◇令和6年度関西六大学連盟秋季リーグ戦第1節◇対阪大1回戦◇9月12日◇大阪シティ信用金庫スタジアム
阪 大 000 10=1
関 大 005 33x=11
(阪)柿原、久保田、滝、大井―本田
(関)竹下、宮下―駒居
1(遊)山﨑
2(中)佐竹
3(一)今村
4(右)木下
5(捕)駒居
6(三)橋本
7(指)中野
8(左)松田
9(二)永村
先発 竹下
5年ぶりのリーグ優勝、関西選手権準優勝に7年ぶりの全日出場と大躍進の春を終えた関大準硬。全日を終え4年生は引退。今村優真主将(経3)率いる新チームが始動し、初のリーグ戦を迎えた。
関大の先発は竹下紘生(政策3)。先頭打者をわずか1球で左飛に打ち取ると、後続の打者もきっちりと抑え、無失点の立ち上がりを見せる。打線は2回に先頭の木下立清(りゅうせい=人3)が四球で出塁。続く駒居宗(つかさ=商1)の犠打などで1死一、二塁の好機とするも、ここで先制することはできなかった。
竹下が安定した投球を見せる中、3回に試合が動く。先頭から松田朋大(社3)、永村優吏(人3)が四球で出塁。続く1番・山﨑大輔(商3)の中安で無死満塁の好機となった。ここで打席に入った佐竹俊哉(情2)が右前に適時打を放ち、1点を先制。その後四死球で2点を追加し、2死となった後にも中野寛都(人3)の2点適時打が生まれる。この回一挙5点で試合の主導権を握った。
4回からは宮下颯斗(法1)がリーグ初登板。テンポ良く2死を奪うも、相手クリーンアップに3連続で出塁を許し1点を失う。なおも2死一、三塁のピンチを背負ったが、重盗を仕掛けてきた三塁走者を本塁で刺殺。最少失点で切り抜けた。4回裏も関大打線の勢いは止まらず、1死一、二塁から今村主将の適時打で1点、2死満塁からは橋本昂来(安全3)の適時打で2点を追加。着実にリードを広げていった。
5回も2死一、二塁と走者を背負った宮下だったが、最後は併殺に打ち取り無失点に抑えた。裏の攻撃では先頭の松田から怒とうの6者連続出塁。3連続の押し出しで11点目を手にした。5回で10点差が開いたため規定によりコールドで試合終了。リーグ開幕戦を勝利で飾った。
7安打13四死球で得た好機をものにし、今村準硬初勝利。1年生の活躍も光り、幸先のいいスタートとなった。残り9戦も関大の強さを発揮し、今季も頂点に立つ。【文:島田采奈/写真:島田采奈、水井陽菜】
▽今村主将
「(どのようなチームを作ってきたか)全日が終わってから新チームが始動して、まだ完成していない状態。探り探りの状態の中で、今できる一番のプレーをと初戦に臨んだ。とりあえず勝てたのは良かったが、まだ課題点も多いかなという印象だった。(その課題とは)走者が得点圏に出た時。全日では1点差で負けて、練習試合の甲南大戦でも1点差で負けた。1点が欲しい時に1本が出ないというのが課題だと思うので、今後の試合では克服していけるようにしたい。(1年生の活躍もあった)総合関関戦の後からバッテリーはレギュラー争いを激しくした。宮下は練習試合でも投げてもらっていて、不安なく送り出した。今日は緊張もあって少し荒れた部分もあったが合格点だし、今後につなげてほしい。(自身のプレーを振り返って)背番号10をつけた試合で安打を1本も打てていなかったので、とりあえず1本出て良かった。(今後への意気込み)簡単には勝てないし、打たせてもらえないと思っている。メンバー全員で目の前の1勝をつかみにいきたい」
▽宮下
「(どのような気持ちでマウンドへ向かったか)1年生で初めてのリーグ戦なので、のびのび楽しもうと意気込んだ。周りに先輩がいて緊張したが『やるぞ』という気持ちでマウンドに向かった。(投球を振り返って)自分が思った通りの投球ができず、先輩たちに申し訳ないと思いながら投げてしまっている部分があった。しっかりと切り替えて、自分が起用されている意味を理解しながら投げたい。(アピールポイントは)粘り強さ。パッと終われるタイプの投手ではないので、どれだけ走者を背負ってもいかに粘っていくかという部分。(今後への意気込み)あと9戦ある。今日はふがいない投球だったが、先輩たちに貢献できるように。1年生の力でも前に引っ張っていけるように頑張りたい」
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