2部優勝につなげられたらなと思う」
▼ MF吉田遙
「(今日の試合振り返って)後半は自分たちがやりたい攻撃とかがいっぱいできて、勝てて良かった。(けがについて)1節目が終わった後に足の母指球のところが痛くて、種子骨障害というふうに言われて。それ以降の試合を見送る形になって、残り3節はやろうかなという感じになった。(試合に出れなかった期間)そんなにしんどくはないですけど、みんなが勝ってくれるだろうなという気持ちはあったので、安心して見ていた。(自身のゴールを振り返って)試合が始まる前にたくさんゴールシーンを見ていたので、いろんな選手のイメージがある中でああいうプレーできたのは結構うれしいかなという感じ。(次戦の神和大戦の意気込み)まずは自分ができることを最大限やって、チームの勝利に貢献できたらなと思う」
▼FW木田
「(試合前について)自分の中で4年生とできる試合があと3節っていうのが、すごく自分を奮い立たしてくれてたというか、そういう思いが結構練習から、4年生から伝わってきたので。喜んでほしいというか、気持ちがすごい強かったので、それがあったかな。(後半開始早々、GKを抜きシュートのチャンスがあったが、パスを選択した理由)あの角度だったら、シュートを打つよりも味方が走ってくれてたから。流し込んで練習してた形もあるので。流し込んでもらおうという思いで、 得点の確率が高いかなっていう方を選択した。(得点について)1点目はまず前半に柊(=MF前田柊)からのクロスをヘディングで外してしまった場面があった。でも、あのアーリーのクロスは使えるというのは自分も要求していた部分なので、次来たら絶対決めるって感じで。最初にミスしたので取り返すしかないって感じでヘディングで1点目を決めた。(2点目は)ずっと最近あの角度からシュート練習していたので、右足で打てる角度に持ち込んだら自分のものやっていうのがあったので、 そこに持ち込んでいって、あとは打つだけって感じで振り切ったら、コースに飛んでくれたので良かった。(3点目のループは狙ったのか)もうとりあえず入れって気持ちで振り切った。香音さん(=MF𠮷尾主将)と目があったので、相手に1度触られちゃったのがちょっと納得いかない部分だった。イメージとしては、(MF𠮷尾主将と)目があったので、ワンタッチで相手DFラインを割ってシュート、だったので。相手に当たっても、なんとか持ちこたえてのシュートだったから、もうちょっとうまいこと行けたなというのが残る得点だった。(MF吉田遙が久々の出場)やりやすかった。練習通りにいった。(好調の要因は)もうとにかく4年生とできるのが最後っていうのが自分の中でも大きい。また、新チームになったらポジション争いが始まってくるので、とにかく結果にこだわるっていうのが自分の中である。(10点満点で今日の出来を自己採点すると)10点満点中9で。結果として3点決めれているのですけど、 攻撃の組み立ての部分とかで全然できてない部分があって課題が残っているので、特にポセッションの部分とか。そういう課題はまだまだ改善できてないし、なんとか点を取って結果的にはいい感じではあるかもしれないけど、中身見た時にまだまだできてない部分も多く残るので、 プラマイゼロというか。(優勝が見えてきたが)もうこのまま、こっから無失点で優勝まで駆け抜けるだけなので、見ててもらえたら」
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