◇第59回全日本大学選手権大会2回戦・準々決勝◇対大体大・中大◇富山県岩瀬スポーツ公園
[2回戦]
大体大 200 00=2
関 大 600 3X=9
1(遊)栗山
2(一)荒木
3(二)榎
4(捕)山口
5(右)末廣
6(中)長尾
7(左)野見山
8(DP)福田
9(三)中谷
FP(投)井上勝
インカレ2回戦は、大体大との関西対決に。雨によって中断される場面もあったが、終始関大が試合のペースをつかむ。前日の1回戦に続き、コールド勝ちとなった。
先発の井上勝裕(情2)は、先頭から右中間二塁打を浴びた。さらに2点本塁打で先制点を許してしまう。ここで、雷鳴によって試合が一時中断。その後は三振を奪い、持ちこたえた。攻撃では、栗山涼(文4)が死球を受け、荒木誠人(情3)と榎上総(かずさ=経2)が四球で出塁。無死満塁の好機がやってきた。ここで山口葵育主将(あおい=社4)が適時打を放ち、同点に追いつく。雨が強くなりまたも試合が中断。相手の制球が乱れ始め、関大はさらに4点を追加した。
4回でも山口主将の打撃が光った。2点本塁打でホームに。主将自らチームを勢いづける。公式戦初出場の福田一心(文1)は、力強い安打でダメ押しの1点を追加した。
抑えればコールド勝ちとなる5回表。前日に先発を任された小松琉晟(るいせい=法1)がマウンドへ。落ち着いた投球で、相手に追加点のチャンスを渡さず。昨秋、サヨナラ負けを喫した相手に、コールドゲームで準々決勝進出を決めた。
[準々決勝]
関 大 001 000 1=2
中 大 000 030 X=3
1(遊)栗山
2(一)荒木
3(二)榎
4(捕)山口
5(右)末廣
6(中)長尾
7(DP)野見山
8(左)神藤
9(三)中谷
FP(投)小松
3年ぶりに準々決勝へと駒を進めた関大。準決勝まで進めば、2017年以来の快挙となる。関大の投手は1年生の小松。両投手好調で、序盤は投手戦となった。
試合が動いたのは3回。神藤光男(化生3)が強烈な打球で相手の失策を誘い、二塁に進む。中谷信之介(社4)の犠打で1死三塁に。栗山の内野安打の間に先制する。
その後もまた投手戦が続き、互いに得点にはつながらず。5回裏に2死一、三塁のピンチを迎えた。ここで、関大は失策を重ねてしまい、3点を献上し逆転を許す。何とか追いつきたいところだが、6回は三者凡退に抑えられた。
最後の攻撃が始まった。長尾翔太(商3)が四球で塁に出ると、神藤が適時二塁打を放ち1点を返す。関大ベンチは大きな歓声に包まれた。勢いそのままにあと1点がほしい状況だが、後続の打撃はふるわず。2-3で惜しくも黒星となった。
全国ベスト8という成績を収めた関大ソフトボール部。この大会をもって、4年生は引退となる。さらなる高みは、新たな世代に託された。これから始まる秋季リーグでの新チームの活躍にも目が離せない。【文/写真:早川莉央】
▼山口主将
「(今日の試合について)2試合目で負けちゃいましたけど、どちらの試合も最後まで今までやってきたことは出せたのかなと思っています。(4年間を振り返って)ソフトボールがしたくて関大に来て、最後の年はキャプテンをやらせてもらいました。高校にはなかった楽しさがありました。学生主体ところもあって、本当に練習を頑張ってきたので後悔はないです!(一番の思い出は)やっぱりインカレですかね。今年は2部に降格して出られるか分からなかったんですけど、毎年出ることができて良かったです。(後輩たちへのメッセージ)みんな本当にめちゃくちゃ練習しています。自主練も含めて。結果は着いてくると思うので、楽しくソフトボールをやってくれればと思います!」
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