◇2024年度全関西大学女子リーグ戦第４戦◇対大国大◇９月21日◇京都先端科学大学京都亀岡キャンパス

［第１Ｑ］関大15－16大国大
［第２Ｑ］関大18－24大国大
［第３Ｑ］関大17－13大国大
［第４Ｑ］関大７－21大国大
［試合終了］●関大57－74大国大

リーグ開幕３連勝中の関大女バス。リーグ４戦目は、西カレで接戦の末に勝利を収めた大国大と相まみえた。連勝を伸ばしたいところだったが、第１クオーター（Ｑ）からリードを許し続ける展開が続く。第４Ｑ開始直後に逆転するも、相手の積極的な攻撃に苦しみ再びビハインドに。そのまま逆転することはかなわず、悔しいリーグ初黒星を喫した。

第１Ｑは塩澤小夏主将（文４）のゴール下シュートで始まる。しかしその直後、相手にスリーポイントシュートを決められ、点を取っては取られる展開に。パスカットから攻撃の起点を作られると、スリーポイントシュートなどの５連続得点で点差を離されてしまった。ここで関大がタイムアウト。再開後はリバウンドを積極的に取りに行き、西梨花（政策１）、日高さくら（人３）のシュートで追い上げる。続いて大屋結芽（商４）のスリーポイントシュートも決まり、１点ビハインドまで差を縮めて最初のＱを終えた。

第２Ｑは大国大ボールでスタート。序盤は相手のペースで試合が進み、９点差にまで差が開く場面も。しかし、東紗希（政策２）の２本のフリースロー成功、西のレイアップで再び僅差に迫った。さらなる反撃を試みて細かくパスを刻みながら得点の機会を伺うが、なかなかシュートが決まらず。このＱ残り１分を切ったところで相手がシュートを沈め、点差はついに２桁に。それでもあきらめずにボールに食らいつき、ラスト１秒で塩澤主将がスリーポイントシュートを放った。これがインし、関大ベンチは総立ちで歓喜の声を上げる。なんとか点差を１桁台に留め、試合を折り返した。

逆転への糸口を見つけたい第３Ｑ。開始早々、日高がレイアップを決めて得点する。勢いに乗りたいところだったが、ファールがたまってフリースローを２回許してしまった。全てしっかりと沈められ、点差は開いていく一方。関大もスリーポイントシュートを狙ってボールを回すが、惜しくも枠外へ外れてしまう状況が続く。それでも少しずつ差を縮め、３点差にまで迫って試合は最終Ｑへ。

勝利へ向けて得点を重ねたい第４Ｑ。東が相手ディフェンスを振り切ってレイアップを沈め、西が続けてシュートを決めた。ついに逆転に成功し、関大ベンチはこの日一番の盛り上がりを見せる。この流れに乗って、一気に勝利まで駆け抜けたいところ。しかし、相手がタイムアウトで間を取ると、再びペースを握られてしまう。パスカットでボールが渡った後、ファールでフリースローを許してしまった。緊迫の場面の中、相手選手に２本とも決められて点差は再び１点ビハインド。残りの７分でその差を埋めるべく奮闘したが、リバウンドをことごとく取られて攻撃の隙を与えてもらえない。最後まで逆転を信じてコートを駆けたが、勝利には届かなかった。

４戦目で初めて黒星を喫した関大。西カレでは勝利していただけに、試合後の選手たちの表情には悔しさがにじんだ。入れ替え戦に進むためには２位以上に入る必要があるため、もうこれ以上負けるわけにはいかない。今こそチームで心を１つに立ち向かう時。『For the team』の思いを胸に、どんな逆境も乗り越える。【文／写真：中吉由奈】

▼塩澤主将
「（試合前に話していたこと）今日から少しずつ強い相手と当たっていくというところで、気持ちの面ですごく鼓舞して声をかけてきました。でも最終的な結果では負けてしまってすごく残念だなと思っています。（試合を振り返って）追いかける展開からスタートして、追いつきそうで追いつかないというところでの集中力だったり、得点の仕方、ディフェンスの取られ方というところが向こうの方が上手だったなと思っていて。その自分たちの焦りみたいなところが最終的に負けにつながったかなと思います。（逆転する場面もあった）下級生のヒマ（＝東）だったりが体を張って点を取りにいってくれたおかげで結構点差を抜かしていったんですけど、その後にリバウンドの最後粘りみたいなところで相手の方が気持ちが上に行っていて、そこでの点差かなと思っています。（次戦への意気込み）今日も勝つつもりだったんですけど、ここから勝っていかないと入れ替え戦にまで進めないと思うので、ちゃんと気持ちの部分で切り替えてびわこ大戦に入っていきたいです」