◇創部70周年記念演奏会◇9月15日◇於・大東市立文化ホール
応援団吹奏楽部創部70周年記念演奏会が開催された。OB・OG、現役部員ら総勢200人以上が集結。バトン・チアリーダー部、リーダー部も駆けつけた。さらにはゲストで宮川彬良先生が登場するなど、多くの人で作り上げた演奏会。迫力満点の演奏を超満員のホールに響き渡らせた。
ステージは2部構成で行われた。第1部はOB・OGステージからスタート。学歌の演奏から始まり、続いて吹奏楽の名曲である『エル・カミーノ・レアル』とオペラの名作喜歌劇『メリー・ウィドウ』セレクション」を披露した

続いては現役部員によるステージ。『Twilight in Upper West』では音楽監督・福田亨によるサックスソロと部員による演奏で、会場を夜の星が輝く世界へと誘った。次の『Cherring on Stage』ではバトン・チアリーダー部、リーダー部が登場。「関大マグマ」や「カイザー」などをメドレーにして披露した。メドレーの最後には「応援歌」を演奏。70周年を応援団一体となって祝福した。続いての『The Greatest Showman』では先程のはつらつとした雰囲気とは打って変わり、緊張感ある空気が漂い部員の表情が引き締まったものに。曲中には、サックスパートが前方に出てきて艶やかな音色でソリを披露。マーチングスタイルで行われ、迫力満点の演奏となった。曲が終わるとカラーガードが登場し、旗を持って華麗なダンスを見せる。第1部最後の曲となったのは、Mrs. GREEN APPLEの『僕のこと』。2年前から取り組んでいる、歌と演奏を掛け合わせたスタイルで見ている人々に感動を与えた。


第2部はゲストとして、宮川彬良先生を招いてのOB・OG、現役合同ステージだ。オーバーチュアとして『Fun,Fun,Fantastipo!』、『クインテット・マジカル・オーバーチュア』の2曲を披露。どちらも軽快でアップテンポの曲であり、会場が盛り上がった。続いて演奏されたのは2021年度全日本吹奏楽コンクール課題曲の『僕らのインベンション』と吹奏楽のためのソナタ『ブラック・ジャック』。どちらも今までの吹奏楽にない新しいスタイルの曲であり、聞く人の心を惹きつけた。『私のお気に入り』と交響組曲『宇宙戦艦ヤマト』の2曲も続いて演奏。最後にフィナーレとして『ゲバゲバ90分』と『マツケンサンバⅡ』を披露した。『マツケンサンバⅡ』では現役部員が歌って踊り、会場の盛り上がりは最高潮に。万雷の拍手が鳴り響く中、演奏会は幕を閉じた。

70周年という節目に現役部員だけでなく、OB・OGとも一緒になって作り上げた演奏会。その演奏は多くの人を魅了した。またすぐに団祭、定期演奏会と演奏の場が待っている。そこでの新たな歴史を紡ぐ演奏にも注目だ。【文:市場薫/写真:早川莉央】
▼川﨑ひなた部長(社4)
「(創部70周年記念演奏会を振り返って)終わってすぐの今は、正直感無量です!こんなに超満員のホールで演奏できることは実はあまりなくて。大会で演奏するってなると、拍手はいただけるけどちょっと違うというか。演奏や技術に対しての拍手はあるのですが、今回は応援団吹奏楽部が70年続いたことに対する祝福の拍手をいただけました。すごくうれしかったということが率直な思いです。(宮川先生と共演して感じたこと)宮川先生はもちろん有名な方ですし、自分たちが知っている曲を作曲された方です。普段、演奏する時は作曲した方から直接お話しを聞く機会はないので、とても勉強になりました。一緒に練習させていただく中で、実際にここはこういう思いで作曲したんだよなどと教えていただけました。(OB・OGと共に演奏して)普段応援していただけていることはもちろん強く感じています。こうして一緒に演奏できる機会はなかなかないことなので。70周年という節目にたくさんのOB・OGの方と集まれることは、私たちもですけど、OB・OGのみなさんも応援団吹奏楽部のことが大好きなんだなと感じました。みんなで1つの音楽を作れたということは一生忘れないと思います!」
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