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◇2024年度全日本学生個人選手権大会◇9月6〜8日◇豊田自動織機海陽ヨットハーバー◇

[470級]
22位 河野大陸(人3)・田附大和(法2)

[スナイプ級]
19位 赤松佑香(商3)・佐田ひなた(人4)

各地の予選を勝ち抜いた高レベルの選手が集う全日本個人インカレ。関大からは2年ぶりに470級、スナイプ級からそれぞれ1艇ずつ出場した。50艇を超える大型レガッタへの対応力や開催場所となった蒲郡特有の風に苦しんだ関大勢。それでも2日目にはシングル順位でフィニッシュも果たすなど、課題と収穫が残ったレースとなった。

IMG_0007-200x133 全日本個人インカレは両級ともに悔しい結果に
△出艇前の様子

まずは大会初日。470級には河野・田附組が出艇した。7月の関西個人インカレで優勝し、関西王者として乗り込んだ2人。第1レース(R)、スタートから出遅れ最初のマークを36番目で通る。しかしランニングで数艇抜くと、集団から離れたルートを選択。その判断が功を奏し、20位でフィニッシュした。早めに風の傾向や波のコンディションをつかみたい河野・田附組。だが、レース中にも振れ幅が変わる難しさに苦戦を強いられその後のレースも順位は上がらない。4R行われた1日目は20位以内フィニッシュを許してもらえなかった。

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△河野・田附組

一方、スナイプ級関西予選を4位で通過した赤松・佐田組。シングル順位でまとめ、上位を狙いたいところだが、ここでも変動する風を読み切ることができない。スタートから後方での展開を強いられ苦しい展開。得意のランニングで前を走る場面があるものの、時間を重ねるごとに増す風力は軽量コンビには厳しかった。河野・田附組同様、1日目を全て20位以降の順位でゴールする。

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△赤松・佐田組

巻き返しを図った2日目。この日は予報から軽風模様ということもあり、関大勢が比較的得意とするコンディションだった。先にスタートを切ったのは470級。第5R、河野・田附組は波に乗り12位フィニッシュを果たすと、続く第6Rでは全国の強者を制し前を走る。最後は1位でゴールし、全国の舞台でトップフォーンを鳴らした。

IMG_0095-200x133 全日本個人インカレは両級ともに悔しい結果に
△河野・田附組

スナイプ級も黙ってはいない。第5Rこそ出遅れたものの、第6、第7Rではそれぞれ6位、5位と全国レベルでも戦い抜けることを証明した。

IMG_0079-200x133 全日本個人インカレは両級ともに悔しい結果に
△赤松・佐田組

大会最終日は1本のみの開催という重圧のかかるシステム。強さを見せたのはスナイプ級、赤松・佐田組だ。関西女子インカレ3連覇の実力をここでも発揮し15位フィニッシュ。確かな成長と足跡を示した。

最終成績は河野・田附組が22位、赤松・佐田組が19位と一見、全国レベルを痛感させられたようにも見える。しかし、ランニングや技術力など全国クラスでも戦い抜ける部分も肌で感じた経験値は確かな自信にもなったはずだ。通用した部分、全国の猛者から突きつけられた課題を整理し、チームへ還元する。見据えるは10月の関西インカレ。今後も続くレースシーズン、関大の成長はとどまることを知らない。【文/写真:稲垣寛太】

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